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29日から始まるロンドン・パラリンピックに向けて、日本代表選手団が出発しました。
華やかなオリンピックに比べると、その放映時間も格段と少なくなる「パラリンピック」ですが、そこにはスポーツを超えた「人間ドラマ」があるのです。
イギリスの民間テレビ局「チャンネル4」の作ったCM「Meet the Superhumans」は、圧倒されます。すごすぎて鳥肌が立ちました。
どのような状況で障害を負うことになったのか、人それぞれですが、そのような障害を乗り越えて前向きにチャレンジする姿は、スポーツの域を越えて私たちに訴えるモノがあります。
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私は、「先天性白内障」をもって生まれ、左目はずーっと失明状態。
ろくに幼稚園に通うこともなく、入退院の繰り返し。その当時、白内障を治療するのも大掛かりで、1年ほど鹿児島大学附属病院に入院。
当時、5歳。
同じ歳の子どもは少なく、いつも白い天井を見つめていました。
「いつかは治る」と信じて治療してきましたが、現在も失明状態のまま。
しかし、決してクサることなく、いろいろなことにチャレンジしてきました。
唯一の救いは、両親が「身障者手帳」を申請しなかったこと。健常者として扱ってくれたことです。
「あなたは片方の目しか見えないから、人の2倍、努力しなさい」が母の口癖。
先天性の病気ということもあり、教習所で何度も失敗しながらも車の運転は視野測定でクリア。教員採用試験も一浪後、一般枠で合格。
今はちょっとどん底の状態ではありますが、ぐっとこらえながら持ち前の根性で乗り越えたいと思っているところです。
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人間って、どこにも完璧な「人間」って、どこにもいないと思います。
オリンピックにしても、パラリンピックにしても、いや、日常生活においても、様々な困難を乗り越えて、今があるのです。言い古された言葉ですが。
確かに、パラリンピックにはスター選手は少ないかも知れませんが、選手の皆さんの頑張りって、オリンピック同様に、私たちに勇気と感動を与えてくれるのです。
オリンピックに比べて報じられることも、放送されることも少なくなるかとは思いますが、日本代表選手だけではなく、すべての選手の皆さんの頑張りを、全世界に伝えて欲しいものです。
NHKさん、民放さん、どうぞ、よろしくお願いいたします。
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