YouTubeに動画を投稿している者として、このような事案は動画投稿者、クリエイターのモチベーションを阻害するだけでなく、「著作権侵害」という列記とした犯罪行為です。
ですので、このような行為を根絶させるためにも、今回の一連の経過報告をこのブログで行ないたいと思います。
■事案発覚
昨日8月11日午前2時すぎ、YouTubeの使い方に関するヘルプ動画を制作し、YouTubeにアップロードしました。
その後、いつものようにYouTube内の動画を見て回りました。著作権侵害がないかどうかのいわゆる「サイバー犯罪防犯活動」を行なっています。
今回は、私がシリーズ動画としてアップロードしています「YouTube簡単使いこなし」というワードで検索してみました。
すると、検索結果の数ページ目に、私と似たような動画を見つけました。
私の動画なのですが、投稿者の名前が違います。
もしやと思い、投稿者のチャンネルに出かけました。
なんと、そこには確かに私が投稿しました動画、100本がありました。
夜も遅かったので、数本の動画を確認しましたが、それはひどいものでした。
・1本の動画の中に、別の動画をつなげている。
・動画の内容とタイトルが全く違う動画がある。
・動画の説明文も私のチャンネル内の文章をコピー&ペーストしたものが見られる。
ということを確認しました。
■YouTubeへ連絡
仮眠後の8月11日の朝、とりあえず、メールでYouTubeへ今回のことを連絡しました。
通常は、無断転載された動画ごとにYouTubeに報告するのですが、なにせ動画が100本もあるので、今回は、チャンネル(アカウント)の削除依頼を行ないました。
全世界からこのようなメールがYouTubeに集まりますので、すぐには対応してもらえません。
本当に私に著作権があるのか、投稿者は無断転載を本当に行なったのか等々、確認をとらなければならないこともあります。
でも、削除依頼を提出したことで、今後、YouTubeから何らかのアクションがあることは間違いありません。
■警察へ相談
8月11日午後、地元の警察署の警察相談室へ出かけました。
この手の相談について、警察OBである相談員にはチンプンカンプンで、すぐに「俺には分からん」などと口にする相談員もいますので、懇切丁寧に説明しなければなりません。
私の場合、過去に30件近い著作権侵害の案件に関わり、かなり警察署にもお世話になっていますが、やはり、今回の相談員も「俺には分からん」タイプでした。
いつもはそこの警察署の生活安全課につないでもらうのですが、なぜか、県警本部のサイバー犯罪対策室につないだようです。
サイバー犯罪の対策官と話をするも、管轄外なのでその時点では何も具体的な動きはありませんでした。
8月12日午前、管轄の警察署の生活安全課から電話があり、来て欲しいとのことで、動画等の資料をSDカードに入れて、午後に警察署へ出向きました。
警察署では、これまでの経緯、ノートPCを使っての被害説明、私の動画であることの説明などを行ないました。
2時間程度、お話をしました。
■通常の無断転載
過去にも1回、私の写真がある動画内で無断転載されたことがあります。
これです ↓
この動画1本だけでしたので、YouTubeに動画の削除依頼を出して削除してもらっただけで、警察等に相談することはありませんでした。
しかし、今回は動画100本です。
これは、ちょっと無断転載の度を越しているとしか言いようがありません。
通常、動画の無断転載は、
再生回数が多い動画
人気の高いゲーム動画
が狙われやすいのです。
理由は至って簡単で、
収益目的
です。
再生回数が多い動画を狙って、さらに、タイトルを少し変更することで、本家の動画と同じような再生回数をたたき出すことができるようです。
よく、「YouTubeで不労所得を稼ごう!」「YouTubeで月30万円以上稼げる!」というような情報商材を目にしますが、
ほとんどは
他人の動画のパクリ
いわゆる無断転載なのです。
著作権者がそのような無断転載動画を見つけてYouTubeが削除するまで収益を得ることができるので、YouTubeから削除される前に、違法投稿者自らが動画を削除するのです。
そうすれば、自分のチャンネルが利用規約違反になることはなく、また、ほとぼりが冷めた頃に、同じような手口で無断転載を行うのです。
それが通常の無断転載のパターンです。
しかし、今回はちょっと違うのです。
■今回の無断転載の特徴
今回の特徴は
・私の100本の動画は人気動画でもなく再生回数も多くはない。
・違法投稿者は、100本の動画すべてを収益化していない。
ということで、通常の無断転載であるということではないようです。
しかも、
・動画の説明文で、国籍が分からないように、日本語と英語を駆使して意味が通じないようにカモフラージュしている。
ことも分かっています。
と言いますのも、日本語がきちんと理解できていないと意味が通じない動画のタイトルもあるからです。
これ以上詳しいことは言いませんが、違法投稿者の名前自体は海外の人の名前を使っていますが、偽装している可能性もあるということです。
違法投稿者からすれば、私のような再生回数が高くない、人気のあまりないような動画を無断転載しても、
何のメリットもない
ということなのです。
ですが、それでもあえて動画100本を無断転載したということは、よほど
私に対して恨みを持っている者
としか思えません。
警察署の担当の方にもこのことはお話しましたが、担当の方も不思議がっていました。
■今後のこと
一応現時点では、YouTube及び警察署には通報いたしました。
警察署には相談というカタチで出かけましたので、今後、刑事事件として立件できるのかどうかを調べていただくことになります。
YouTubeとは、今後メールで何回かやりとりを行うことになるかと思います。
それと、これはお伝えしておきたいと思います。
ツイッター上で、「大谷が私を疑っている」というツイートをして騒いでいる方がいらっしゃいますが、現時点ではその方が無断転載をしたとは断定していません。
また、「大谷が私を提訴した」ともツイートされていますが、現時点では提訴はできません。警察署には相談に出かけただけです。
まだ、誰かを特定したとか、そのようなレベルの問題ではありません。
ですので、ツイッターで騒ぐことだけは、やめていただきたいと思います。
このような無断転載は、やはり、犯罪です。
泣き寝入りすることなく、きちんと対応していきたいと思います。
この件につきましては、今後もご報告いたします。
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