エコクリーンプラザみやざき1 posted by (C)cyber
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3月11日が明けたとたんに、マスコミは一斉に「震災がれき受入処理問題」を取り上げ始めましたね。
野田首相の表明を受けてのものだと思いますが、ここ、宮崎でも動きが出てきました。
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いち早く伝えたのは、3月10日付け西日本新聞。
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宮崎県議会(定数39)の最大会派、自民党(24人)は、東日本大震災のがれき受け入れを河野俊嗣知事に求める決議案を議会運営委員会に提出した。22日の定例会最終本会議に提案されれば可決される見通し。河野知事はがれき受け入れをめぐる質疑で「受け入れは市町村の判断」と消極的な答弁をしている。
決議案の議運提出は7日。2010年以降、県が家畜伝染病・口蹄疫(こうていえき)被害や霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)噴火で全国から支援を受けたことに触れ「被災地の復旧・復興に率先して最大限協力すべきだ」と主張。受け入れ姿勢を明確にし、処理施設を持つ市町村に強く働き掛けるよう知事に求めている。自民の中野一則代表は「安全の確認が大前提」とした上で、「不安を払拭(ふっしょく)するため、国より厳しい県独自の(放射性セシウム濃度の)基準を設けるなど工夫できる」と話した。
会派代表による9日の幹事長会では、新みやざき(5人)と公明党(3人)が提案に前向きな姿勢を示した。社民党(3人)が文言修正を求めており、合意できれば提案する。
(出典:「震災がれき 宮崎県議会処理決議案提出」西日本新聞)
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その後、12日になって地元メディアが伝えたのですが・・・。
このことをいち早く知った私は、さっそく、3月11日に行われた脱原発集会で、設置したブースにこの情報を掲載しました。集会の代表呼びかけ人の一人になっている自民党の県議に、直撃インタビューを試みようとしましたが、会場から姿を消していました。
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さて、宮崎県は、口蹄疫・新燃岳噴火災害で全国からご恩をいただいたので、その恩返しで「震災がれき」を受け入れたいとしているが、いったい、何を考えているのだろう。
口蹄疫・新燃岳噴火災害ででいただいたご恩と今回の件は、全く別の問題。
全国からのご恩を返すのであれば、宮崎県は放射性物質による汚染が比較的少ないので、全国から避難される方を積極的に受け入れるべきである。
安心で安全に生活できる環境を、これからも避難されてくる全国の皆さんに提供することが「恩返し」ではないか。
福島第一原発事故で東北・福島から宮崎へ避難されている方は、どうして避難されたのか、そのことを考えているのだろうか。
少しでも子どもたちへの影響を避けるために、福島第一原発から遠く離れた宮崎に避難されたのである。そのような状況で、放射性物質を含むガレキを受け入れるとは。
放射性物質を含んでいる可能性がある「震災がれき」は、分散処理・広域処理ではなく、「集中処理」が基本である。
北欧の国では、永久凍土まで掘り下げ、そこに放射性物資を集中的に処理している。
国土の狭い日本で「集中処理」は可能である。
東京電力が所有する福島第一原発及びその周辺地域に、最終処分場を建設し、そこで処理すれば良いのである。
それだけのこと。
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もし、宮崎県で受け入れるとしたら、宮崎市や周辺の町が広域で利用している「エコクリーンプラザみやざき」になるかと思います。
しかし、宮崎県民ならご存知のように、この「エコクリーンプラザみやざき」は、施設面で過去にトラブルがありました。そのトラブルが今回の件とは直接関係はありませんが、トラブルがあったということで処理面では不安は残ります。
また、宮崎市だけではなく、広域で「エコクリーンプラザみやざき」を利用しているため、関係する首長がどう判断するかです。
今回出される決議案が可決されても、すぐに「震災がれき」の受入が始まるわけではありませんが、当然、受入はNOです。
「絆」「痛みを分かち合おう」と、日本人の心情に働きかけて、広域処理を進めようとしていますが、それは違います。
何のために宮崎に避難されてきたのか?
どうして避難されてきた宮崎に、「震災がれき」もやってくるのか?
反対する奴には、「絆」も他人の痛みも分からないのだろうという流れだけは、避けなければなりません。
そのためにも「基本」に立ち返り、東京電力が所有する福島第一原発及びその周辺地域に、最終処分場を建設し、そこで処理すれば良いのである。
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さて、現在、この件に関しまして、livedoorでネットリサーチを行っております。どうぞ、ご協力をよろしくお願いいたします。
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