任期満了に伴う日南市長選挙は、4月16日投開票が行われ、現職の崎田恭平氏(37)が16,359票を獲得し、新人の河野誠氏(59)に10,059票の大差をつけて再選を果たした。
◯崎田恭平、無所属、現、当選 16,359票
◯河野誠、無所属、新、6,300票
最終投票率は50.60%(男性48.81%、女性52.15%)で、前回2013年64.35%を13.75%下回り、1974年以降、最低の投票率となった。
今回の選挙で新人の河野誠氏は、現職のLINE問題で『日本中が注目する選挙となった』ことを選挙運動期間中に話していた。
大差で現職に破れはしたものの、6,300人の有権者が河野誠氏へ1票を投じた。
この選挙結果を受けて、河野誠氏が有権者に対してどのような話をするのか、事務所内で待っていた。
が、急遽、市民メディアみやざきCMMだけが取材拒否を受けた。
理由ははっきりしない。
候補本人ではなく女性スタッフからは「あなたからの取材を受けたくない」と聞いたが、それは理由にはならない。
結局最後まで候補本人の口から理由を聞くこともなく、市民メディアみやざきCMMは事務所から追い出された。
テレビ局はどこも取材に来ていなかったので、映像で河野誠氏の敗戦の弁を聞くことはできない。
6,300人の有権者へのあいさつもなく、「日本中が注目する選挙」と言うものの、日南市のこと見守っている全国の日南市出身者には、河野誠氏の言葉は届かない。
それで良いのだろうか?
無投票から選挙戦に持ち込むために立候補したことは評価できる。
選挙には敗れたものの、後始末と言うか、河野誠氏の最後のあいさつが、ナマの声が届いていない。
と同時に、市民メディアの限界を感じた。都会では市民権を得つつある市民メディアだが、地方都市では、上記の動画で女性スタッフが話しているように、「面白がって取材している」という域を出ていないようである。
これは私にも責任がある。
今回の選挙に限らず、きちんと取材、報道しているつもりだが、記事を客観的に評価してもらえるシステムがないことと、1人で活動していることの問題があるのかもしれない。
今回の取材を振り返るとともに、市民メディアの在り方についても考えていきたい。
とにかく、『日本中が注目する選挙となった』というが、誰も地方都市の日南市の選挙には注目していないだろう。
このようなことをすると、逆に、日本中から注目を浴びてしまうことに気付かないのだろうか。
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