◆
「LifeLog」問題ですが、12月4日付け記事「【緊急】シャープ製スマホ、意図的に世界的問題のスパイウェア搭載か【速報】」のタイトルは、同記事の「ガジェット速報」からの引用ですが、それ以外にも、現在アメリカでは、通信事業者や携帯電話メーカー向けに追跡ツールを提供する「Carrier IQ」が問題になっています。
「Lifelog」と「Carrier IQ」は名前は違うものの、追跡ツール、監視ツールとして位置づけられています。
そういうことから、監視ツールは世界的に何らかのルールづくりが必要ではないかと考えます。
◆◆
その「Carrier IQ」に関しては、こちらをご覧ください↓
◯「Carrier IQ問題、各社の反応--アップルやRIMなどが声明」
今回のスマフォの「監視ツール」問題については、こちらのブログにまとめられています。
◯「スマホの監視ツール問題で、今回も高木浩光せんせが大勝利」
大勝利って喜んでいる場合ではないかと思いますが、各キャリアやメーカーがユーザーの知らない裏側で何をやっているのかをきちんと把握する必要はあるかと思います。
で、本日、この「監視ツール」問題に関して、国内各キャリアが広報を通じてリリースを出しています。その記事の一部をご紹介します。
--------------------------------
本日、海外の話題でとりあげたCarrier IQについて(「Carrier IQ」ソフトウェア問題、米通信キャリアや端末ベンダーを巻き込んだ騒動に)、国内キャリアでの状況について、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクモバイルの3社に問い合わせた。各社広報からの回答は以下の通り。
●NTTドコモ ※12/2 17:50 修正
ドコモのスマートフォンには、Carrier IQおよびそれに類する、ユーザーの操作履歴を記録・送信するようなソフトウェアがインストールされているとは認識していない。実際にインストールされているかどうかについては端末メーカーも含め確認中なので、しばらく時間をいただきたい。
●ソフトバンクモバイル ※12/2 18:00 追記
現在、自社提供端末について、状況を確認中。
●KDDI ※12/5 16:10追記
auスマートフォンにCarrier IQがインストールされていることは認識していない。ただし、実際にインストールされているかどうかは引き続きメーカーに確認中。なお、そのようなソフト経由で収集されたユーザーの操作履歴等をKDDIのサービスなどに流用しているという事実はない。
(出典「国内キャリアのCarrier IQ対応状況(12/5 16:10 update)」(WirelessWireNews)
--------------------------------
本日、再度、auお客様センター(福岡が対応)に電話をかけてみました。
オペレーターさんは相変わらず歯切れが悪く、上席責任者は上記のリリース内容をアナウンスし、現段階では、「auのシャープ製スマートフォンは安心してお使いいただけます」と安心宣言をしましたが・・・
◆◆◆
一つ、いや、まだまだ分からないことがあります。
それは、この写真です ↓
「安心宣言」をした上席責任者(福岡センター)のお話によりますと、このシャープの「LifeLog」は、一般的に言われている「監視ツール」のLifeLogではなく、シャープ製スマートフォンのAndroid OSの各機能を正常に機能させるためのもの(従来通りの説明)で、GPSの位置情報、個人情報をどこかのサーバーにアップしたりするものではないと、明言しています。
しかし、写真を見るかぎりでは、「このアプリケーションは下記にアクセスする場合があります」と書かれ、
・現在地
おおよその位置情報(ネットワーク基地局)、仮の位置情報でテスト、精細な位置情報(GPS)
・ネットワーク通信
Bluetooth接続の作成、完全なインターネットアクセス
・個人情報
連絡先データの読み取り
・ストレージ
SDカードのコンテンツを修正/削除する
・電話/通話
携帯のステータスとIDの読み取り
・ハードウェアの制御
写真と動画の撮影
以上ですが、大いに引っかかります。
KDDI以外に、「誰に電話をかけた」「昨日、どこにいたのか」「ネットで何を買ったのか」の情報にアクセスできる状態にあるわけで、これらの情報がサーバーにアップされないとのことですが、では、
何のためにアクセスする必要があるのでしょうか?
上席責任者の言うとおり、「シャープ製スマートフォンのAndroid OSの各機能を正常に機能させるためのもの」であれば、上記に接続する必要はないのではないかと思います。
上席責任者はこの件に関しては、同様の主張を繰り返すだけ。
で、私のINFOBAR A01のSHカメラ及びSHビデオカメラの不具合が生じている原因は、この「LifeLog」が関与しているのではないかという質問に対して、「そのようなことはない」と上席責任者。
しかし、上記の項目を見れば、「ハードウェアの制御」として、「写真と動画の撮影」にこのLifeLogが関わっているのは明白なのですが、上席責任者からの明確な回答はなし。「そのような不具合情報は上がっていないから、個別対応で・・・」ということだけ。
KDDIの揚げ足を取るわけではありませんが、あくまでもこのLifeLogを端末に組み込んだのはシャープで、それを許可して販売したのはKDDI。上席責任者は、シャープへの問い合わせを明言しませんでしたが、上記のプレスリリースによると、「メーカーに確認中」とのことなので、今後の様子を見守るしかありません。
また、上席責任者はこのようなことも話しておりました。
「大谷様お一人の声だけでは、KDDI本社へ上申できません」と。
ま、馬鹿なクレーマーがほざいていると思っているのでしょう。
この「監視ツール」問題、「LifeLog」問題について、シャープ製スマフォをお持ちの皆さん、お客様センターに声を上げたほうが良さそうです。
もう一つ、ソフトバンクのシャープ製スマフォ「003SH」にも、この「LifeLogService」が入っているということですが、ソフトバンクのお客様センターでも、「シャープ製スマートフォンのAndroid OSの各機能を正常に機能させるためのもの」とオペレーターさんが回答するのでしょうか?
SBの0003SHユーザーの皆さん、ご確認をお願いします!
コメント
コメントを投稿