台風一過の青空が眩しかったんですが、心は何故か曇っています。
こういうところから「風化」が始まるのでしょうね。
悲しくて、とても悔しいです。
それは、5月29日に行われましたNPO法人NPOみやざきの総会でのことです。
昨年、口蹄疫が発生した際、宮崎県内のNPOや市民団体は、口蹄疫に関連した募金活動や農家の皆さんへの応援活動を展開してきました。
その後の鳥インフルエンザ、新燃岳噴火災害の際も、各団体の特色を生かした活動が展開されてきました。
今でも継続して活動を展開しているNPO、市民団体も多いです。
私も、個人ボランティアの集合体「バスタオルプロジェクト(バスプロ)」を通じで、物資(タオル類)を運搬するという後方支援活動を展開してきました。そのバスプロは、現在は私一人になりましたが、継続して活動をしているところです。
芸能界でも、泉谷しげるさんが、「口蹄疫から復興するまでイベントを続ける」という心強いお言葉をいただいている中で、どうして、宮崎県民、いや、ボランティアや市民活動の中間支援機関である「NPOみやざき」は、こうも簡単に事業を切り捨ててしまうのでしょうか。
何かと言うと、総会で出された平成23年度予算案です。
口蹄疫関連の事業予算が、「0」なのです。
昨年は、3万円ちょっとの予算で活動していたのですが、口蹄疫の終息と共に、予算0とは・・・。
口蹄疫が終息しても、農家の皆さんが以前のような収益を得ることができるには、あと2~6年はかかるのです。その間、私たちでできることはなにかあるはずです。
県民でもない泉谷しげるさんが、農家の皆さんのために、歌い続けると発言されている中で、私たち県民は、「口蹄疫を風化させない」ということを強く誓ったはずです。
口蹄疫の発生が確認された4月20日または8月27日の終息宣言日近くに、口蹄疫の今を伝えるようなA4版程度の新聞をつくったり、コンサートを開いたり、何でもいいんですよ。「あ、そうか、今日は・・・」て、県民の皆さんが振り返るようなことを継続していけば。
なのに、予算0は、「中間支援機関としては、今後、口蹄疫に関する事業はしません」と宣言しているのと同じです。
何も大げさなことをしなくても、写真のように、「今日は口蹄疫にちなんだものを身につけましょう!」って呼びかけるだけでも十分です。
組織って、そこが弱いんですよね。
そういった発想を持った人間がいなけれれば、大勢に流されてしまい、何が大切なのかを見失ってしまいます。
そんなグダグダ言わずに、個人レベルでやりゃいいんじゃないのってことです。
でも、組織って、それでいいんでしょうか?
特に、宮崎市内のボランティア活動や市民活動のお世話をしているところが、募金集めてはい終わりで。
総会自体も、お手打ちシャンシャンで早く終わらせようとする姿勢で、良いわけがありません。組織の中にどっぷりと浸かってしまっては、身動きが取れません。
私は、これからも個人レベルで、「口蹄疫を風化させない」取り組みを続けていきたいと思います。
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