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【口蹄疫10年】【がんばろう!宮崎】「トロントロン」の地名がある川南町

-------------------------------------------------------------- 2010年4月20日に宮崎県で口蹄疫の発生が確認されて10年。 当時、私が市民メディアのPJニュースに提供した記事をご紹介していきます。 書かれて内容は当時のままで、加筆・修正はしておりません。 また、参考URLの中には、リンク切れのものもあることをご了承ください。 -------------------------------------------------------------- 5月11日に行われた衆議院農林水産委員会で、川南(かわみなみ)町を何度も「かわなみちょう」と発言していた赤松広隆農水大臣。やはり、川南町へ足を運んだほうが良かったのかもしれない。さて、今週に入り、地元民放ラジオでは、リスナーからメッセージを寄せてもらい、口蹄疫の被害に遭われた畜産・酪農農家さん、防疫作業にあたられているみなさんを応援するコーナーが開設された。「がんばろう!宮崎」・・・。  宮崎県川南町には、子どものころから不思議に思っていた地名がある。それは、「トロントロン」である。その音の響きが心地よく、家族で県北へドライブするたびに、川南町のトロントロンを通っていた。 もちろん、IT関係の用語ではない。トロントロンと書かれたバス停もあり、私たちにはなじみの地名だが、その由来はあまり知られていない。  地元では、この地名の由来にはいくつかの説があるようだ。 ------------------------------------------------- 【その1】 1877(明治10)年、現在の熊本県・宮崎県・大分県・鹿児島県において西郷隆盛を盟主にした士族による武力反乱が起きた。いわゆる西南戦争である。明治初期の一連の士族反乱のうち最大規模で、現在、日本最後の内戦とされている。 この西南戦争で大敗した西郷隆盛の軍勢が日向路を南下して鹿児島に敗走する途中、現在のトロントロン近くの松林の中で休憩した。すると、隊士達の耳に、近くで湧き出す小さな滝の水音が聞こえてきた。「タランタラン、タランタラン・・・」 その水音は、敗戦の疲れを癒してくれるかのようであった。その後、誰がということもなくこの場所をタランタランと呼ぶようになり、年月とともに次第に「トロントロン...

【口蹄疫10年】「口蹄疫」毎日新聞宮崎支局長への手紙「こんなときこそ奮起しよう!」=宮崎

-------------------------------------------------------------- 2010年4月20日に宮崎県で口蹄疫の発生が確認されて10年。 当時、私が市民メディアのPJニュースに提供した記事をご紹介していきます。 書かれて内容は当時のままで、加筆・修正はしておりません。 また、参考URLの中には、リンク切れのものもあることをご了承ください。 -------------------------------------------------------------- 宮崎県川南町で16、17例目の口蹄疫が確認された5月3日、毎日新聞のWeb版「毎日JP」の宮崎版に、「支局長からの手紙:牛肉を食す/宮崎」が掲載された。その内容を読むや、目を疑ってしまった。口蹄疫に関する内容で、冒頭では「こんな時こそ牛肉を食べよう」と思い立ち、宮崎市内の焼き肉店へ行ったときのことが書かれている。が、記事の後半、支局長とは思えないような記述が。いったい何を書いたのか。 5月3日付け記事「朝日新聞社さん、取材マナーを守りましょう」では、朝日新聞の取材のマナーの悪さについて取り上げメディアスクラムの現状を知らせようとしたが、私が朝日の記者を注意しなかったことでコメント欄を炎上させてしまった。現場で注意しなかったことについては、大いに反省している。多くのコメントをいただき、感謝している。 さて、今回は、毎日新聞宮崎支局である。ジャーナリストとして、口蹄疫の風評被害を出さないようにと、「支局長からの手紙:牛肉を食す/宮崎」を書いたのだろう。前半は、「こんな時こそ牛肉を食べよう」と思い立ち、宮崎市内の焼き肉店へ行ったことが書かれている。私も同じようなことをした。 しかし、問題は、後半である。その文章を紹介する。 「しかし、残念な反応もある。鹿児島県の小学校2校が、5月に予定していた宮崎市への修学旅行の行く先を変更したという。私たちも繰り返し報道しているように、口蹄疫は人に感染しない。感染した肉は市場に出回らないし、仮に食べても人体に影響はない。専門家の一致した見解だ。むしろ、児童の「修学」のいい機会にできたのでは、と思えてならない。」 何気ない文章のようだが、「児童の『修学』のいい機会にできたのでは、と思えてならない」とは、どういうことだろうか。 こ...

【口蹄疫10年】「口蹄疫」農水大臣臨時代理は宮崎出身の福島瑞穂大臣であった!

-------------------------------------------------------------- 2010年4月20日に宮崎県で口蹄疫の発生が確認されて10年。 当時、私が市民メディアのPJニュースに提供した記事をご紹介していきます。 書かれて内容は当時のままで、加筆・修正はしておりません。 また、参考URLの中には、リンク切れのものもあることをご了承ください。 -------------------------------------------------------------- 5月8日、外遊中だった赤松広隆農水大臣が帰国した。午後9時、農水省は10日に予定した赤松大臣の秋田訪問を延期し、宮崎県において発生した口蹄疫の防疫対応を把握するため、宮崎県口蹄疫防疫対策本部(宮崎県庁)等を訪問することを発表した。1日でも早い対応が望まれるのだが、この政府の対応はいったい何なのだろうか。しかし、もっと驚くことが5月7日付けの「官報」で分かった。 5月10日、赤松農水大臣は宮崎県庁(宮崎市)にある宮崎県口蹄疫防疫対策本部を訪れ、東国原英夫宮崎県知事及び県議会議長との意見交換を行う。その後、宮崎観光ホテル(同市)で県内の農業関係団体との意見交換を行った後、同じく宮崎市内の九州農政局宮崎農政事務所で関係市町村長等との意見交換を行うことになっている。 口蹄疫の現場である川南町には出向かない。赤松大臣が動けばマスコミも同行するというのが理由らしいが、これまで報道規制を敷いていたのだから、マスコミをシャットアウトすれば良いだけのことである。山田正彦農水副大臣も現場には足を運ばなかった。 現場に足を運び、感染された畜産・酪農農家のみなさんの声を聞き、防疫作業に当たっている方々を励ます。これが「国民の生活が第一。」を掲げる民主党政権の方針であったはずである。「政治が変わった、と感じていただきます。」とは、誰に向けたメッセージというのか。 しかし、ここにきて、新たな問題が浮上した。 5月7日付け「官報」(第5306号)に、「農林水産省告示第708号」がある。家畜伝染病予防法施行規則の一部を改正して施行する内容だが、その署名には「農林水産大臣臨時代理、国務大臣 福島瑞穂」とある。 目を疑った。 福島瑞穂特命担当大臣(消費者及び食品安全・少子化対策・男女共同参画...

【口蹄疫10年】「口蹄疫」赤松農林水産大臣はどこにいるのだ?=宮崎

-------------------------------------------------------------- 2010年4月20日に宮崎県で口蹄疫の発生が確認されて10年。 当時、私が市民メディアのPJニュースに提供した記事をご紹介していきます。 書かれて内容は当時のままで、加筆・修正はしておりません。 また、参考URLの中には、リンク切れのものもあることをご了承ください。 -------------------------------------------------------------- 5月4日。今日も口蹄疫の疑い事例が宮崎県から発表された。これで19例目である。口蹄疫はいまだに収まる気配をみせない。宮崎県内の畜産農家、酪農農家は気が休まない日々を過ごされている。宮崎県の職員は殺処分の作業に追われ、人手不足から5月1日には東国原英夫宮崎県知事は自衛隊に派遣要請を行った。私たち県民にできることは、冷静な対応と風評被害を防ぐことである。県民総力戦で口蹄疫への取り組みが行われているなか、国の対応は十分なのだろうか。 口蹄疫発生からこれまでの流れをまとめてみた。 ○4月20日 宮崎県都農町の農場の飼養牛16頭(繁殖牛9頭,育成牛3頭,仔牛4頭)について、動物衛生研究所で口蹄疫に関する遺伝子検査を行い陽性が確認。殺処分、移動制限区域(半径10km)及び搬出制限区域(半径20km)の設定。 農林水産省に赤松農林水産大臣を本部長とする口蹄疫防疫対策本部を設置。 ○4月21日  宮崎県川南町で2例目確認(酪農・肉用牛複合で65頭)  同町で3例目確認(肉用牛118頭) ○4月22日  川南町で4例目確認(肉用牛65頭) ○4月23日  1例目が農研機構動物衛生研究所における抗原検出検査の結果、O型口蹄疫の患畜と確定。  国は、家畜疾病経営維持資金の融資枠の拡大などの経営維持等のための対策決定。  川南町で5例目確認(肉用牛75頭)  都農町で6例目確認(水牛42頭、豚2頭) ○4月25日  川南町で7例目確認(肉用牛725頭) ○4月27日  国は、更新時期を迎えている家畜共済についての共済掛金の納入猶予期間の延長などの取り扱いを決定 ○4月28日  農林水産省第一特別会議室において、食料・農業・農村政策審議会家畜衛生部会第11回牛豚等疾病小委員会の開催...

【口蹄疫10年】「口蹄疫」政府よ民主党よ、畜産・酪農農家の悲痛な叫びを聞け!=宮崎

-------------------------------------------------------------- 2010年4月20日に宮崎県で口蹄疫の発生が確認されて10年。 当時、私が市民メディアのPJニュースに提供した記事をご紹介していきます。 書かれて内容は当時のままで、加筆・修正はしておりません。 また、参考URLの中には、リンク切れのものもあることをご了承ください。 -------------------------------------------------------------- テレビでは普天間基地移設問題、大型連休最終日の様子を伝えているが、宮崎の口蹄疫問題についてはほとんど触れられていない。報道規制が敷かれているのではないかと思わせるほどだが、牛・豚合わせて 3 万頭近くが殺処分されようとしている状況にあって、宮崎だけの問題で終わらせても良いのだろか。このような宮崎の状況を少しでも多くの人に知ってほしいと、ソーシャルネットワークサービスを利用して、地元の酪農農家の方が情報を発信し続けている。政府、民主党のみなさん、地元の畜産・酪農農家の悲痛な叫びを聞いていただきたい。   Mさんは、宮崎県川南町で酪農を営んでいる。口蹄疫に関する日記は、 4 月 27 日から始まっている。   (日記より) ○ 4 月 27 日 明日、また、大変な事・・・発表が・・・。これは、畜産県、宮崎の危機です・・・。     4 月 28 日に川南町で 8 、 9 、 10 例目と、 1 日で 3 件も確認された前日の日記である。この日だけで牛 1,294 頭、豚 486 頭が口蹄疫と確認された。 28 日の日記には、次のようなことが書かれている。   (日記より) ○ 4 月 28 日 皆さん、こんばんは、私は、川南町で酪農を営んでる者です。今回の口蹄疫の発生で、畜産農家は多大なる損害を受けています。私の友人も、 3 件廃業に追い込まれました。もう、これ以上の被害を増やしたくありません。私の近所にも、口蹄疫が発生しました。私の農場でも、いつ・・・発生するか分かりません。毎日毎日、牛を観察しながら血の気が引く思いをしながら作業してます。   と、当時の状況を生々しく語っている。読むだけでも胸が痛くなる。さら...

【口蹄疫10年】「口蹄疫」国の対応は十分なのだろうか=宮崎

-------------------------------------------------------------- 2010年4月20日に宮崎県で口蹄疫の発生が確認されて10年。 当時、私が市民メディアのPJニュースに提供した記事をご紹介していきます。 書かれて内容は当時のままで、加筆・修正はしておりません。 また、参考URLの中には、リンク切れのものもあることをご了承ください。 -------------------------------------------------------------- 5月4日。今日も口蹄疫の疑い事例が宮崎県から発表された。これで19例目である。口蹄疫はいまだに収まる気配をみせない。宮崎県内の畜産農家、酪農農家は気が休まない日々を過ごされている。宮崎県の職員は殺処分の作業に追われ、人手不足から5月1日には東国原英夫宮崎県知事は自衛隊に派遣要請を行った。私たち県民にできることは、冷静な対応と風評被害を防ぐことである。県民総力戦で口蹄疫への取り組みが行われているなか、国の対応は十分なのだろうか。 口蹄疫発生からこれまでの流れをまとめてみた。 ○4月20日 宮崎県都農町の農場の飼養牛(繁殖牛9頭,育成牛3頭,仔牛4頭)について、動物衛生研究所で口蹄疫に関する遺伝子検査を行い陽性が確認。殺処分、移動制限区域(半径10km)及び搬出制限区域(半径20km)の設定。 農林水産省に赤松農林水産大臣を本部長とする口蹄疫防疫対策本部を設置。 ○4月21日  宮崎県川南町で2例目確認(酪農・肉用牛複合で65頭)  同町で3例目確認(肉用牛118頭) ○4月22日  川南町で4例目確認(肉用牛65頭) ○4月23日  1例目が農研機構動物衛生研究所における抗原検出検査の結果、O型口蹄疫の患畜と確定。  国は、家畜疾病経営維持資金の融資枠の拡大などの経営維持等のための対策決定。  川南町で5例目確認(肉用牛75頭)  都農町で6例目確認(水牛42頭、豚2頭) ○4月25日  川南町で7例目確認(肉用牛725頭)   1、2例目は殺処分及び埋却を完了。3~6例目は殺処分等を実施中。 ○4月27日  国は、更新時期を迎えている家畜共済についての共済掛金の納入猶予期間の延長などの取り扱いを決定 ○4月28日  農林水産省第一特別会議室において...

【口蹄疫10年】「口蹄疫」5.10赤松農水大臣、宮崎入り

-------------------------------------------------------------- 2010年4月20日に宮崎県で口蹄疫の発生が確認されて10年。 当時、私が市民メディアのPJニュースに提供した記事をご紹介していきます。 書かれて内容は当時のままで、加筆・修正はしておりません。 なお、記事は順不同です。 また、参考URLの中には、リンク切れのものもあることをご了承ください。 -------------------------------------------------------------- 5 月 10 日、赤松広隆農水大臣が宮崎入りした。午前中、東国原英夫宮崎県知事と会談し、赤松大臣は「殺処分された家畜を国が全額負担する」「国などから応援に来ている獣医師を 50 人から 100 人に増やす」「九州農政局からの応援を 10 人から 100 人に増やす」ことを明らかにした。また、殺処分後の埋却地については、「国有地を含めた用地の提供について要請があれば直ちに検討する」と述べた。午後 4 時すぎ、最後の訪問先である九州農政局宮崎農政事務所を離れ、帰京した。   5 月 10 日、あいにくの雨にも関わらず、宮崎県庁本館は多くの人でにぎわった。午前 10 時 10 分すぎ、登庁する東国原英夫宮崎県知事は、宮崎県小林市からやってきた団体客と握手をしながら知事室へ向かった。「がんばれ!知事」の声も聞かれた。   赤松大臣は、宮崎県庁にある宮崎県口蹄疫防疫対策本部を訪れるため、午前 11 時すぎに県庁入りすることになっていたが、県庁前での混乱を避けて隣の県議会棟から知事室に入ったとのことであった。   東国原知事との会談では、知事の要望に対して、「殺処分された家畜を国が全額負担する」「国などから応援に来ている獣医師を 50 人から 100 人に増やす」「九州農政局からの応援を 10 人から 100 人に増やす」ことを明言したが、ツイッター等では、「全額負担の財源はどこから出すのか」と早くも疑問の声が上がっている。   また、会談中、同席していた県選出の松下新平議員、古川禎久議員が、政府の対応の遅さを指摘するような発言を、赤松大臣が「同席は許したが発言は許可していない」と制...

【口蹄疫10年】「口蹄疫」「豚小屋・鳥小屋発言」と何ら変わらない国の対応

-------------------------------------------------------------- 2010年4月20日に宮崎県で口蹄疫の発生が確認されて10年。 当時、私が市民メディアのPJニュースに提供した記事をご紹介していきます。 書かれて内容は当時のままで、加筆・修正はしておりません。 なお、公開記事は順不同です。 -------------------------------------------------------------- 5 月 7 日付け記事「『口蹄疫』生活感と緊張感が漂う川南町 = 宮崎」で、川南町の現状を取り上げたが、本来、戦後すぐに国が進めた開墾事業で発展してきた町である。しかし、過去に国は、誠心誠意どころか地元の方々の努力を踏みにじるようなことをしてきた。当時の政権政党ではないということは理由にはならない。   日豊本線を宮崎方面から延岡方面へと向かうと、都農 ( つの ) 町の東都農駅から日向市の美々津(みみつ)駅との間に、日豊本線と並行して走る高架が目に入る。その長さは、 7 kmにも及ぶ。 1996( 平成 8) 年に廃線となったリニアモーターカー宮崎実験線である。現在は、太陽光のメガソーラーの基地として注目を浴びている。   62( 昭和 37) 年、当時の日本国有鉄道(国鉄)によって、リニアモーター推進浮上式鉄道の研究が始まった。 72( 昭和 47) 年、 ML100 と呼ばれる実験車両を使い、時速 60km で有人による浮上走行に成功した。 77( 昭和 52) 年にはマグレブ式リニアモーターカーの実験線を、宮崎県内の日豊本線美々津~都農間の線路に並行する 7km の区間に設置した。   当時小学生だった私は、未来の乗り物であるリニアモーターカーが浮上走行に成功したニュースを観て、とても興奮した。家族で実験線を見学にも出かけた。当時の最先端技術の実験が、この宮崎で行なわれていることに対して、とてもうれしく誇りを感じていた。   当時の地元では、実験終了後も、この実験線を営業路線へ転用するのではないかと言われていた。宮崎は交通網が十分に整備されておらず、いわゆる「陸の孤島」であった。そのため、このリニアモーターカーの期待は大きかったのである。  ...

【口蹄疫10年】「口蹄疫」広がる畜産・酪農農家への支援の輪=宮崎

-------------------------------------------------------------- 2010年4月20日に宮崎県で口蹄疫の発生が確認されて10年。 当時、私が市民メディアのPJニュースに提供した記事をご紹介していきます。 書かれて内容は当時のままで、加筆・修正はしておりません。 なお、記事は順不同です。 また、参考URLの中には、リンク切れのものもあることをご了承ください。 -------------------------------------------------------------- 5 月 7 日、民主党の小沢一郎幹事長が宮崎を訪れ、宮崎市内で東国原知事や JA 関係者らと口蹄疫対策について意見交換した。会談では現状を説明し、「防疫に要する人員確保への補助拡充」「出荷遅延となった子牛や肉用牛の飼育経費に対する助成」「国産稲わらの確保対策」など6項目を要望。これに対して小沢幹事長は「政府に要請したい」と、本県の要望に理解を示した。しかし、要望の中で、迅速で的確な対応をするため、国の口蹄疫対策本部を宮崎県の移設を求めていることから分かるように、本県関係者の政府の対応の遅さに対するいらだちが感じられた。このような中、少しでも県内の畜産・酪農農家のために何かをしたいと、支援の輪が広がりつつある。   5 月 7 日、ニコニコ動画に「【口蹄疫】宮崎への寄付について【問題】」と題する動画が掲載された。これは、他の都道府県と同様、宮崎県でも行われている「ふるさと宮崎応援寄付金」を活用して、口蹄疫による被害を受けた畜産・酪農農家を支援しようとするものである。   ただ、このふるさと宮崎応援寄付金は1口 5000 円以上となっていますが、宮崎県の話によると、今回の口蹄疫に関しては、 5000 円以下でも受け付けるとのことである。ただし、あまり金額が少ないと県の負担(郵便代)が増えるとのことで注意が必要である。   寄付をするためには、まず、宮崎県のホームページから、「寄付申込書」をダウンロードする必要がある。一太郎ファイル、ワードファイル、 PDF ファイルが用意されている。その申込書の中に、「寄付金の使い道として、希望されるものをお選びください」という項目がある。「雇用創出...

【口蹄疫10年】「口蹄疫」生活感と緊張感が漂う川南町=宮崎

-------------------------------------------------------------- 2010年4月20日に宮崎県で口蹄疫の発生が確認されて10年。 当時、私が市民メディアのPJニュースに提供した記事をご紹介していきます。 書かれて内容は当時のままで、加筆・修正はしておりません。 また、参考URLの中には、リンク切れのものもあることをご了承ください。 --------------------------------------------------------------  5 月 6 日午後、今にも雨が降り出しそうな天気の中、宮崎県川南町へ車を走らせた。宮崎県から取材に関する通達が出されているため、川南町役場近辺の様子を見るだけに留めたが、そこは日常の生活感と口蹄疫と戦っているという緊張感が漂う空間であった。    川南町は宮崎市から国道 10 号を北上すること約 50 分、日向灘(ひゅうがなだ)に面し、宮崎県のほぼ中央に位置する。川南町役役場のホームページによると、 2009 (平成 21 )年1月1日現在の人口は、 1 万 7053 人である。   川南町、青森県十和田市、福島県矢吹町は、旧軍用地の開放によって行われた戦後の国営開墾事業で、その規模が大きく技術的な困難を克服して成功を収めた地域ということで「日本三大開拓地」と呼ばれている。川南町には全国各地から農業を志す人々が集まり、いつしか「川南合衆国」と呼ばれるようになった。畜産を中心に全国でも有数の農業生産量を誇っている。川南町は、このような先人たちのたくましい開拓精神を思い起こし、さらに発展するために「ニューフロンティア精神の町づくり」をめざしている。   手元にある資料、『図説宮崎県の農業 2009 』によると、 08 年度の宮崎県の牛の飼養頭数は 31 万 3000 頭(肉用牛 29 万 5,400 頭、乳用牛 1 万 7,600 頭)で、豚は 90 万 600 頭である。合計 121 万 3600 頭のうち、川南町には約 15 万 4000 頭の牛や豚がいる。 08 年と現在では飼養頭数は違うが、この半月あまりで川南町の約 3 万 3000 頭が殺処分された。実に 20 %を超える。   宮崎県...

口蹄疫10年

2010年3月下旬、体調の悪い牛が発見され、その後、同年4月20日、宮崎県で口蹄疫が確認されました。翌4月21日、宮崎県川南町でも口蹄疫が発生し、同年7月4日の終息確認までに、29万7808頭の牛や豚が殺処分されました。 私たち県民でできることはないか。 「牛や豚のために使うバスタオルが足りません」 この川南町の農家さんからのツイートを元にして、全国からバスタオル、タオル類を集める『バスタオルプロジェクト』が始まりました。 最終的には、全国から8万6000枚以上のバスタオルが集まりました。 全国の皆さん、ありがとうございました。 このバスタオルプロジェクトの活動で、忘れることができない出来事があります。 口蹄疫の被害を受けていない牛や豚を含め、全ての殺処分が決まった日の夜の出来事です。 川南町農村環境改善センターが、口蹄疫対策の拠点でした。 全国から来られ獣医師さん、自衛隊員さん、農林水産省のスタッフは、このセンターのロビーの奥にある屋内運動施設(体育館みたいなところ)に寝泊まりしていました。 私たちボランティアはロビーの一画で、作業後のシャワーを浴びる獣医師さん、自衛隊員さん、農林水産省のスタッフさんに、バスタオルを手渡していました。 この夜も、晩飯の弁当を食べ、シャワーを浴びてからの唯一の楽しみは、バスタオルとと共に送られてきた寄せ書き、激励の手紙、保育園児の絵などを眺めたり、読んだりすることでした。 この日、新しく届いた手紙、小さい子どもからの絵を張り出したら、それらを眺めていた方々から、すすり泣きが・・・。 「何の影響もない牛や豚をなんで殺さなければならないのか」 「私たち獣医師は、命を守るためにやってきたのに、なんで殺処分しなければならないんだ」 という声も聞こえてきました。 そう、この日に全ての牛、豚の殺処分が決まったのです。 私は殺処分の現場には立ち会ってはいないのですが、毎日、この拠点からバスに乗って現場へ出かけ、夕方、疲れ果てて戻ってくる皆さんの姿を目にしていました。 なかには、晩飯の弁当も食べず、シャワーにも入らず、ロビー外の喫煙所でぼーっとしてタバコを吸ったり、なかには放心状態に近い人もいました。 殺処分される時の牛や豚の鳴き声が耳から離れずに、ずーっと聞こえてくるとのこと。 その話を聞いてだけでも...

【悲報】河野俊嗣宮崎県知事からブロックされました【今後も時の権力者の監視は続けます】

2020年4月16日、緊急事態宣言が全国に出されました。 しかし、都道府県によっては、対応にかなり差がありますね。 これまで感染者が少なかった宮崎県は、3月24日になんと事実上の『自粛解除宣言』を出してしまいました。 これで気が緩んだのかどうかは分かりませんが、感染者の行動履歴を見ると、この自粛解除宣言が出されたあとに、バタバタと感染したことが確認できます。 そして、こともあろうに河野俊嗣宮崎県知事は、この事実上の自粛解除宣言を出す前から、『応援消費』のために宮崎県内を『地産地消の旅』と称して、食べ歩きを行っていました。 それを 自身の後援会が開設しているFacebookページ に掲載。 なんどなく、知事のこのような行動を糾弾するコメントを書き込みました。 首長自らが危機感を持つことなく、宮崎県民の健康・命よりも『地元経済優先』という姿勢はいかがなものでしょうか? 確かに、コロナ禍で地元経済は大変な状況にあります。 であれば、国だけに頼ることなく、宮崎県でも支援金、補助金を出すという対策もとれるわけなのですが、この期に及んで自分の支援者に対するイメージアップ作戦が必要なのでしょうか? 知事個人が食べ歩きをしても、地元経済は潤いません。 逆に、「おいおいおい、このような状況で大丈夫なのか?」と疑念と不信感をもつ県民のほうが多いのではないでしょうか? 3月24日の事実上の自粛解除宣言後は、今度は再開された施設回り・・・。 このアピールが、コロナ禍において何にプラスするというのか、理解に苦しみます。 そして、4月16日、緊急事態宣言が全国に出されたわけですが、と同時に、私のツイッターをブロックするとともに、Facebookの河野しゅんじページに書き込んだ私のコメントを全削除。 うーん。一県民をブロックしたり、コメントを削除したりする前に、首長としてやらなければならないことがあるはずです。 なんで、自身のイメージが悪くなるようなことを平気でやってしまうのか、全く理解に苦しみます。 県内の高校生が宮崎県教育委員会に電話をかけて、県立学校の休校を直談判。 県教委の担当者も対応に苦慮されているとか。 県民の健康・命を守るとは、いったいなに何でしょうか? このような状況において、県立学校だけを再開させるメリットが見いだせないのですが、河野宮崎県知事にはこの先が見えているのでしょうか...

政府配布『布製マスク2枚』が不要なら、ホームレス支援団体へ寄付しよう。

2020年4月17日から、日本政府が『布製マスク2枚』の配布を始めます。 私もですが、すでに自分でマスクを用意している人の中には、『布製マスク2枚』が不要な方もいらっしゃるかと思います。4月11、12日、厚生労働省のマスク担当窓口に電話しましたが、マスク2枚が不要な人の対応までは考えていなかったとのことでした。 このマスク2枚は、住所地に送られるとのことですが、ホームレス、ネット喫茶で寝泊まりされている方には、このマスクが届かないことも出てくるかと思います。私たちの税金、466億円をかけて行う事業ですから、本来であればひとしく全ての国民の手元に届かなければなりません。 そこで、福岡県北九州市の支援団体が、不要なマスクをホームレス等の方々へ送る取り組みを行っています。 マスクは個包装になっているようですが、未開封で包装をしたまま封筒に入れて送ってくださいと、呼びかけています。送料は自己負担です。 --------------------------------- ・送り先  ホームレス支援全国ネットワーク ・住所  〒805-0015 北九州市八幡東区荒生田2-1-32 --------------------------------- もちろん、私も送ります。 布製マスク2枚が不要な方は、どうぞ寄付されてください。

日本政府が配布する『布製マスク2枚』について

昨日4月11日、厚生労働省のマスク配布担当の職員と電話でお話。 私は一人暮らしでマスクも確保しているので、私の分のマスクを必要な人、病院や介護施設等へ届けてもらえないだろうか、と提案。 現状のシステムではそれは難しいとの判断。 であれば、厚労省のホームページやSNSで、「マスクが必要でない方は、そのままお近くの病院、介護施設、その他、マスクを必要としているところへお届けください」というようなカタチで掲載したり、呼びかけしたりすれば、必要としてところに確実にマスクが届きますね。 と、私が話したところ、「そのようなことは思いつきませんでした。来週から配布が始まるので、さっそく検討して、ホームページに掲載します」とのこと。 ま、それぐらいのことも考えつかないほど大変なんだろうな、とは思いますが、国民の福祉について、もう少し考えたほうがいいですね。 ということで、有意義なお話ができました。 電話を切ったあとも、布製マスク2枚の有効活用についてあれこれ考えていました。 で、今日4月11日、あさイチで再度厚生労働省のマスク担当窓口に電話しました。 明日4月12日から配布が始まる布マスク2枚が必要ではない方、医療機関・介護・福祉施設等へ回して欲しい方への対応について再度提案。 届いたマスク2枚を知り合いや親せきに届ければ良いわけですが、近くに知り合いがいない、知り合いよりもマスクを必要としている医療関係者、介護、福祉等に届けるために、再度、未開封のマスクを郵送するのは、面倒くさいですよね。 そこで、手軽にマスクを回収できる場所として、私たちがいつも利用しているコンビニのレジの端っこにでも、段ボールの空き箱で『布製マスク回収ボックス』なるものを置いて、そこに未開封のマスクを入れておけば、マスクが必要な方がとりやすくなります。 とくに、住所を持たないホームレスの皆さんは、拾ったマスクを洗って使っていると聞きます。別の意味で不健康ではないかと思います。 そのような状況のホームレスの皆さんも、コンビニは利用するかと思います。レジの端っこにでもマスク回収ボックスを置いておくと、マスクを持っていきやすいですよね。 でも中には、一人で何袋も持っていく人もいるだろうから、そこはルールが必要になるかとは思います。 ただ、コンビニのオーナーさんの手間がかかってしまいそうなので、なかなか難しいのではな...