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私と沖縄3





 
 いろいろと忙しくて、中途半端になっていました。申し訳ございません。


  えーと、前回の終わりのところから書きます。

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学内での抗議行動と同時進行に、私の住む場所も決まった。民間の寮である。

 宜野湾市我如古(ガネコ)。

 千原キャンパスにも近く、国道から少し入ったところに「大成寮」があった。入寮したのは、大学2年の終わり頃だったのだろうか。

 九州からやってきた学生がほとんどで、宮崎県出身者も多かった。

 建物は古く、もちろん、バスタブなどはない。シャワールームがあるだけである。沖縄らしいといえばそうだが、沖縄にいた4年間でバスタブにゆっくりつかったことは、ほぼなかった。

 それと、普天間基地にも近かった。
 当時、寮の回りには高いビルはなく、直線距離にしておよそ2Km先に、離着陸を繰り返すヘリの姿などを確認することができた。

 ほぼ毎朝、ヘリの音で目が覚めた・・・


 ヘリの音はとてもうるさいのだが、当時はさほど沖縄問題とか基地問題とかは気にしていなかった。

 新しいキャンパスでの練習後のコンパ(単なる酒飲み)ができなくなったが、そのかわり、民間の寮に入ったことで、ダンパや合コンの誘いが・・・

 那覇市のころは、キリスト教短期大学(でしたって?)とかで合コンをしていたが、西原町に移転してからはコザ看護学校など沖縄市などの学校との合コンが増えてきた。

 あの頃はカリーヘアーで剣道をしていたというかなり軟派な剣士でしたが、モテ期の最盛期だった。


 






 さて、そんな馬鹿な、いや、楽しい学生時代を過ごしていたが、大学を辞めなければならないほどの大きな事件が起きた。地元紙にも大々的に報じられた。

 
 いや、私がその事件を起こした張本人なのである。

 

 交通事故である。

 相手は小学校入学前の男の子。

 大学3年の頃だった。

 琉球大学の大学祭は11月の下旬から12月の上旬にかけて行われていた。私たち剣道部は、その期間を利用して、九州へ遠征旅行に出かけていた。

 その遠征費を集めるために、毎年、剣道部OBの自宅を訪問し、剣道部の現況を伝えることになっていた。

 
 その前日まで、私の寮では専門学校とのドライブ合コンが行われ、私が車をレンタルし運転していた。

 ろくに睡眠もとらずに、合コンを終えて、剣道部の後輩を迎えに出かけ、数台の車でOB宅への訪問を始めた。

 最初のOB宅訪問を終えたところで、後輩が運転免許をとったということで、車の運転をしたいと。

 合コンからの徹夜もあり、後輩に運転を代わってもらったことが判断ミスだった。

 日曜日ということで、OB宅の近くの中学校では、文化祭が行われていた。

 坂道ではあったが、後輩は無難に車を出した。数十メートル進んだところで、中学生3人が横に並んで歩いていた。それを避けようとした後輩が道路中央へハンドルを切ったところ、路地から男の子が飛び出してきた。避けようがなかった。気が動転した後輩は、ブレーキとアクセルを踏み間違い、助手席に座っていた別の後輩がサイドブレーキを引いたが、間に合わなかった。即死だった。

 先ほどの中学生は、もういなかった。

 運転していたのは後輩であったが、まったくもって私の責任だった。

 地元紙には、「ヤマトンチューの学生が子どもを殺した」「何をしに沖縄にきたのか」と散々に書かれた。

 警察署でも、「お前らヤマトンチューは何やっているんだ!」とボロクソに言われた。

 一番つらかったのは後輩だったが、なんと声をかけて良いのか分からず、ただ頭を下げるだけだった・・・

 剣道部を辞めた。
 アルコールを飲むことも、ましてや車の運転もやめた。

 大学を辞めることも考えたが、当時の琉球大学の学生部の職員さんとの話し合いで、大学は辞めずに謝罪をすることで落ち着いた。

 男の子の葬儀には参加させてもらえず、玄関の前の石畳にずーっと座って頭を下げた。

 夕方、一人でお墓へ向かった。

 私はなんて馬鹿なことをしたのか・・・


 私が男の子を殺したのも同然である。


 大学を辞めることはなかったが、1週間ほど研究室ヘは顔を出さなかった。

 それから私は人が変わったかのように、いつもの明るさをなくしていた(と友人が話していた)。

 後輩は、私と同じ民間寮で、同じ学科。

 顔を合わせるのもつらかった・・・(つづく)

 


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