なんとか琉球大学を卒業することができた。
しかし、事故後の大学生活のことはあまり覚えていない。
同じ寮に住んでいた後輩と顔を合わせるのが苦痛だったことは覚えているが。
卒業式にやってきた両親にも申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
なんとかして立ち直りたい。
今でも立ち直っていないのかもしれない。
沖縄での4年間は、私にとって楽しい日々ではなく、「人間とは何だ」「生きるとは」「命とは」を、自問する日々であった、特に事故後は。
あれから30年近く、沖縄には出かけていない。
本来であれば毎年のように男の子のお墓参りをしなければならないのだが、なかなか沖縄に行く勇気がない。
そんな昔の話、今更ほじくり返したって、と言われそうだが、私にとってはとても大切なことで、毎年、こうして振り返っている。
少しは明るくなってきたのではないかとは思うが、今でも人付き合いは下手である。どうして良いのか分からない。私が参加することで場が白けないだろうかと考えることしきり。とにかく、人を避けることばかり考えていた。
しかし、教員を辞めてボランティアを始め、市民メディアに関わるようになってからは、少しはマシに人付き合いもできてきたのではないかと思う。
そして、少しでも早く沖縄を訪れ、男の子のお墓参りをしたい。
来年の今ごろは、沖縄にいると良いのだが・・・
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