PJ NEWSは、2013年3月29日をもって終了しました。長い間のご愛顧をありがとうございました。引き続き、姉妹サイトのさくらフィナンシャルニュースをよろしくお願いいたします。
ということで、ついにというか、やっと、PJニュースもサイトを閉じることにしたようです。
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PJニュースは、2005(平成17)年に創刊。
市民主体型メディアのPJニュースは中立性を掲げる報道だけではなく、個人の良心または主観に従った言論を重視した、独立した個人によるジャーナリズムを目指してきました。
2009年12月までメディア・エージェンシー有限責任事業組合が担当し、その後2011年1月までは株式会社ライブドアが担当していました。当時のライブドアニュースへも配信していました。
ライブドアの運営会社の変更に伴い、が2011年1月末をもってライブドアニュースへの配信を停止されました。
その後、株式会社PJニュースが行っていましたが、PJニュースの経営悪化から2011年4月4日に組織形態が変更されて任意団体となり、株式会社PJニュースは清算され、ボランティアでの運営となりました。
運営の変更に伴い、いわゆる「パブリック・ジャーナリスト(PJ)」と呼ばれる市民記者が書く記事の数も減り、2012年7月以降、サイトにアクセスできなくなったり、アクセスできても記事が掲載されていない状況が続いていました。
そして、2013年3月29日、PJニュースは閉じることとなりました。
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つい先日、仮出所した堀江貴文氏。
2006年の「ライブドア事件」の際には、東京地検特捜部の強制捜査中に、元社長であった堀江貴文氏とのインタビューに成功し、ネット上で話題となりました。
また、『発掘!あるある大事典』による情報漏洩問題もスクープしてきました。
2007(平成19)年1月時点で、1日の閲覧数は30万件から100万件あり、1本の記事で閲覧数が一日10万件を超えることもあった。
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既存のマスメディアではカバーしきれないニュース、地域情報などを、市井の人々の視線で報じているとの評価があり、大手マスメディア関係の読者も多かった。
しかし、ソーシャルメディアが急成長を遂げる現在、一般人がネット上で情報を発信できる機会は増えており、PJニュースという取組みの存在意義が縮小しているとともに、過去複数年にわたる取組みでライブドアが投資したコストを今後回収できる見込みがたたないとして、ライブドアへのニュース配信契約は2011年1月末をもって、終了した。
日本における主な市民メディアは、PJニュースの他に、ツカサネット新聞(現在休刊)、オーマイニュース日本版(廃刊)、日本インターネット新聞のJANJAN(現在はニュースブログとして配信中)
があった。
いずれもビジネス・モデルとしては成功せず、撤退を余儀なくされた。
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しかし、市民メディア自体が完全に衰退したわけではなく、日本各地には、コミュニティ・ビジネスとしてNPOや市民活動団体として、および、個人レベルでの市民メディアは多数存在し、現在も情報を発信し続けている。
・ OurPlanet-TV(アワープラネット・ティービー)
・ビデオニュース・ドットコム
・ IWJ
私が主宰する「市民メディアみやざきCMM」もその一つ。
また、新たな動きとして、「パブリック・アクセス」としての市民メディアを模索し、堀潤氏を中心とする若手ジャーナリストによる「8bitNews」も活動を展開している。
日本における市民メディアは、これで終わったわけではない。
2011年3月11日以降、情報伝達、情報発信のあり方は、確実に変わってきた。
ビジネス・モデルを追求し、大手マスコミと何ら変わることのない手法で運営されてきた市民メディアが淘汰され、これからは「パブリック・アクセス」を目指す、市民メディアが情報を発信していくことになるだろう。
今後の市民メディアに注目してほしい。
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