【キング・オブ・深夜バス はかた号】
2014年12月18日から登場しました「はかた号」の新型は車輌に、なんと、個室のプレミアムシートがあるということで、様々なメディアで取り上げられましたので、ご存知の方も多いかと思います.
また、はかた号と言えば、大泉洋さんの『水曜どうでしょう』で取り上げられたこともあり、「キング・オブ・深夜バス」とも呼ばれています。
■キング・オブ・深夜バス「はかた号」とは
キング・オブ・深夜バスと呼ばれる理由は、その運行距離にあります。
運行開始当初の1990年は、運行距離、運行時間(15時間10分)とも日本一長い高速バスでした。
運行距離は2011年12月8日より西武観光バスと西鉄グループの西鉄高速バスが「Lions Express」(福岡 - 横浜・東京・大宮間、1170Km)の運行を開始し、一度その座を譲ります。しかし、2015年5月16日、「Lions Express」が運行休止となったことで再び日本一の座に。
運行距離は2011年12月8日より西武観光バスと西鉄グループの西鉄高速バスが「Lions Express」(福岡 - 横浜・東京・大宮間、1170Km)の運行を開始し、一度その座を譲ります。しかし、2015年5月16日、「Lions Express」が運行休止となったことで再び日本一の座に。
運行時間については、1991年「ふくふく東京号」・「ドリームふくふく号」(サンデン交通・中国JRバス)の運行開始に伴い運行時間日本一の座を譲り、同路線の廃止にともない再び運行時間日本一となりました。
2007年に「萩エクスプレス号」(防長交通)の経路変更に伴い再び運行時間日本一の座を譲りました。
その後「いわみエクスプレス」(石見交通・中国JRバス)が発着地の変更で運行時間が延びてこれらを上回り、さらに「Lions Express」が運行開始されたことで「はかた号」は運行時間の長さでは4番目となりました。
その後「いわみエクスプレス」(石見交通・中国JRバス)が発着地の変更で運行時間が延びてこれらを上回り、さらに「Lions Express」が運行開始されたことで「はかた号」は運行時間の長さでは4番目となりました。
しかし、「Lions Express」「いわみエクスプレス」の休止で2番目に繰り上がりました。
で、現在に至っていますが、それでも、「キング・オブ・深夜バス」と言えば、「はかた号」とうことですね。
■まずは・・・
さてさて、以前からこの「はかた号」に乗りたかったのですが、なかなか時間とお金がなく、また、プレミアムシートが取れなかったのですが、ついにそのチャンスが!
「どうせバスの旅をするのなら宮崎から」ということで、宮崎→福岡(博多)→東京(新宿)全線バスにしました。帰りもです。
【サンマリンライナー号】
4列シート、化粧室付きというごく普通の高速バスですが、その安さから学生さんや若い方々の利用が多いですね。
この日、宮崎駅東口から乗車する人は私だけ。全体でも6人ぐらいでした。
車内はこんな感じ。
この路線はいつも使っているので、見慣れた風景が車窓に拡がります。いつも車を運転しているので、なんか新鮮な感じがしますね。
えびのサービスエリア、北熊本サービスエリアで休憩した後、予定通り、午後1時30分すぎにJR博多駅筑紫口近くの高速バス停(東6番地下鉄出入口横BUS STOP ラウンジ バスストップカフェ 近く)に着きました。
4時間5分、まずは317kmを走破。
4時間5分、まずは317kmを走破。
■久しぶりの博多
午後6時50分の発車時刻まで時間があったので、あまり遠くに行かず、JR博多駅あたりをブラブラしていました。
で、歩いていると、
午後5時からイルミネーションが点灯するということで、撮影しました。
動画をご覧ください。
とてもキレイでしたよ。
動画をご覧ください。
とてもキレイでしたよ。
■発車!
さて、発車時刻。
乗り場は、フェニックス号(宮崎交通)と同じ36番です。
【博多バスターミナル3階の36番乗り場】
インターネットで決済したので、乗車券もインターネット経由です。
スマートフォンに届いた乗車券に関するメールの中のリンクをクリックすることで、乗車券が出てきます。帰りも同じでした。
便利ですね~。
スマートフォンに届いた乗車券に関するメールの中のリンクをクリックすることで、乗車券が出てきます。帰りも同じでした。
便利ですね~。
【ネット乗車券】
なんと、自分で選んだプレミアムシート「01B」がサイコー!でした。
なぜかって、後でお話します。
乗務員さんにスマートフォンの乗車券を見せて、荷物を預けて、いざ、キング・オブ・深夜バス「はかた号」の車内へ!
■プレミアムシートのご紹介
私の席「01B」は運転席のすぐ後ろ。
通路側は、いわゆるアコーディオンカーテンで仕切られていて、その奥に本革シートが!
ヘッドレストの上にあるのはLEDの読書灯です。
通路側の壁には、室内灯のコントローラ(下)、シートのリクライニングのコントローラー(上)があります。
リクライニングは、もちろんフルには倒れませんが、なかなか良い角度までは倒れてくれます。
もちろん、オットマンも付いているので、身長175cmの私も楽々と足を伸ばすことができました。
足が壁に当たっているような感じに見えますが、ギリギリセーフ。
リクライニングのコントローラーの上には何か起きた場合のSOSボタンがあります。
ちょっと写真がボケていますが、スリッパもあります。持ち帰り自由です。
その上にはハンガーフックが2つあり、専用のハンガーが1つあります。
ここに上着をかけることができますが、シートの幅が狭いため、上着がシートに挟まれるような感じになります。
この季節。コートとかかけるにはちょっと窮屈かなと感じました。
ここに上着をかけることができますが、シートの幅が狭いため、上着がシートに挟まれるような感じになります。
この季節。コートとかかけるにはちょっと窮屈かなと感じました。
後ろはこんな感じです。
真ん中に室内灯があります。
シートの裏にちょっとスペースがあるのですが、これはリクライニングでシートを倒すためのスペースで、ここにちょっとした荷物(お土産)を置くと大変なことになります。
左側に小物入れがありますが、場所的に使うことはなかったですね。
窓は一面、独り占めです!
消灯後も個室内の灯りは外にもれないので、カーテン全開もできます。
上には空調の調整と読書灯2つがあります。
照明はかなりありますが、個室内で何もしなければ後ろにある室内灯で十分です。
ヘッドレストに付いているLEDの読書灯は使うことはなかったですね。
ヘッドレストに付いているLEDの読書灯は使うことはなかったですね。
左側の青く光る物体は「空気清浄機」です。
真ん中は「くず入れ」ですが、小さかったので私はスマートフォンを置いていました。
右側はドリンクホルダーで、ミネラルウォーターはプレゼントです。
右側はドリンクホルダーで、ミネラルウォーターはプレゼントです。
シート右肘側にテーブルがあります。
こんな感じですね。
ノートパソコンとかも置けます。
穴はペットボトルは入りませんが、紙コップなら大丈夫です。
個室を仕切る通路側は、このようなアコーディオンカーテンです。
マグネット式なのですが、ちょっとマグネットが弱かったですね。
でも、きちんとプライベート空間は守られます。
でも、きちんとプライベート空間は守られます。
360°写真ではこんな感じです。
キング・オブ・深夜バス「はかた号」 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
■個室でYouTube Live
こんな感じで14時間あまりを過ごしました。
消灯前に、個室内でYouTube Liveをしました。
車内のWiFiも使えるのですが、少し遅いのと時間制限があるので、自分のキャリア(au)の4G回線を使いました。
画質は480pですが、音声は特に問題ありませんでした。
Liveのアーカイブはこちらです。
最初の休憩所は、山口県防府市の山陽自動車道・佐波川サービスエリアです。
約15分ぐらいの休憩が終わると消灯です。
個室プレミアムシートでは、このようなものがいただけます。
トイレに行ったあと、車内でこのサラサラパウダーシートで手や顔などを拭いて、蒸気でアイマスクをかけて寝ました。
もちろん、道路の振動はありますが、割りと快適に寝ることができました。
【NEOPASA静岡で休憩】
11月29日午前6時50分前に、静岡サービスエリアに到着。
大きなサービスエリアで中をゆっくり観たかったのですが、まだ、動画できちんと個室内を撮っていなかったので、撮影に徹しました。
ここでの休憩が終わると、あとは新宿までノンストップです。
■プライベートガラスに感動!
冒頭で、「プレミアムシート『01B』がサイコー!でした」と書きましたが、なんとこの席、「プライベートガラス」なるものが付いています。
動画でも紹介していますが、ボタン1つで磨りガラスになったり、前の風景が見えるガラスになったりします。
消灯後はこのプライベートガラスにもカーテンが降ろされますが、それ以外は自由に前方の風景を楽しむことできます。
で、一番の見どころは、
富士山!
これはいいですねー。
やはりこのシートはお得です。
富士山以外でも、プライベートガラスを開けると、このような感じで風景を楽しめます。
もちろん、運転席も見えます。
■バスタ新宿
バスタ新宿には11月29日午前9時25分に到着する予定でしたが、事故による渋滞で約1時間遅れの午前10時30分過ぎに着きました。
約1150Km、約15時間(事故渋滞を含む)のキング・オブ・深夜バス「はかた号」プレミアムシートでの旅でした。
『水曜どうでしょう』のように、過酷できつい思いをすることなく、運転手さんおふたりの安全な運転で、快適なバスの旅でしたね。
一生に一度は乗っても良いかと思いますよ。
特に今回乗った「01B」シート、運転席の後ろのシートはいいですね。「01A」も良いかも知れません。とにかく、前がオトクです。
■バスタ新宿のコインロッカー
バスタ新宿にはコインロッカーはたくさんあります。
【バスタ新宿の入り口】
【入り口の左側にあるコインロッカーはほぼすべて使用中】
この日、11月29日はこのJR新宿駅を拠点にして、あっちこっちと撮影して回りました。
そのレポートは、また別記事にまとめます。
■帰りもキング・オブ・深夜バス
で、帰りも、キング・オブ・深夜バス「はかた号」でした!
今度は、個室のプレミアムシートではなく、ビジネスシートです。
やはり「はかた号」に乗るのであれば、両方経験しておかないと乗ったことにはならない!ということで。
帰りは11月30日午後9時、バスタ新宿発。
それまでに時間があったので、JR新宿駅付近で行われていたイルミネーションを撮影したり、ちょっとアニメ声っぽいバスタ新宿のバスのアナウンスを聴いたりしていました。
午後9時、予定通りに「はかた号」は発車しました。
帰りは、ビジネスシートの「4B」です。
シートはこんな感じです。
後部席があるので、リクライニングはあまり倒せませんが、割りと快適でした。
ビジネスシートから見たプレミアムシートです。
座るとこんな感じです。
左上にフックがあります。コンビニ袋等をかけることができます。
シート左肘側に「USBポート」があります。
シート右肘側の下に、コンセントがあります。
ドリンクホルダーのミネラルウォーターはプレゼントです。
もちろん、テーブルもあります。
こんな感じです。
私の席の横に、トイレがありました。
これはテレビではなく、案内表示のモニタです。
これは、空気清浄機と無線LANルーターです。
消灯後はこんな感じです。
昔、ばあちゃん家にあった蚊帳のような感じですが、プライベート空間は保たれていました。
途中休憩は、上りと同じで、静岡サービスエリア、佐波川サービスエリアで、約15分程度の休憩です。
佐波川サービスエリアで、乗務員さんに撮っていただきました。
乗務員の話よると、「はかた号」への乗務は月に1~2回で、ローテーションが組まれているとのことです。なるほど。
帰りは、予定通りにJR博多駅筑紫口に着きました。
あ、そうそう、西鉄天神高速バスターミナルで降りる方は、これを利用したほうが良いかと思います。
優待利用券です。
私もいただきましたが、利用するためにまた天神まで行くのは・・・と思い、利用しませんでした。もったないけどね。
宮崎までの帰りも、南九州観光のサンマリンライナー号です。
JR博多駅筑紫口近くの「バス・ストップ・カフェ」で休憩したあと、乗車。
途中、北熊本サービスエリア、えびのサービスエリアで休憩後、無事に宮崎駅東口に到着。
はい、なんとか帰り着きました。
宮崎-福岡 317km 往復634km
福岡―新宿 1150km 往復2300km
総走行距離2934kmのバスの旅でした。
今後、このような長距離のバスの旅はしないかと思いますが、良い思い出になりました。
これからキング・オブ・深夜バス「はかた号」を利用される方の参考になれば何よりです。
こちらの動画もどうぞご覧ください。
【追記】 はかた号の運賃は、A・B・C・Dの4段階です。
私は今回、行きはC運賃の18,000円、帰りはB運賃の14,000円でした。
ちなみに今回かかった費用は、
・サンマリンライナー号 4,800円(片道2,400円)
・はかた号プレミアムシート 18,000円
・はかた号ビジネスシート 14,000円
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