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シリア:MSFの支援する病院が神経毒性症状の患者3600人を収容




国境なき医師団(MSF)日本




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 国境なき医師団(MSF)は、シリアのダマスカス県で支援している3ヵ所の病院から、8月21日の午前中の3時間以内という短期間に神経毒性の症状のある患者約3600人を受け入れたと報告を受けた。患者のうち355人はすでに死亡したという。

 MSFは2012年以降、ダマスカス県で現地の医療関係者、病院などと協力体制を構築し、医薬品や医療機器、技術支援などを提供してきた。しかし治安が非常に危険であるため、MSFスタッフによる現地活動はできない状況が続いている。

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<神経毒性のある物質を大量に浴びた可能性>


 MSFオペレーション・ディレクターのバート・ジャンセン医師によると、現地医療施設で働くスタッフからの詳細な報告のなかで「非常に多くの人びとに、けいれん、唾液分泌過剰、縮瞳、視力障害、呼吸困難などの症状がみられた」と話している。


 患者らは神経毒性症状の治療に用いられるアトロピンを使って治療を受けた。薬は当初供給分は底をついており、MSFは補給を開始、医薬品や技術面の指導などを送る。
 ジャンセン医師は、症状の原因や攻撃の責任が誰にあるのかについて科学的に確認することはできないとしたうえで、「患者の症状、短時間のうちに非常に多くの患者が発生したという状況、地理的な要素、医療・救命スタッフが受けた被害などが、神経毒性のある物質に大量にさらされたことを強く示しています。これは化学・生物学兵器の使用を禁止する国際人道法の侵害です」と述べている。


 MSFは直近の数ヶ月でアトロピンを1600本供給していたが、新たに7000本を追加で現地の医療施設に送った。そして今、神経毒性症状の治療は、シリアにおけるMSFのすべてのプログラムの医療計画に完全に組み込まれた形となった。


 MSF事務局長のクリストファー・ストークスは、「独立した立場による事実調査がすぐに行われる必要があります。この攻撃とそれがもたらした巨大な医療ニーズは、止まぬ暴力、避難生活、医療に対する攻撃によってすでに壊滅的となっているこの国の人道状況をさらに悪化させました。人道法がここまで守られていない状況では、人道援助はその効果と意義を失ってしまいます」と話す。


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 MSFはシリアにおいて2つのアプローチで医療援助を展開している。現在、北部シリアにおいて6ヵ所の病院と4ヵ所の医療センターを運営、海外派遣スタッフと現地スタッフによってMSF独自の方針で活動を行っている。一方、MSFが入る事自体が難しい地域では、2年前より現地シリア人の医療ネットワーク、病院、医療関係施設を支援、医薬品、医療機器、技術指導を行い、27の病院と56の医療関係施設を支援してきた。


 2012年6月から2013年6月までに、シリアでMSFは55000件の診療、2800件の外科手術、100件の分娩介助を行っている。また周辺国においてはシリア人難民に対し14万件以上の診療を行っている。




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