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【日向市の産廃問題】第1回口頭弁論を傍聴して










 批判を恐れずに本日の傍聴記、今回の裁判のことについて書かなければならないかと思っています。


ちょっと疲れてはいますが、書かなければならないかと思っています。


 今回の裁判、一部では「スラップ訴訟」ではないかと言われています。


 スラップ訴訟とは、「威圧訴訟、恫喝訴訟。直訳では「対公共関係戦略的法務」)は、訴訟の形態の一つ。公の場での発言や政府・自治体などの対応を求めて行動を起こした権力を持たない比較弱者・一個人に対して、大企業や政府などの優越者が恫喝・発言封じなどの威圧的、恫喝的あるいは報復的な目的で起こす訴訟(出典:weblio辞書)」のことを言います。


 しかし、今回のこの裁判に限っては、スラップ訴訟ではないのではないかと思います。


 もちろん、原告の肩を持つわけでもなく、私の中にある違和感からなのですが。


☆ 

 根拠は、被告である黒木睦子さんのブログにあります。

 これは黒木さんの戦略ではないかと思いますので、批判はしません。原告である日向製錬所やサンアイは、黒木さんがブログに実名で事実関係を書かれています。写真も動画もあります。

 原告だけではなく、日向市役所、日向市議、宮崎県庁、宮崎県警関係者のことも実名で書かれています。中には名刺や電話番号も掲載されています。

 原告はこのブログの削除を求めたと言うことも書かれています。

 今回の裁判の「争点」は、日向製錬所の産廃問題ではなく、ブログに端を発する「名誉毀損」にあるかと思います。

 今日の裁判でも裁判長がちらっとそのことを話していました。



 「産廃問題」が争点であれば、本来なら、産廃問題を提起した黒木さんが原告として企業を告発することになるのですが、今回は、なぜか被告です。

 なぜ、被告なのか。

 スラップ訴訟の意に即して考えると、産廃問題のことや自分たちの不都合なことを隠して、一市民である黒木さんに対して威圧的、恫喝的な訴訟を日向製錬所側が起こした、ということになります。

 しかし、日向製錬所だけではなく、日向市役所、宮崎県庁等は、今回の件を「産廃問題」として捉えている様子はなく、当初、記事にする予定であった西日本新聞も、その後、記事の掲載を見合わせています。


「変だ、こんなに産廃問題が起きているのに、行政だけではなく、新聞社も取り上げてくれない。」


 ということが起きても不思議ではありません。



 そこには、大きなズレが存在しているのではないかと思います。

 それは、今回の裁判(第1回口頭弁論)でも裁判長から出されましたが、被告が認否を行っていないという点です。

 「原告の訴状の何を認めて、何を争うのか」、ということです。

 いわゆる「争点」なのですが、このへんが整理されていないのです。

 今回の争点は、産廃問題そのものではなく、名誉毀損になってくるのではないかと思いますが、そうではなく、産廃問題を認めない原告側に問題がある、ということであれば、それを「争点」にして、全面的に争えば良いのではないかと思います。

 この「争点」は、とても大切なものです。

 「行政、新聞社、原告」と「被告、支援の会、ネット」との双方に、ズレが存在しているのではないかと思われます。




 そのことを認識されて、まずは、原告から出された名誉毀損での裁判を受けて、その後、産廃問題について提訴を考えているのであれば、私の考え方が間違っているわけで、謝罪しなければなりません。

 しかし、企業を産廃問題、環境問題で告発し、裁判で戦っていくためには、証拠となる資料づくり等を綿密に行っていかなければ、このような裁判を乗り越えることはできません。

 他の裁判を見ますと、原告団、弁護団を結成し、緻密な調査、各種検査等を行い、「これで十分に勝てる!」という段階で提訴していくのですが、被告の「弁護士はつけません、一人で戦っていきます」という今日の発言を見る限りでは、十分な前調べは行われていないのではないかと思います。

 支援の会が結成され、「これから被告を支援していきます」と、裁判後のミニ集会で代表の方からのお話がありました。

 すでに裁判は始まっているのですが、こういった支援の会ができることで、今後の裁判への取り組みがスムーズに行くのではないかと思われます。




 ただ、今回の裁判は、産廃問題を提起した黒木さんが、「被告」であるということです。 
 
 なぜ、訴えられることになったのか。

 「スラップ訴訟」という言葉で済まされるようなことではないのではないかと思います。


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