2020年11月1日、日曜日の午後6時10分すぎ、私は自宅近くのすき家で夕食を済ませて帰宅する途中、信号待ちをしていたら、2人のアメリカ人が目の前を通り過ぎた。
新型コロナウイルス感染症のさなか、もちろん、観光客ではない。
11月5日まで航空自衛隊新田原基地で行われている『日米共同訓練』に参加している米兵である。
彼らは、ホテルがある中心市街地とは反対の方向である宮崎大橋へ向かっていた。宮崎大橋の先は住宅地が多く広がっている大塚町がある。
そこに何の用事があるのだろうか。
日米共同訓練は、毎回のように、共産党、社民党等が基地周辺で反対運動を展開している。
それに加えて、新型コロナウイルス感染症の影響があるということで、宮崎県知事、宮崎市長はじめ、行政、議会は、基地内での宿泊を要望していたが、基地内の宿泊施設は新型コロナウイルス感染症患者が出た際の受け入れ先として、米兵は宮崎市内のホテルに宿泊させるという政府の方針がごり押しで決まった。
九州防衛局、日米共同訓練の現地本部が、米兵たちの行動を監視するため、定期な巡回を行うとしている。
が、私の目の前を通り過ぎた2人の米兵たちは、スマートフォンを見ながら歩いていた。
監視されているような様子はなかった。
帰宅を急いだ私は、とりあえず、宮崎県危機管理課へ状況を連絡した。
「日米共同訓練の現地本部に連絡したところ、臨時の巡回を行います」との返事をいただいた。
でも、間に合わないと判断した私は、宮崎大橋へ。
すると、2人の米兵がやってきた。
「米軍関係者か?」と尋ねたところ、当然のように「ノー」の返事。
その後、50メートルほどあけて尾行したところ、米軍が利用しているホテルへ入っていった。
フロントに確認すると、米兵であることの確認がとれた。
ホテルへ向かう途中、大柄の2人の米兵が歩く姿を怪訝そうに見ていた通行人も多くいた。
県民に説明された内容によれば、『コンビニへの買い出し』『食事のための外食』など、生活に必要な外出は認めている。
宮崎県危機管理課によれば、「不要不急の外出は自粛を要請しています」とのことであった。
2人の米兵が渡っていった宮崎大橋の先は、いわゆる住宅地で生活に必要な外出にはあたらない。
強いていえば、皆さんご存知のマクドナルドが宮崎大橋を渡った少し先にある。
そこ出かけたのだろうか?
いずれにせよ、現段階では、この2人の米兵に対する事情聴取は行われていない。
「問題は何も起きなかった」から何もしていないのだろうと思うが、2人の米兵の行動が全体の規律を乱していることは確かである。軍の規律は、一般の組織よりも厳しいはずである。
防衛省はこの問題を軽く見ているのかもしれないが、問題が起きてからでは遅い。最低でも事情聴取を行い、行動範囲を制限すべきである。ホテル周辺の中心市街地には、コンビニも食事をとる店も多くある。何も不自由なことはないはずである。マクドナルドのハンバーガーが食べたかったのであれば、今はやりのウーバーイーツを利用すればよいだけのことである。
日米共同訓練は確かに必要なのかも知れないが、参加する一人一人の米兵の意識、行動様式はどうなのだろうか?
私は過去に沖縄県に住んでいたことはある。沖縄で起こした数々米兵の犯罪を見てきた。
今後、日米共同訓練の規模が拡大するようなことがあれば、宮崎県もそのような状況になるのだろうか?
さて、宮崎県民の財産、命は誰が守ってくれるのだろうか?
時代は、ニューノーマルへ入りつつある。現在の脅威は何かのかを考えなければならない。
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