TBSは、この噴火を忘れたのだろうか・・・
現在も活動が現在進行形の「新燃岳」について取り上げなかったTBS「教科書にのせたい」の続報です。
番組後、すぐにTBSの視聴者センターに電話しましたが、「その旨をお伝えしておきます」って何か有耶無耶にされてしまいそうでしたので、その後メールを送りました。
また、BRO(放送倫理・番組向上機構)及び地元で放送したMRT宮崎放送にもメールを送りました。
番組を制作放送したTBSからは今のところ何の回答も来ていませんが、やはり、「新燃岳」を抱えているということで、MRT宮崎放送からは回答が届きました。
このことを多くの方に知っていただきたく、そのメールを公開いたします。
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MRTテレビをご覧いただきありがとうございます。
お問い合わせの11/22放送『教科書にのせたい!』の件について、今回は、『今年3.11の東日本大震災以降、日本の火山の活動が活発化。日本人の人口の1割が一瞬にして命を落とす「破局的大噴火」がいつ起きてもおかしくない状態にあり、海洋研究開発機構・マグマ学者の巽好幸先生がタレントのユージとともに活動中の火山・桜島を訪れ、火山大国列島日本の現状を教えてくれる』という内容でした。
桜島の1000メートル以上の噴火回数が、11/14現在で、観測史上最高の1155回を記録していることや、噴火でスパークする青い稲妻の怪現象を紹介して、桜島の火山として活動が活発で、日本で今、もっとも危険な火山であることを、今回のTBSの構成では、伝えたかったようです。
残念ながら、新燃岳について、宮崎に住んでいるものとしては、若干であっても触れてほしいというのは、誰しも思うことですが、巽先生の今回のテーマからは、新燃岳がはずれていたようです。
また、フリップの件も、日本で今、活発に活動している主な火山が明記されていましたが、新燃岳は山のマークだけでした。巽先生や製作者の主な火山の選考基準の中に、新燃岳は、はいらなかった訳でしょうが、この点も、残念ではあります。
今後、警戒すべき山としては、焼岳・日光白根山・富士山でした。あくまで、巽先生の見解でありますので、我々としても、どうしようもないことであります。
何卒、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
雲仙普賢岳の火砕流で多くの島原の住民が災害にあい、火砕流の研究に挑んでいた火山学者のクラフト夫妻が亡くなったことなどを番組では、紹介していましたが、新燃岳の火山活動が活発にならず、被害者等もでないことを願うばかりであります。
今後ともMRTテレビをよろしくお願いいたします。
MRT宮崎放送編成局
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ま、当たり障りがないように書かれていますが、TBSから番組を提供してもらっているという系列局の弱みで、上には強く言えないんだなと感じました。
が、メールの中で幾度と無く名前が出されている「海洋研究開発機構・マグマ学者の巽好幸先生」が、今回の件のキーマンではないかということで、先ほど、巽氏が所属している独立行政法人海洋研究開発機構事業推進部広報課にメールを送りました。
以下のような内容です。
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独立行政法人
海洋研究開発機構
事業推進部広報課 ご担当者 さま
お仕事お疲れさまです。
私は宮崎市在住の市民記者で、宮崎市内でパソコン講師をしている大谷憲史と申します。
11月22日に放送されましたTBS系番組「教科書にのせたい」で、貴法人に所属されていらっしゃいますマグマ学者・巽好幸氏が監修されたコーナー「もっと教科書にのせたい! 火山列島日本!今明かされる噴火の真実」に関するお問い合わせです。
直接、巽氏に問い合わせれば良いのですが、あいにく連絡先を知りませんので、こちらにメールをさせていただきました。
番組は、『今年3.11の東日本大震災以降、日本の火山の活動が活発化。紹介して、桜島の火山として活動が活発で、日本で今、もっとも危険な火山で日本人の人口の1割が一瞬にして命を落とす「破局的大噴火」がいつ起きてもおかしくない 状態にあり、海洋研究開発機構・マグマ学者の巽好幸先生がタレントのユージとともに活動中の火山・桜島を訪れ、火山大国列島日本の現状を教えてく れる』という内容でした。
番組では、桜島の1000メートル以上の噴火回数が、11/14現在で、観測史上最高の1155回を記録していることや、噴火でスパークする青い稲妻の怪現象をあること等を紹介していました。
今年1月下旬に噴火し、桜島にも近い「新燃岳」についても取り上げられるのではないかと、番組を注視していましたが、TBSのこの番組では、一切「新燃岳」については触れることはありませんでした。
マグマ学者が「新燃岳」のことを忘れたとは思いませんが、司会者、出演者すべてが「新燃岳」のことを忘れてしまっているかのような印象を受けました。
また、番組内で紹介されたフリップにも驚きました。
フリップには「日本で今、活発に活動している主な火山」が明記されていましたが、新燃岳は山のマークだけで、活火山でありながら、他の活火山と同じように表記されていませんでした。
巽氏や番組製作者の主な火山の選考基準の中に、新燃岳は入らなかったのでしょうか?
気象庁では、「新燃岳」は列記とした活火山ですが、巽氏、海洋研究開発機構では、「新燃岳」は活火山ではないという判断でしょうか?
また番組では、「今後、警戒すべき火山」として、、「焼岳・日光白根山・富士山」が紹介されましたが、これも大いに変です。
火山噴火予知連絡会が出した資料をご存じないのでしょうか?
マグマ学者、研究機関としてはこのことを知らないはずはないかと思いますが、いかがなものでしょうか。
と言いますのも、このような情報がテレビを通じて全国に流れますと、「あれ?新燃岳の噴火はもう終わったの?」「新燃岳は安心なんだ」という誤った情報へと誘導しかねないのです。
現に最近、登山禁止が出ている高千穂連山に登山し行方不明になった登山者がいました。県外の方で、「情報を知らなかった」とのことです。
テレビの影響力は大きいもので、巽氏がどのような意図で「新燃岳」を外して番組構成を考えたのか、これは大きな問題かと思います。
すでにTBS、地元のMRT、BRO(放送倫理・番組向上機構) に問い合わせを行い、地元放送局MRT宮崎放送局からは、「大変残念なことです」との回答をいただいております。
今も、「新燃岳」の災害は続いており、地元の町は復興に向けて動いている中でのこのような内容はいかがなものでしょうか?
番組では、海洋研究開発機構という名前を出し、マグマ学者としての肩書きで出ている以上、なぜあのような構成にしたのか、なぜ、地元住民の感情を考えなかったのか。
きちんとしたご回答をお願いしたいと思います。
今回の件、私が取り上げたことで、ツイッター及びFacebookではちょっとした話題になっております。地元からも「ぜひ、真相を」との声もお寄せいただいております。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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週末ですので、来週月曜日以降に何らかの動きがあれば良いのですが・・・
桜島は今でも活動を続けていて、噴火の回数も増えているので、このことに関しては誤った情報ではありませんが、「どうして、新燃岳をはずしちゃったの?」ということです。
今後も様子を見守りたいと思います。
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