「特定秘密保護法」(修正案)に、日本政府による「特定有害活動(スパイ活動)」と「テロリズム」の定義が書かれています。
【特定有害活動】
公になっていない情報のうちその漏えいが我が国の安全保障に支障を与えるおそれがあるものを取得するための活動。
核兵器、軍用の化学製剤若しくは細菌製剤若しくはこれらの散布のための装置若しくはこれらを運搬することができるロケット若しくは無人航空機又はこれらの開発、製造、使用若しくは貯蔵のために用いられるおそれが特に大きいと認められる物を輸出し、又は輸入するための活動その他の活動であって、外国の利益を図る目的で行われ、かつ、我が国及び国民の安全を著しく害し、又は害するおそれのあるものをいう。
【テロリズム】
政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動。
この「テロリズム」の定義は2つに分かれます。
①政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要する活動
②社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動
ということは、国家に対して「原発再稼働反対、政府は今すぐに原発を止めろ!」と強要している原発反対派は、すべてテロリストということになります。
それを取材している私も同じ。
また、「ねえ、来週、原発再稼働反対の集会があるから、参加しない? ちょっとでいいから顔を出してよ」ってことも、「その他の主義主張に基いて他人へ強要する活動」と、政府に認定されるのでしょう。
そうなると、街はテロリストで溢れるでしょうね。
このように「拡大解釈」がいくらでもできる法律って、必要なのでしょうか?
もっと議論しましょう。
いや、議論すべきです。
何を急いでいるのか、その理由を知りたいのですが、まさか、理由が「特定秘密」ということはないでしょうね。
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