祇園ストリートスポーツパーク8 posted by (C)cyber
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ヘルメットの着用問題で、私も過去に記事として取り上げたことがある「祇園ストリートスポーツパーク(以下、パークと略す)」ですが、マナーの悪さから夜間の使用が停止されていましたが、今年1月4日から再開されました。
夜間利用停止の理由の一つに、「施設利用中のヘルメット着用」が徹底されていないことが挙げられています。
施設には結構バンクのあるものもあり、ファッション系でストリートスポーツを楽しむと言うより、大会に出場するためのスポーツ系の施設になっているために、ヘルメット着用が義務付けられています。
このことに対して、ファッション系でストリートスポーツを楽しみたい利用者がヘルメットを着用しないことで、市側が利用制限に踏み切ったのです。
市、利用者側との話し合いが何度か持たれたようですが、当初はうまくいっていたようですが、それも長くは続かず、何度か夜間利用停止の措置が取られ、今年1月4日に再開となりました。
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今年に入り、私のところに何本かお電話が入りました。
「宮崎市高松橋の北側河川敷の公園で、若者がスケートボードをやっている。パークがあるのに、あそこでやってもいいのか?」
「あそこでケガをしたら、市が責任をとるのか?」
などといった内容。
先週の3連休の前、ちょうど1週間前に、現場に向かいました。
公園には、2人の若者がいて、リーダーらしきNさんとお話をすることができました。
それによると、
・パークでは、ファッション系のボーダーが目の敵にされやすい。
・ファッション系のボーダーもそれなりの練習をしたいが、スポーツ系のようなバンクは使わないのに、一律ヘルメット着用なので話し合う余地がない。
そして、高松橋の河川敷の公園に来た理由は、
・床面がフラットでラバーも貼ってあるので、練習ができると考えた。
・自分たちで道具を運び、練習が終わったらきちんと片付け、ゴミなども拾って帰っている。
・高校生たちもやってくるので、公園の使い方を教えたり、スケートボードの指導もしている。
・市の方も何度か様子を見に来たが、何も言われなかった。
Nさんと話した限りでは、しっかりとしたリーダー格らしい雰囲気ではありました。
また、ケガにつながるような大きなバンクもなく、ラバーの貼った床面で、それなりのスペースはあるのだが。
ファッション系ではあっても、ひとつの趣味、スポーツとして楽しんでいるストリートスポーツを楽しむことはできないのか?
彼らの居場所は、どこにもないのだろうか?
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1週間経った本日、パークを管理している宮崎市文化スポーツ課に問い合わせてみました。
・パークに限らず、市が設置した公園では事故防止のための対策は必要で、やはりどこで行なっても「ヘルメット着用」に変わりはない。
・パークは文化スポーツ課で管理しているが、通常の公園は「公園緑地課」で管理しているので、詳しくはそちらへたずねてほしい。
ということで、宮崎市公園緑地課へも問い合わせてみました。
・高松橋の河川敷の公園でスケートボードをやっていることを知らなかった。
・市(公園緑地課)が管理している公園ではあるが、今のところ、スケートボードは禁止してはいない。
・市民からケガの責任のことが出されているようだが、こちら(公園緑地課)では自己責任だと考えている。
スケートボードをやっていることを知らないというので、すぐに現場を見てほしいと伝え、私も現場に向かいました。
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現場を見た公園緑地課の職員はリーダーのNさんと話をし、基本的にはこの公園での使用を認めました。
・文化スポーツ課の判断と私どもの判断は違い、公園ですので、市民ならどなたでも使用できます。ただし、使用中のトラブルやケガは使用者の責任でということです。
・パークがスポーツ系で使えないのであれば、ここ(河川敷の公園)が使えるのではないかと思います。スケートボード等の利用も考えてこのスペースを設置しています。
・リーダーのNさんもしっかりしていますので、現状では問題はないかと思います。
もう一人の市職員の方からは、
・ここでの他の利用者が増えたら、使用申請を出してもらうなりの手続きは必要になります。
で、
・公園から若者を追い出すことはないかと思いますよ。最低限のルールを守ってもらえれば問題はありません。
ということで、市も担当課が変われば考え方もずいぶんと変わるもので、ヘルメットを着用しなくても、この河川敷の公園でストリートスポーツを楽しむことができるようになりました。
彼らの居場所ができたのです。
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このことを、宮崎市文化スポーツ課へ伝えました。
私「公園緑地課が、この河川敷の公園でのヘルメット着用なしでのストリートスポーツは問題なしとしました」
担当「え?本当ですか?」
私「同じ市でも担当課が変わると、こんなにも変わるものですね。」
担当「・・・」
私「これで、パークでの『ヘルメット着用問題』がなくなりましたし、スポーツ系とファッション系の住み分けもできましたね。」
当分の間、大きな問題は起きないかと思いますが、世代間のギャップというか、若者のスポーツを認めるという寛容さが必要になるのではないでしょうか?
この河川敷の公園には、年配の方のグランドゴルフができる芝生の広場もあります。公園を利用する皆さんで清掃活動を行うなどして、コミュニケーションを図ることで、お互いを理解し合うこともできるのではないでしょうか。
私も中学・高校の頃、この河川敷の公園で良く遊びました。
今後も見守っていきたいと思います。
若者を公園へ!ってことです。
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