9月22日付けのYouTube公式ブログでローンチされた「YouTube Heroes program」で、過激な議論が展開されています。
私のブログ「Let's Try YouTube」では、ローンチされた記事の和訳を掲載させていただいております。
そのYouTube Heroes programに関して、現時点で、日本を除く各国でちょっとした議論が起きています。
「YouTubeはナチスのようだ」と過激な発言も。
ツイッターのハッシュタグ「#YTHeroes」では、このprogramに賛成する声よりも、反対の声が多く上がっています。
では、いったい反対派は、このYouTube Heroes programの何に反対しているのでしょうか?
ローンチされこのprogramでHeroesが行うことは、次の3点。
1 コミュニティ ガイドラインに違反している動画を正しく報告する = 1 ポイント
2 字幕として公開される文章の作成に協力する = 1 ポイント
3 YouTube フォーラムでユーザーの質問に回答し、ベストアンサーに選ばれる = 10 ポイント
すべてポイント制で、このポイントが1000を超えると、「Hero」と呼ばれるトップレベルユーザーになることができます。
この中で彼ら反対派が取り上げているのは、「動画レポート」と呼ばれている1番めの
コミュニティ ガイドラインに違反している動画を正しく報告する
このHeroesの活動が、
ユーザー同士による「検閲システム」
であると捉えているのです。
そのために、「YouTube上のコンテンツの自由のために戦う!」と反対派は声を上げているのです。
ローンチされたばかりで、このYouTube Heroes programはこれから動いていくことになるので、果たして反対派が危惧しているような事態になるのかどうか、まったく分かりません。
今回、「動画レポート」には著作権侵害に関しては含まれていません。
コミュニティガイド違反が対象になっていますが、確かに不適切なコンテンツが多く存在します。
YouTubeのコミュニティを健全な状態にするためには、不適切なコンテンツは当然排除しなければなりません。
ローンチされた公式ブログの記事にもありますが、これまでは、「Trusted Flragger」と呼ばれる人たちがそのようなコンテンツの排除のために活動していましたが、今回、その活動を拡大させるというカタチで、新しいサービスであるYouTube Heroesでもできるようになったのです。
誰もが使えるより良いYouTubeのコミュニティづくりには必要な活動であり、「検閲」につながるような話は、私が参加した「YouTube Community Contributor Summit 2016」では聞いていません。
アメリカのYouTubeを見ていますと、この議論に便乗して再生回数やチャンネル登録者を増やそうとしている動画もチラホラと。
健全なコミュニティを望んでいない反対派は少数のように思えます。
過激な内容ほど視聴者からの反応があり、再生回数も伸びるということですが、果たして彼らがどこまで反対していくのか分かりません。
この件に関して、現時点で日本で言及しているのは私ぐらいですが、今後、日本でも似たような議論が起こり、有名YouTuberを中心にして何らかの動きがあるかもしれません。ないかも知れません。
どこの国でもそうですが、コミュニティガイドラインだけではなく、著作権侵害についてもHeroesの活動に組み入れてほしいぐらいですね。
最近、また映画の違法アップロードが増えてきているようなので。
私は、この「YouTube Heroes program」の導入は、現時点ではベストではないにしろ、ベターではないかと思います。
健全なコミュニティを望まず、収益一辺倒の金儲けだけを考えているチャンネルは、このprogramによって淘汰されていくべきだと思います。
収益はあくまでも動画視聴の結果であり、
動画を制作したクリエイターへのモチベーションを高めるべきもの
であると考えます。
この「YouTube Heroes program」に不具合が出てくれば改善していけば良いわけで、私たちYouTube Heroesが、その最新のサービスに関わっていることに、逆にワクワクしています。
ご覧いただき、ありがとうございます。
ぜひ、このYouTube Heroes programに参加されませんか?
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