現在行われている日向製錬所、サンアイと主婦の裁判。
主婦側は「産廃問題だ」と訴えるも、逆に企業側から訴えられることに。
なぜ、主婦は訴えられることになったのか?
そこにはネット民の関心はなく、
これは「産廃問題だ!」と、被告の主婦よりも声を大にしてネット上で騒いでいる支援者とその取り巻き。
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3.11の福島第一原発事故後、異常に不安を煽るような情報がネット上に氾濫している。
「震災がれき」処理の問題では、宮崎県も県内の首長などを集めて意見交換を行った。
もちろん、慎重に対応することは大切であるが、一部の市民は過剰に反応しているとしか見えない。
北九州市の震災がれき処理がその例である。
基準値以下の放射線量もすべて公開しなければ納得しない、一部の市民。
しかし、何も起こらなかった。
行政への過剰な要求は、異常としか思えない。
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今回も同じようなことである。
震災がれきではないが、日向製錬所が販売している商品を「産廃」扱いしていることが、まずはおかしい。
彼らの言い分が正しければ、少しでもゴミやほこりを出すような建築資材は、すべて「産廃扱い」になってしまう。
本当に、産廃なのか?
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宮崎地方裁判所延岡支部に電話を入れ、明日、11月20日午後、今回の2つの裁判の訴状を閲覧する。
ネット上では、「今回の裁判の訴状は閲覧停止になっている」など、訳の分からない情報が意図的に流されているが、そんなことはない。
身分証明書、印鑑、収入印紙代150円で、誰でも訴状を閲覧できる。
そのような細かい情報も確認しないで、ネット上に流すことの危険性が問われる。
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ましてや、今回の件で、このようなデマ情報を流した責任は、だれがとるのか?ということである。
まだ、SNSがなかった頃、九州のある地方銀行で大きな問題が起きた。
年末のある日、主婦がスーパーに出かけると、地方銀行のATMの前にはすごい行列が。
この様子を見た主婦は友人にメールを送った。
「なんか、○○銀行のATMの前に人がすごいんだけど・・・」
このメールに尾ひれがつきまくり、なんと、私にも届いた。
その内容は、
「○○銀行が倒産するらしいので、預金口座からお金を引き出したほうがよい」
というもの。
この情報は瞬く間に広がり、銀行は取り付け騒ぎとなり、実際に倒産寸前まで行った。
その後、日銀から救済を受けて倒産することはなかったが、裁判になった。
主婦は不起訴処分となった。
メール1本で、このような事態にまで発展するのである、
SNS花盛りの現在においては、その危険性は非常に高いと言わざるをえない。
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先日、「忘れ去られる権利」が話題になった。ネット上における不都合な過去の情報が消えてしまうことはとても良いことだが、今回のような問題があるツイートや書き込み、ブログ記事は、それ自体がひとり歩きし、拡散しまくってしまう恐れがあり、逆に、きちんと保存されなければならない。
犯人探しは容易にできるが、その発言元の責任はとても重い。
今回の件、単なる名誉毀損、営業妨害の裁判なのだが、それをどうしても「産廃問題」にしたがる人間は、そのまま、ドンドン情報を垂れ流して欲しい。
と同時に、きちんと責任もとって欲しい。
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ネット上には、とても有益な情報がある反面、このようにして信頼できそうにもない情報も存在する。
それを判断するのは、それぞれの個人に任せられるが、少しでも「怪しい」と思ったら、まずは、ググることである。ググることで分かることも多くある。
電話番号が書いてあれば、直接、聞いてみることである。
信頼できる情報は、自分で探し、自分で判断しなければならない。
今後も、この「場外乱闘」を注視していくことにするが、どこのマスコミもこの問題を取り上げることはないだろう。
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異論、反論のある方は、ぜひ、コメントをお寄せください。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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