どうしてこうも YouTube の利用規約を違反するような行為が次から次へと起きるのだろうか。「ネトウヨ春の BAN 祭り」に続いて、新たな問題が発生。 ◇ネトウヨ春の BAN 祭り すでにご存知のように 2018 年 5 月 19 日以降、差別的な動画、攻撃的な動画等のいわゆる「ヘイト動画」が大量に削除され、それに伴って政治系 YouTuber のチャンネル閉鎖が相次いでいる。 「 BAN 済チャンネル・通報対象一覧」によると、この記事を書いている 2018 日 6 月 1 日午後 4 時現在、 130,635 本の動画が削除され、 91 チャンネルが閉鎖された。 また、この動きに恐れをなした政治系 YouTuber は自主的に動画を削除したり、動画を非公開にした。その数は 55 チャンネル、 57,378 本の動画。 実に 188,013 本もの「ヘイトスピーチ」関係の動画が YouTube から削除されたのである。 さらに有志によって、他の政治系 YouTuber チャンネルの監視が引き続き行われている。 ・ BAN 済チャンネル・通報対象一覧 どのような政治信念、思想、宗教等に関わらず、 YouTube の利用規約、コミュニティガイドラインを守れないチャンネルは、当然のごとく YouTube から消え去る運命である。 逆を言えば、ルールさえきちんと守っていれば、何の問題も起きないのである。 発端となった朝鮮人学校に絡む弁護士の懲戒請求のことがテレビの情報番組で取り上げられ、また、ネットメディアでもこのヘイト動画大量削除のことが伝えられたこともあって、ご存知の方も多いかと思う。 YouTube のトップページの「急上昇タブ」に表示されていた観たくもないような動画が消え始め、誰も気持ちよく観ることができるような環境になりつつある。とても良いことである。 この 6 月 3 日で、『本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律』(平成 28 年 6 月 3 日法律第 68 号)、いわゆる『ヘイトスピーチ対策法』が制定されてから 2 年を迎える。今回の YouTube 上での動きは今後も続くだろう。