本日、宮崎地方裁判所延岡支部に出かけまして、第2回口頭弁論以降に、原告、被告双方から提出されました書面、証拠を閲覧してきました。
出先から書いていますので、ちょっと変な箇所もあるかと思います。後ほど修正いたします。
以下、どうぞご覧ください。
【被告】
2015年2月25日付け証拠「計量証明書」宮崎県環境科学協会
・第1工区沈殿池
・環境計量士 M.K.氏
・結果(単位はmg/l)
カドミウム 0.0096
総水銀 0.0073
セレン 0.030
鉛 2.1
六価クロム 0.02
ヒ素 0.52
シアン 0.1未満
フッ素 20
ホウ素 0.23
水素イオン濃度 6.9(27℃)
・説明
池の様子は、水の色が黒く、吐き気のする耐え難い臭いがありました。採取した水を容器に入れるとき、地面に少しこぼれたのですが、その黒い水がくるくるっと丸く固まり、丸くなった状態でコロンコロンとしていたのを覚えています。
第1工区沈殿池はセメント張りではなく、山の地肌にそのまま黒い水が溜まっていました。沈殿池には排水するホースがつながっており、ホースをつたい、黒い水が垂れ流しになっています。その水は西川内川にそのまま流されています。
平成24年8月10日に受け取りました。検査をされた技師から、非常に高い数値で有害金属が検出されているので、この結果をもって相談したほうが良いと言われました。
【原告】
2015年2月25日付け「第1準備書面」
・株式会社サンアイ金丸氏に対する名誉毀損の件について、求釈明。
・グリーンサンドの有害性に関する求釈明。
・グリーンサンドが有害なゴミであることの求釈明。
・日向精錬所産廃問題ネットワークのHP資料の提示(前回の裁判で裁判長からURLの提示を、と言われた分)
2015年2月27日付け「第2準備書面」
・被告の1月27日付け、2月2日付け書面についての反論。
被告が原告に対して何度も工事の停止を求めたことは認め、その余は否認叉は争う。
・西川内地区グリーンサンド説明会において、早川部長の発言は否認する。
・その余の部分については、被告の独自の考えに基づく意見又は本件請求とは関係ない質問に過ぎないため、認否・反論は行わない。
・被告が提出した「計量証明書」の結果には、鉛、総水銀、カドミウム、砒素など、グリーンサンドに全く含まれていない成分が検出され、フッ素やホウ素などごく微量にしか含まれない成分が大量に検出されている。全く別の場所で採取されたものを宮崎県環境科学協会に持ち込んだ可能性が高い。
同協会に対し当該試料の入手方法等について、調査嘱託を申し立てる予定である。
・日向精錬所産廃問題ネットワークは、2回に渡り地権者に無断で調査行ったが、2回とも国の基準以下の結果が示されている。
・宮崎県は、平成24年10月、平成26年8月に検査を行っているが、国の基準値を越える結果は出ていない。
・子どもの咳については、医師の診断書等の客観的な証拠の提出を求める。
・2月2日付けで出された被告の時系列での説明に対する認否(量が多すぎるので割愛)。
【原告からの証拠一覧】
・日向精錬所産廃問題ネットワークのHPのコピー
・西川内地区グリーンサンド説明会メモ(2012年7月12日)
この説明会ではグリーンサンドの説明をすることになっていたが、被告の夫より「グリーンサンドの安全性」の説明を求められた。また、夫からは「グリーンサンドは産廃である」「スラグで害がある」と繰り返し言われた。
被告夫婦はグリーンサンドを「鉄鋼スラグ」と思い込み、フェロニッケルスラグとの違いを説明するも、受け入れなかった。
地権者のうちの一人の奥さんが、「この地区に住みたいのであれば、この地区への入り方を間違っている。自分たちで波風を立てるようなことをして、この地区で生活ができると思っているのか。ここでずっと生活していくあなた方の子どものことを考えたことはあるのか?」に対して、被告夫妻は沈黙。
被告の夫、「私は父親から勘当され、ここまで一人でやってきた。長男として、父の畑を継いでこの土地で生きていかなければならない」(意味不明、夫泣く)と、記録されている。
・被告夫妻への追加説明(平成24年8月22日18:00~19:30)
・被告からの電話メモ(2012年8月29日20:00~20:15)
・日向市と当社の同時サンプリング実施メモ(2012年10月10日10:00~12:10)
・コンクリート用骨材又は道路用等のスラグ類に化学物質評価方法を導入する指針に関する検討会(平成24年3月)
・港湾・空港工事における非鉄スラグ利用技師マニュアル(案)(平成24年3月)
・被告夫妻宅訪問議事録(2012年12月27日19:00~21:00)
夫の発言影響力大。→「一筆書け!」
・平成25年4月16日被告夫妻アポなし来社メモ
不退去罪を視野に入れて日向警察署が動いた日。
最初、夫はだんまりで被告が話をしていたが、夫に「不退去罪で日向警察署が動く」と伝えると、夫は目が泳ぎ、落ち着きがないような態度だったが、騒いでいる妻に対して、「妻を説得して欲しい」と夫の要請で、なんとかおさまる。
【追記】
第2回口頭弁論で裁判所から原告に出された宿題(被告の2月2日付け書面に対する反論書面)だけではなく、被告からも証拠として「計量証明書」が出されました。
また、この被告の「計量証明書」についても原告から書面が出されました。
これらの書面及び証拠を、明日の第3回口頭弁論で裁判所がどう判断するかです。
今回の書面で、2013年4月16日までは被告の夫の影響力もかなりあったことが伺えられます。今回、独自に調査したとされる「計量証明書」が証拠として提出されましたが、原告は「医師の診断書」の提出を求めています。
また、2月2日付けの被告の書面にあった「米の検査結果」「県工業技術センターでのフェロニッケルスラグの検査結果」等の提出も、原告から求められる可能性もあります。
ただ、今回、原告から出されました書面、証拠を見ますと、被告はこれ以上太刀打ちできないのはないかと思われます。
唯一頼みの綱としていました日向精錬所産廃問題ネットワークの検査結果が、被告ではなく、原告からの書面、証拠として出されたのは痛かったと思います。
出先から書いていますので、ちょっと変な箇所もあるかと思います。後ほど修正いたします。
以下、どうぞご覧ください。
【被告】
2015年2月25日付け証拠「計量証明書」宮崎県環境科学協会
・第1工区沈殿池
・環境計量士 M.K.氏
・結果(単位はmg/l)
カドミウム 0.0096
総水銀 0.0073
セレン 0.030
鉛 2.1
六価クロム 0.02
ヒ素 0.52
シアン 0.1未満
フッ素 20
ホウ素 0.23
水素イオン濃度 6.9(27℃)
・説明
池の様子は、水の色が黒く、吐き気のする耐え難い臭いがありました。採取した水を容器に入れるとき、地面に少しこぼれたのですが、その黒い水がくるくるっと丸く固まり、丸くなった状態でコロンコロンとしていたのを覚えています。
第1工区沈殿池はセメント張りではなく、山の地肌にそのまま黒い水が溜まっていました。沈殿池には排水するホースがつながっており、ホースをつたい、黒い水が垂れ流しになっています。その水は西川内川にそのまま流されています。
平成24年8月10日に受け取りました。検査をされた技師から、非常に高い数値で有害金属が検出されているので、この結果をもって相談したほうが良いと言われました。
【原告】
2015年2月25日付け「第1準備書面」
・株式会社サンアイ金丸氏に対する名誉毀損の件について、求釈明。
・グリーンサンドの有害性に関する求釈明。
・グリーンサンドが有害なゴミであることの求釈明。
・日向精錬所産廃問題ネットワークのHP資料の提示(前回の裁判で裁判長からURLの提示を、と言われた分)
2015年2月27日付け「第2準備書面」
・被告の1月27日付け、2月2日付け書面についての反論。
被告が原告に対して何度も工事の停止を求めたことは認め、その余は否認叉は争う。
・西川内地区グリーンサンド説明会において、早川部長の発言は否認する。
・その余の部分については、被告の独自の考えに基づく意見又は本件請求とは関係ない質問に過ぎないため、認否・反論は行わない。
・被告が提出した「計量証明書」の結果には、鉛、総水銀、カドミウム、砒素など、グリーンサンドに全く含まれていない成分が検出され、フッ素やホウ素などごく微量にしか含まれない成分が大量に検出されている。全く別の場所で採取されたものを宮崎県環境科学協会に持ち込んだ可能性が高い。
同協会に対し当該試料の入手方法等について、調査嘱託を申し立てる予定である。
・日向精錬所産廃問題ネットワークは、2回に渡り地権者に無断で調査行ったが、2回とも国の基準以下の結果が示されている。
・宮崎県は、平成24年10月、平成26年8月に検査を行っているが、国の基準値を越える結果は出ていない。
・子どもの咳については、医師の診断書等の客観的な証拠の提出を求める。
・2月2日付けで出された被告の時系列での説明に対する認否(量が多すぎるので割愛)。
【原告からの証拠一覧】
・日向精錬所産廃問題ネットワークのHPのコピー
・西川内地区グリーンサンド説明会メモ(2012年7月12日)
この説明会ではグリーンサンドの説明をすることになっていたが、被告の夫より「グリーンサンドの安全性」の説明を求められた。また、夫からは「グリーンサンドは産廃である」「スラグで害がある」と繰り返し言われた。
被告夫婦はグリーンサンドを「鉄鋼スラグ」と思い込み、フェロニッケルスラグとの違いを説明するも、受け入れなかった。
地権者のうちの一人の奥さんが、「この地区に住みたいのであれば、この地区への入り方を間違っている。自分たちで波風を立てるようなことをして、この地区で生活ができると思っているのか。ここでずっと生活していくあなた方の子どものことを考えたことはあるのか?」に対して、被告夫妻は沈黙。
被告の夫、「私は父親から勘当され、ここまで一人でやってきた。長男として、父の畑を継いでこの土地で生きていかなければならない」(意味不明、夫泣く)と、記録されている。
・被告夫妻への追加説明(平成24年8月22日18:00~19:30)
・被告からの電話メモ(2012年8月29日20:00~20:15)
・日向市と当社の同時サンプリング実施メモ(2012年10月10日10:00~12:10)
・コンクリート用骨材又は道路用等のスラグ類に化学物質評価方法を導入する指針に関する検討会(平成24年3月)
・港湾・空港工事における非鉄スラグ利用技師マニュアル(案)(平成24年3月)
・被告夫妻宅訪問議事録(2012年12月27日19:00~21:00)
夫の発言影響力大。→「一筆書け!」
・平成25年4月16日被告夫妻アポなし来社メモ
不退去罪を視野に入れて日向警察署が動いた日。
最初、夫はだんまりで被告が話をしていたが、夫に「不退去罪で日向警察署が動く」と伝えると、夫は目が泳ぎ、落ち着きがないような態度だったが、騒いでいる妻に対して、「妻を説得して欲しい」と夫の要請で、なんとかおさまる。
【追記】
第2回口頭弁論で裁判所から原告に出された宿題(被告の2月2日付け書面に対する反論書面)だけではなく、被告からも証拠として「計量証明書」が出されました。
また、この被告の「計量証明書」についても原告から書面が出されました。
これらの書面及び証拠を、明日の第3回口頭弁論で裁判所がどう判断するかです。
今回の書面で、2013年4月16日までは被告の夫の影響力もかなりあったことが伺えられます。今回、独自に調査したとされる「計量証明書」が証拠として提出されましたが、原告は「医師の診断書」の提出を求めています。
また、2月2日付けの被告の書面にあった「米の検査結果」「県工業技術センターでのフェロニッケルスラグの検査結果」等の提出も、原告から求められる可能性もあります。
ただ、今回、原告から出されました書面、証拠を見ますと、被告はこれ以上太刀打ちできないのはないかと思われます。
唯一頼みの綱としていました日向精錬所産廃問題ネットワークの検査結果が、被告ではなく、原告からの書面、証拠として出されたのは痛かったと思います。
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