第48回衆議院議員総選挙の公示日まで1週間を切ったなか、宮崎県第1選挙区は混迷をきわめている。
現在のところ、自民党・武井俊輔氏、共産党・内田静雄氏、日本維新の会を離党し現在無所属の外山いつき氏、そして、民進党・道休誠一郎氏の4氏が立候補の予定である。
しかし、ここに来て情勢が変わった。
希望の党が民進党出身者を受け入れ、また、枝野幸男氏による「立憲民主党」の立ち上げ。民主党宮崎県連(以下、県連)はどう判断するのか?
動きがあったのは、10月3日。
希望の党が1次公認者を発表した。
そのリストのなかに、宮崎1区に元職の道休誠一郎氏の名前があった。
この発表を受けて、県連は報道機関に対して、道休氏を支援しないことを表明した。県連は今のところ詳しいコメントを控えている。
実は、道休氏は、希望の党の1次発表があった同日、民進党を離党し希望の党入り。その日のうちに公認を取り付けていたのだ。
このような動きに対して、日本のこころから希望の党入りした宮崎県出身の中山成彬氏は、次のようにツイートしている。
中山氏は希望の党の九州での候補者を探す責任者。
当然、道休氏にも接触し、希望の党入りを勧めたのだろう。
見えてこないのは、当事者である道休氏の今後の動向である。
中山氏は、県連が道休氏の選挙運動をバックアップしてくれるだろうと考えていたのだろうか?
民進党の地方組織をうまく活かして、現時点では組織を持たない希望の党を支援してくれるだろう、と考えていたのだろうか?
報道によると、県連は枝野氏が立ち上げた立憲民主党への参加も検討しているとのことで、現時点では離党した道休氏を支援することはない。
では、道休氏本人は今後、どうするのだろうか?
中山氏のツイートでは、今後、さらに公認探しをするようなことを書いているが、公示日まで時間がない。実質動けるのは、3連休前までの今週金曜日までである。
ツイートのニュアンスでは、道休氏は公認を辞退する可能性が高いだろう。
そうなると、県連は宮崎1区に候補者を擁立できない事態となる。
また、宮崎2区の富井寿一氏は、本人の意向で立候補の取り下げも含めて検討しているらしい。県連は民主党時代も合わせ、衆院選で初めて立候補者を擁立できない可能性が出てきた。
非常に混迷を深め宮崎1区。
まだまだ情勢が変わる可能性が非常に高い。
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