2019年6月15日から7月21日まで、宮崎県立美術館で開催されている『ジョルジュ・ルオー展』。
美術館館長自らが出演して、ジョルジュ・ルオーの名前を10回、早口言葉で連呼するCM。
何かの罰ゲームかのように必死でジョルジュ・ルオーの名前を言うも、最後辺りで名前を間違えてしまうという大失態を演じて、顔がゆがむ館長。
最後に、館長が「心に響く魂の色彩、ジョルジュ・ルオー展」と言って終わる。
すでにこのCMはテレビでは流れなくなってしまいましたが、ご覧になられた方も多いのではないかと思います。
前回の記事『ジョルジュ・ルオーを10回言う~心に響かない宮崎県立美術館のCM』にも書きましたが、
①ジョルジュ・ルオーを10回言うことによる効果が不明瞭
②20世紀フランス絵画の巨匠に対して敬意を払っているのか
③このCMに教育的配慮、美術館としてのセンス、芸術性があるのか
の3点を指摘しました。
その結果なのかは分かりませんが、前回の記事(7月5日)以降、このCMは流れなくなりました。
これまでの宮崎県立美術館への電話取材で、美術館の職員は、「出来上がったCMについては、何の異議も出なかった。四本館長もOKを出した。当然パナソニック汐留美術館にも観てもらったが、何もなかった」と話していました。
そのことを確認するために、パナソニック汐留美術館に尋ねたところ、驚くべき回答が。
パナソニック汐留美術館の担当の方によると、事前に提出があったCMについては確認しているが、
この『ジョルジュ・ルオーを10回言うCM』については確認していない
とのことでした。
また、
名前を間違えること自体あってはならないこと
として、宮崎県立美術館へ事実を確認するとのことです。
ジョルジュ・ルオーの作品をお借りしているにもかかわらず、なぜか、『ジョルジュ・ルオーを10回言うCM』については、パナソニック汐留美術館には見せてはいなかったようです。
それが意図的だったのかどうかについては、今後取材を行っていきますが、教育的な配慮を行わなければならない宮崎県立美術館および宮崎県教育委員会生涯学習課の対応には、大いにおかしいと言わざるを得ません。
宮崎県教育委員会生涯学習課は、「今後は、このようなことがないようにしていきます」と話していますが、まだ、今回の件は終わりではありません。
元教育長であり美術館長であるトップ自らが率先して行った今回の件、もちろん、トップ自らが説明責任を果たす必要があるのではないかと思います。
今後も引き続き、取材を行っていきます。
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『ジョルジュ・ルオーを10回言うCMとは』
現在開催中のジョルジュ・ルオー展のCMです。
15秒程度の短いCMで、宮崎県立美術館の四本 孝館長が自ら出演するというものです。その流れがは以下の通り。
スタッフ「館長、ジョルジュ・ルオー10回言ってください。」
(何を言っているか分からなかったので、あとで字幕が付く。)
四本館長「ジョルジュ・ルオー、ジョルジュ・ルオー、・・・」
館長「・・・、ジョルジュ・ジオー」
(少し間があって)
館長「心に響く魂の色彩、ジョルジュ・ルオー展」
というもの。
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