昨日、地元ニュースやTBS系列のニュースで大々的に取り上げられた宮崎県日南市のマンゴーですが、その動画、「改名します。日南市マンゴー町」は、著作権管理は大丈夫なんでしょうか?
この「日南市マンゴー町」の取り組みは、マンゴーの生産地である日南市南郷町の知名度を上げるためのようですが、動画ではそのことがあまり伝わってきません。
逆に、「これ大丈夫か?」と思ってしまうことが・・・。
それは、動画が始まって1分3秒あたりからです。
はい、そうです。
曲を聞かなくても歌詞だけを見ても分かるように、「ヤン坊マー坊天気予報」の曲の替え歌ですね。
すべてではなく、歌詞の一部で、曲調もわざと変えたような微妙な感じで、暗いですね。
日南市南郷町がマンゴーの生産地ですよ!
という、明るいイメージは全くなし。
そこで気になるのが、「著作権」です。
以前、パーマ大佐の「森のくまさん」の替え歌が問題になりましたが、日本の著作権はこのような「替え歌」には厳しい側面を持っています。
「みんなの著検」というサイトに、「『替え歌・パロディ』と著作権」があります。
それによりますと、今回の日南市マンゴー町は、「一部改変型」に当てはまりそうです。
一部改変型とは、元の歌詞の大部分を利用するが、「サビ」の部分など一部を改変している場合のことを言います。
日南市マンゴー町は、ヤン坊マー坊天気予報の前半部分だけですが、日本国民ならみんなが知っている(はず)の「サビ」の部分を改変していますね。
これ、ちょっと大丈夫かな?という感じですね。
肝心な「ヤン坊マー坊天気予報」の著作権を管理しているヤンマーさんの「ヤン坊マー坊天気予報」のサイトでは、Q&Aに作詞者、作曲者のことが書かれていますね。
そして、「ご利用にあたって」には、「3. 知的財産権等について」できちんと明記していますね。
うーん。
日南市役所さん、大丈夫ですか?
朝イチで、日南市役所総合戦略課秘書広報係に電話をかけました。
担当者が席を外しているので、折り返す電話をします、とのことでしたが、2017年6月20日午後6時30分、この原稿を書いている時点までに、日南市役所からは電話はかかってきていません。
ヤンマーさんに無許可で、一部とは言え「ヤン坊マー坊天気予報」を使って替え歌を作ったとなると、著作権に関する問題になりそうですね。
ただ、ご存知のように著作権侵害は親告罪なので、著作権者が動かなければなりません。
日南市役所は、今頃になって後付けでヤンマーさんに交渉しているのかもしれませんね。
えーと、何年前でしたっけ、あ、2014年でしたね。
宮崎市が著作権問題を仕出かしましたね。
全国紙でも取り上げられ、大きな問題になったことを日南市役所は忘れたのでしょうか?
明日にでも、また、日南市役所に電話をかけてみたいと思います。
コメント
コメントを投稿