2017年3月8日、平成29年第1回日南市議会定例会の一般質問が始まった。初日は自由民主党日南市議団の4人が壇上に立ち、トップバッターの福岡浩一議員が、今回の崎田恭平日南市長の疑惑について質した。
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傍聴席の50席はすぐに埋まり、議会棟の2階に設けられたモニタールームにも約20人が詰めかけた。
もちろん、関心は今回の疑惑について、崎田市長がどう答弁するのか、である。
自民党日南市議団の福岡議員は、『市長の政治姿勢について』『2巡目国体について』『防災行政について』『森林行政について』の4つの質問項目を事前通告していた。
その『市長の政治姿勢について』で、今回の疑惑について崎田市長を質した。
手元のメモに書いたことをまとめたので、若干の違いがあることをご容赦願いたい。
まず、福岡議員から、今週号の週刊現代、テレビ、新聞、インターネットで問題になっている市長の『LINEメール』の経緯を説明してほしい、と切り出した。
崎田市長は、「インフルエンザにかかり、休んだ職員を心配し、年末休みに入った12月30日に体調を慮るLINEメールを送ろうとして、誤って別のグループ宛に送ってしまった。今回の誤送信の件で混乱と誤解を招き市民の皆様や多くの方々に心配と迷惑をかけ、市政への信頼と信用を少なからず損ねたことを誠に申し訳なく心より反省している。」と話した。
福岡議員：このLINEは、市長が打ったものなのか。
崎田市長：私が打ったものである。
福岡議員：このLINEメールは6行あり、前段と後段に分けることができる。前段に「会いたかった」とあるが、それはどういう意味なのか。
崎田市長：年末最後の仕事納め日に休んだ状況があったので元気な顔で会いたかったと言う意味で書いた。
福岡議員：このLINEメールの後段にある『ハートマーク』は何の意味なのか。
崎田市長：絵文字については、日頃から私自身が対応していた部分があったので、絵文字の使い方等を含めて誤解を招いたと認識している。市長という立場を考えて、職員とはきちんと距離感を持って接するべきであり、軽率な表現方法だったと反省している。噂されるような職員との不適切な関係は断じてない。
福岡議員：これは女性職員に対するセクハラではないのか。このような変なメールでは誤解を与える。いつもこのようなことをやっているのかと、疑われる。職員を守る市長としては、このことをどう考えるのか。
崎田市長：大変申し訳ないと思う。
福岡議員：テレビ、新聞、週刊誌だけではなく、インターネットまで今回のことが流れ、日南市のことが世界中に知れ渡り、みんなが恥ずかしい思いをしている。誰がやったのか、市長がやったのか。
崎田市長：誤解を招いてしまった。大変申し訳ない。
総合戦略課長：職員と面談をして確認をした。所管の職員課でも担当職員が面談をした。本人からはそういった事実は全くないという返事をもらった。組織としてしっかりフォローをしていきたい。
福岡議員：職員を守ってあげてほしい。
1市2町の合併、広島東洋カープの活躍等と日南市のために、先輩やみんなで作ってきた日南市が、こうして笑いモノになっている。このことを市長はどう考えるか。
崎田市長：日南市の発展を加速させていく立場にありながら、今回の私の責任は重く、深く反省したい。
福岡議員：市長が2期目をめざしているのであれば、なおさら気合いを入れて取り組んでほしい。市民はいつもあなたを見ている。
ということで、福岡議員は次の質問に入った。
また、福岡議員は崎田市長に対して「襟を正して、市民目線で取り組んでほしい」として、質問を終えた。
初日、質問として取り上げたのは、この福岡議員だけであった。
また、午後には、同じく自民党日南市議団の川越昇議員は、『情報発信について』で、「シェアリングエコノミー宣言や夫婦円満宣言について、若い世代へどのような情報発信をしているのか」について質問した。
崎田市長は、これまでの取り組みについて説明した。
それを受けて川越議員は市長としての取り組みについても質問した。
崎田市長は、自身の第二子の出産を機に、昨年2月に、「ゆう」パパ運動の実施し、『イクボス宣言』をしてからの自身の取り組みについて説明した。
崎田恭平市長のキャッチフレーズとも言える『イクボス』が出され、川越議員の次の質問が期待されたが、そのままで終わった。
本会議終了後、傍聴席に詰めかけた市民に聞いてみた。
なかなか口が重い方が多いなか、70代の男性が「市長の説明は釈明になっていない。追及が弱すぎる」と話していた。
また、別の60代男性は、「納得はしていない。別の議員の質問も聞いてみたい」と話していた。
3月9日一般質問2日目は、日本共産党市議団の和足恭輔議員が、『市長の行動規範について』のなかで質問する。
今後も取材を続けていく。
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