スキップしてメイン コンテンツに移動

【口蹄疫10年】「口蹄疫」5.10赤松農水大臣、宮崎入り




--------------------------------------------------------------
2010年4月20日に宮崎県で口蹄疫の発生が確認されて10年。
当時、私が市民メディアのPJニュースに提供した記事をご紹介していきます。
書かれて内容は当時のままで、加筆・修正はしておりません。
なお、記事は順不同です。
また、参考URLの中には、リンク切れのものもあることをご了承ください。
--------------------------------------------------------------

510日、赤松広隆農水大臣が宮崎入りした。午前中、東国原英夫宮崎県知事と会談し、赤松大臣は「殺処分された家畜を国が全額負担する」「国などから応援に来ている獣医師を50人から100人に増やす」「九州農政局からの応援を10人から100人に増やす」ことを明らかにした。また、殺処分後の埋却地については、「国有地を含めた用地の提供について要請があれば直ちに検討する」と述べた。午後4時すぎ、最後の訪問先である九州農政局宮崎農政事務所を離れ、帰京した。

 

510日、あいにくの雨にも関わらず、宮崎県庁本館は多くの人でにぎわった。午前1010分すぎ、登庁する東国原英夫宮崎県知事は、宮崎県小林市からやってきた団体客と握手をしながら知事室へ向かった。「がんばれ!知事」の声も聞かれた。

 

赤松大臣は、宮崎県庁にある宮崎県口蹄疫防疫対策本部を訪れるため、午前11時すぎに県庁入りすることになっていたが、県庁前での混乱を避けて隣の県議会棟から知事室に入ったとのことであった。

 

東国原知事との会談では、知事の要望に対して、「殺処分された家畜を国が全額負担する」「国などから応援に来ている獣医師を50人から100人に増やす」「九州農政局からの応援を10人から100人に増やす」ことを明言したが、ツイッター等では、「全額負担の財源はどこから出すのか」と早くも疑問の声が上がっている。

 

また、会談中、同席していた県選出の松下新平議員、古川禎久議員が、政府の対応の遅さを指摘するような発言を、赤松大臣が「同席は許したが発言は許可していない」と制する場面も。

 

この後、宮崎観光ホテル(同市)で県内の農業関係団体との意見交換、同じく宮崎市内の九州農政局宮崎農政事務所で関係市町村長等との意見交換を行った。

 

この様子を伝えようと、徒歩で県庁から宮崎観光ホテルに向かうあたりから、警備(宮崎県警察本部)にマークされるようになった。大手マスコミとは違い、認知度の低い市民メディアは胡散臭いものだと思われがちである。

 

しかし、今回は違う。宮崎県民として、今回の協議を見守りたいという気持ちが強い。あるブログのコメントには、「本当に心配しているのか?」という書き込みが見られたが、これはすでに畜産・酪農農家だけの問題ではない。

 

午後130分すぎ、宮崎観光ホテルを離れ、最後の訪問先である九州農政局宮崎農政事務所へ向かった。さっそく警備がやってきて、職務質問を受けた。市民メディアであることを説明したが、その後、私の横に警備がピタッと張り付いた。

 

宮崎農政事務所の4階からは、私の様子をチェックする男性の姿も見えた。私が何らかの組織の一員に見えたのだろう。警備の方が話かけてくる間に、赤松大臣を乗せた車が宮崎農政事務所に入った。撮影するタイミングを逸したが、まさか警備によるものではないだろう。

 

当然、市民メディアは、記者会見はシャットアウト。外から中の様子を伺った。警備の方は、「出てくるところを撮影するんでしょ、いいよ」と言い、宮崎農政事務所内に入っていた。上司と無線で相談していたのだろう。

 

これまで様々なところに取材に出かけたが、これほどまでにピリピリと緊張感のある取材は、初めてである。

 

午後335分すぎ、意見交換を終えた関係市町村長が、宮崎農政事務所から出てきた。が、赤松大臣がなかなか出てこない。再び、私の横に警備が付いた。午後4時すぎ、赤松大臣を乗せた車が宮崎農政事務所をあとにし、宮崎空港へ向かった。県民の一人として、その車を見送った。

 

今回の宮崎訪問で、赤松大臣が東国原知事に明言したことは、きちんと記録されている。知事との会談の冒頭で、「一部報道では対応が遅いと言われているが心外だ。できることはすべてやっている」と発言したこともである。

 

しかし、赤松大臣は、できることをやっていない。

 

それは、現地・川南町に足を運ぶこと。大臣の外遊中に、どれほどの牛や豚を殺処分しなければならなかったのか。畜産・酪農農家の心情をおもんばかれば、何は差し置いてでも川南町へ足を運んだはずである。

 

赤松大臣からは、国の全額負担における財源が示されていないが、今後の対応を注意深く見守っていきたい。【了】

 

  

YouTube動画】

【口蹄疫問題】赤松農水大臣、宮崎へ


 

【関連サイト】

官報第5306

農林水産省「口蹄疫に関する情報

宮崎県「口蹄疫に関する情報提供」

 


コメント

このブログの人気の投稿

【Android au IS04不具合戦争?】auお客様センター上席責任者からの回答

 午後2時50分過ぎ、auお客様センターからお電話がありました。  でも、前半のお電話のやりとりって、これほどまでに客である私の情報が、担当したオペレーターを通じて上席責任者に伝わっていなかったんだろうと、auお客様センターの対応に呆れてしまいました。そういう体質なんでしょうか? ■ 上席「昨日はお電話をありがとうございました。IS04の修理に伴う代用機の手配の件ですが、大谷様行かれましたauショップには8GBSDカードに対応する代用機がなかったということで、私どものほうで、宮崎市内ではございますが、別のauショップで代用機の手配をいたしました。」 私「はい?代用機とは何のお話ですか?」 上席「いや、昨日、大谷様から私どものオペレーターにそのようなお話があったようで、責任者である私のほうで手配いたしました。」 私「え?そんなことで上席責任者に電話を取り次いでくれとオペレーターさんにお願いした覚えはございません。」 上席「そのように承っておりますが・・・」 私「代用機の件については、昨日のオペレーターさんにもお話ししたのですが、情報をきちんと共有されているのでしょうか?」 ということで、私が昨日、責任がとれる上席者に電話を取り次いで欲しいと言う内容が、いつの間にか、auのほうで、「代用機の手配」に変わってしまっていました。 auお客様センターでの会話は録音されているワケですから、その会話を再生すれば話の流れから、私が代用機の手配のためではないことは分かるはず。 昨日、auショップの店員さんには、「しばらく様子をみます」ということをお伝えしていたのですが・・・。 話の本質は、こんなことではありません。 ■■ 私「私が上席責任者に電話を取り次いで欲しいとオペレーターさんに伝えたのは、昨日(3月28日)の調査結果の経緯を知りたいためです。1か月近くあり、調べますと言っておきながら、調査結果は原因不明ですでは、あまりにもずさんです。」 上席「はい。私どもがご説明できるのは、昨日の担当が申し上げましたように、調査結果は原因不明なので、お客様にはお近くのauショップにIS04を持ち込んでいただき、基盤交換をお願いしたく、その旨をおつたえするだけです。」 私「これまでの説明を聞いていると、基盤交換をすれば治る...

宮崎県日南市で持ち上がった『イクボス』市長のセクハラ・パワハラ疑惑?

【追記:2017年2月24日午前11時45分 】  2月24日午前、崎田恭平市長代理人の弁護士からの『文書削除申入書』を受け入れ、本文の一部を削除しております。 ☆ 日南市とは  宮崎県日南市は、宮崎県の南部に位置し、東に日向灘を臨み、西は都城市・三股町、南は串間市、北は宮崎市に隣接している。 2015 (平成 27 )年 10 月 1 日現在の国勢調査で、人口は 54,090 人。平均気温は 18.7 度で、年間を通じ温暖な気候のため、日本プロ野球、広島東洋カープのキャンプ地として知られている。( データは日南市ホームページより )  この日南市と言えば、 2013 (平成 25 )年、日南市の中心市街地・油津商店街の再生を進めるために月収 90 万円で「現地在住型の日南市テナントミックスサポートマネージャー」を募集したことが話題になった。   2015 年 11 月には核となる『多世代交流モール』がオープン、テナントミックスサポートマネージャーの公約である『商店街の中に 20 店舗誘致・出店』もほぼ達成され、この 3 月に任期を終える。  また、油津港には大型クルーズ船が寄港するようになり、今年は 12 (すでに 1 船は寄港済み)の大型クルーズ船が寄港する予定である。 ☆ 崎田恭平市長とは  日南市は少しずつ活気を戻しつつあるが、この立役者の1人が崎田恭平市長である。   1979 (昭和 54 )年生まれの 37 歳。 2003 年(平成 15 年) 3 月、九州大学工学部エネルギー科学科卒業。大学時代は、ボランティアサークルに所属し、福岡県大刀洗町にある児童養護施設で活動をしていた。 2004 年(平成 16 年) 4 月、宮崎県庁に入庁。 2012 年(平成 24 年) 8 月、同県庁を退職し、 2013 年(平成 25 年) 4 月 14 日執行の日南市長選挙に無所属で出馬。現職、前宮崎県議ら 2 人の候補者を破り、初当選。  若い市長の誕生とあって市民には期待と不安が入り交じる中、崎田市長は積極的な施策を進めてきた。  前述した『現地在住型の日南市テナントミックスサポートマネージャー』もそうである。  最...

【宮崎市民必見!】宮崎市議会内村健久市議、不倫訴訟に「議員活動の妨害」と主張するも不倫を認め、判決は2016年5月18日

【宮崎市民必見!】宮崎市議会内村健久市議、不倫訴訟に「議員活動の妨害」と主張するも不倫を認め... 投稿者 skywalker11 2016年4月21日のTBSテレビ・Nスタ内のコーナー「マルトク特命取材班」で、全国報道。 しかし、放送のあった時間帯は、地元宮崎の系列局であるMRT宮崎放送では「ニュースNEXT」というローカルニュースを放送。 このようなニュースが全国に流れていることだけではなく、内村健久市議が不倫で裁判沙汰になっていること自体を知っている市民・有権者は少ない。 内村市議の不倫相手は宮崎市役所職員の妻。 2年前、その妻が結婚式を挙げる前後から不倫。 夫が妻の様子を不審に思い、LINEを確認したところ、不倫が発覚。LINEには内村市議と妻との生々しいやり取りが。ホテルで密会を繰り返していた。 内村市議は、市議会で子どものLINEの使い方について発言。その市議本人がLINEで・・・ 夫は妻と別居。 内村市議には妻子がいる。 昨年3月、夫は内村市議に対して慰謝料請求を行ったが、代理人からの回答書には「そのような事実はなく内村とは無関係」と不倫関係を否定。 昨年、市議選選挙前であることをいいことに、内村市議は開き直りの態度。また、訴えは議員活動への妨害であるとまで言い出す始末。 再選を果たした内村市議は子ども・子育て支援対策特別委員会に所属している。 慰謝料支払いに応じない内村市議に対し、夫は昨年6月裁判を起こしたが、内村議員側の主張は不当訴訟だとして不倫を否定。 夫は証拠としてLINEの記録を提出すると、内村市議は不倫事実を認めて男性に対しようやく謝罪した。 裁判は2016年5月18日、宮崎地方裁判所で結審する。 それを受けて内村健久市議は、議員辞職を含めて今後の対応を考えるとのこと。 ...