今回の「第47回衆議院議員選挙」宮崎1区を総括すると、以下のようになるだろう。
野党は、戦う相手を間違えた!
☆野党共闘は実現しなかった
マイペースの日本共産党でさえ票を伸ばした中、全国で展開してきた野党共闘はどうだっただろうか。
民主党と維新の党の選挙協力が、この宮崎1区でも行われるはずであったが、民主党宮崎県連幹部のヒトコトであっさりと崩れ去った。
12月1日のギリギリのタイミングで、民主党候補に公認が出され、宮崎1区での野党共闘は実現しなかった。
民主党宮崎県連は、党本部から公認が得られなくても選挙戦を戦うことにしていたが、知名度が全くない長崎県出身の候補者では、最初から勝ち目はなかった。
しかし、民主党宮崎県連には、消費税増税を巡り民主党を離党した維新の党の候補者との過去の「しこり」が未だに残っている。
今回も、「(維新の党候補者)は、宮崎県では評判が悪い」と幹部が民主党本部に話し、公認をとったようである。
過去のしこりに取り憑かれている民主党宮崎県連は、選挙戦に入る前からすでに、戦う相手を間違えていた。
☆非自民の受け皿はどこか!
それは、民主党宮崎県連ではない。
自前で、地元の候補者を立てず、言わば、民主党宮崎県連が自ら痛みを感じることなく、他県出身の候補を立てた時点で、彼らは宮崎1区の有権者から見捨てられたと言って良いだろう。
連合、労働組合等の組織票では、もはや戦えなくなっていることは、今回の選挙結果からも明らかである。
【12月15日午前1時30分選管最終発表:宮崎1区】
宮崎市 国富町 綾町 合計
日本共産党 11,965 554 352 12,871
民主党 21,520 1,131 476 23,127
自民党 81,770 5,344 2,057 89,171
維新の党 36,917 1,650 827 39,394
小選挙区、全ての市町において、組織力の弱い、維新の党が民主党を上回っているのは、どう理由付けをすれば良いのだろうか。
結果、16,267票も維新の党が民主党を上回っている。
結果でしか判断はできないが、もし、野党共闘が実現していれば自民候補に肉薄できる票を集めたのかもしれない。
地元紙に対して民主党宮崎県連幹部は、「候補者の名前を浸透させることができず、非自民票をしっかりと受け止められなかった」としているが、それは選挙戦に入る前から分かっていたこと、ここで述べる言葉ではない。
また、幹部は「候補者擁立で有権者に選択肢を示すことができ、一定の意義があった」ともしているが、であれば、どうして2区、3区に候補者を擁立しなかったのか、甚だ疑問である。
現在の民主党宮崎県連が行っていることは、まったくもってちぐはぐである。意味が分からない。
【比例代表政党別得票数:宮崎1区】
宮崎市 国富町 綾町 合計
民主党 20,271 1,119 504 21,894
維新の党 24,165 1,027 483 25,675
比例代表でも、組織力の弱い維新の党が民主党を上回っている。
これも何を物語っているのだろうか?
組織力、組織票に頼ったこれまでの選挙戦に有権者が嫌気をさし、真に改革を行ってくれそうな政党へ期待を表した結果ではないだろうか?
☆日本の改革はこれから始まる
維新の党宮崎1区支部は、すでに次に向けて動き始めているようだ。
今回の選挙結果にいつまでも縛られているどこかの党とは違う。
それは何か!
29歳にして初めて衆院選に挑戦し、これまでに数々の選挙を戦ってきたこと、参議院議員を経験したこと、それらをすべてプラス思考で捉え、柔軟な発想で日々を生きているからである。
今後の選挙でも、民主党と維新の党がぶつかることはあるだろうが、維新の党には何のしがらみもない。
「日本の改革は、ここ宮崎から始める」の言葉どおり、大阪だけではなく、宮崎でも改革が始まるだろう。
今回の衆院選を足がかりに、来年は、維新の党が宮崎を、日本を変える勢力として、その影響力を拡大することは間違いないだろう。
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