2010年青島神社新春の禊・裸まいり89 posted by (C)cyber
今年、平成24年は古事記編さん1300年、また、平成32年は日本書記編さん1300年に当たります。
この8年間、これらに関するイベントを継続して展開していこうと、早速、県内の古事記ゆかりの地を500円でめぐるバスツアー(県、みやざき観光コンベンション協会主催)が1月7日に始まりました。
また、私が明日参加します「新春の禊 青島神社裸まいり」も、この古事記に関わりがあります。
青島神社前の海岸で行う禊の前の準備運動である「天の鳥船」がそれです。
下に掲載するのは、「神社本庁研修所『禊竝びに神拝行事の栞』」からです。
---------------------------------
[禊祓ミソギハラエ行事次第]
当日早旦禊祓場を弁備す
其の儀、禊祓場の周辺に斎竹を立て、注連縄を張り渡す。
時刻道彦ミチヒコ及び受講者参進 是より先、手水の儀あり
其の儀、受講者代表神籬ヒモロギを俸持し、道彦の先導に依り、列次を整へて進む。
次に道彦及び受講者、禊祓場に著く
次に脱衣
次に受講者各其の位置に整列す
其の儀、道彦の指示に依る。
次に受講者代表神籬を禊祓場中央奥に建つ
次に祓詞ハラエコトバを斉唱す
其の儀、神籬に向ひ、道彦の先導に依り、先づ再拝、次に祓詞を斉唱し、畢りて再拝
二拍手一拝す。
次に鳥船行事
其の儀、第一段は、先づ左足を斜左前に踏み出すと同時に両手を突き出して握り、上
体を前に倒してから両手を引き寄せ、次に前下方へ突き出す。引き寄する時に「イー
エッ」、突き出す時に「エーイッ」と唱へ、之を繰り返す。次に道彦の合図に依り元
の姿勢に復し、瞑目して「祓戸大神ハラエドノオオカミ」と連唱しつつ振魂フリタマ(振魂は両手
を臍下前方に右手を上にして掌を軽く組合せ、連続して上下に振り動かす)を行ふ。
第二段は、右足を斜右前に踏み出し、両手を引き寄する時に「エーイッ」、突き出す
時に「ホ」と唱へる外は、第一段に同じ。
第三段は、左足を左斜前に踏み出し、両手を引き寄する時に「エーイッ」、突き出す
時に両手を開いて「サ」と唱へる外は、第一段に同じ。
次に雄健行事
其の儀、足を開き、両手を腰に当て、道彦の発声に従ひ
「生魂イクタマ・足魂タルタマ・玉留魂タマタマルタマ」
と唱ふ。
次に雄詰行事
其の儀、左足を斜前に踏み出し、左手は腰に当て、右手は第一・第四・第五指を折り、
第二・第三指を立てて眉間の辺に構へ、「国常立命クニノトコタチノミコト」と叫ぶ。次に「イエ
ーッ」の気合いと共に右手にて空間を斜左方に切り下ろすと同時に右足を左足に揃へ
る。次いで「エーイッ」の気合いと共に右手、右足を元に戻す。(三度反復)
次に気吹行事
其の儀、両手を拡げて差し上げると同時に大気を静かに腹中に収め、次に両手を頭上
にて組み、徐々に下げながら上体を屈するに従ひ、静かに息を吐く。(三度反復)
次に身滌行事
其の儀、「エーイッ」の気合いと共に水に入る。次いで振魂しつつ大祓詞オオハラエノコトバ
を斉唱す。振魂の間「祓戸大神」を連唱す。
次に鳥船行事
其の儀、前に同じ。
次に雄健行事
其の儀、前に同じ。
次に雄詰行事
其の儀、前に同じ。
次に気吹行事
其の儀、前に同じ。
次に著衣
次に各退下
其の儀、受講者代表神籬を俸持し、道彦の先導に依り列次を整へて退く。
附記
(一)服装は白衣・白袴・白鉢巻・素足・白緒草履とす。
(二)予め脱衣のまま参進の場合は、脱衣の項を省く。
(三)身滌の際、男子は白鉢巻・白褌、女子は白鉢巻・白半長襦袢・白帯・白下履き等
を着用するものとす。
(四)鳥船行事の間、適宜鳥船行事の和歌を唱ふ。
鳥船行事の和歌
朝夕に神の御前に禊ぎして、すめらが御代に仕へまつらむ イエーッ。エーイッ。
遠つ神固め修めし大八州、天地共に永久に栄えむ イエーッ。ホ。
天津神国津神たちみそなはせ、おもひたけびて我が為す業を イエーッ。サ。
---------------------------------
結構、長いのですが、私たちが行うのは、良く「舟漕ぎ運動」と言われる振魂行法です。
---------------------------------
〔第一の鳥船〕
1 左足を前に踏み出し、右足を充分後ろに引き、どこから突かれても倒れないような構えをする。意識は丹田におく。
2 両手を親指を中にして、握りしめる。
3 「イーエッ」と掛け声をかけながら両手を突き出す。その際、上半身はやや前にかがみ、脚は自然に曲がる感じにする。
4 「エーイッ」と掛け声をかけながら、両手を後ろに引く。つきだした反動として、ひじを後ろに引くわけである。
5 自分が行いたいだけやったら、直立の姿勢になって、立ったまま川面流の振魂を行う。「天御中主太神」の名を大声で唱えながら両手を上下させる。
〔第二の鳥船〕
1 右足を前に踏み出し、左足を後ろに引き、どこから突かれても倒れないような構えをする。第一と足を反対にするわけである。
2 両手を親指を中にして、握りしめる。
3「エー」と掛け声をかけながら両手を突き出す。その際、上半身はやや前にかがみ、足は自然に曲がる感じ。
4 「ホッ」と掛け声をかけながら、両手を後ろに引く。突きだした反動として、ひじを後ろに引く。これが連続すると「エーホッ、エーホッ」という掛け声になる。
5 自分が行いたいだけやったら、直立の姿勢になって、立ったまま振魂を行う。その際は「天照太神」を唱える。
〔第三の鳥船〕
1 第一と同じく、左足を前に踏み出し、右足を後ろに引く。
2 両手を親指を中にして、握りしめる。
3 「エイサ」と掛け声をかけながら両手を突き出す。その時に五指を開く。後は同じ。
4 連続すると「エイサ、エイサ」という掛け声になる。
5 自分が行いたいだけやったら、直立の姿勢になって、立ったまま振魂を行う。その際は、「天御中主太神」を唱える。
---------------------------------
明日は、古事記の昔に思いを馳せながら、参加いたします。
コメント
コメントを投稿