内戦が続くシリアの町マダヤは政府軍に包囲され、閉じ込められた住民たちは木の葉や猫などを口にして飢えをしのいでいる状態です。ですが、救援物資がようやく届き始めている今、私たちコミュニティが後押しすれば、包囲を解除できるはずです。隣国トルコとイランは、同盟関係にある各勢力と連携できる立場にありますが、両国とも自ら動く様子はありません。解除が速やかに実行されるよう、私たち100万人の声をひとつにして、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長に訴えましょう。どうか、緊急署名にご協力をお願い致します。
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皆さま
シリア政府軍に包囲された、首都ダマスカス郊外の町マダヤ。
お腹をすかせた子供たちは、木の葉や猫、虫などを口にし、飢えをしのいでいます。
アサド政権により、現在シリアでは4万人以上もの人々が餓死寸前に追いやられている状態です。
やせ細る我が子が息絶えるのを、なすすべもなく見ていることしかできない親の心の痛みは、想像を絶します。
ですが今、そんな状況を変える方法があります。
昨年9月、マダヤを含む複数の都市に対する包囲を解除するため、一時停戦が合意されましたが、住民たちは今なお取り残されたまま、食料や医薬品を手にすることができない状態です。
ですが、救援物資が届き始め、マダヤが世界の注目を浴びている今なら、包囲を解除させマダヤに取り残された人々を、餓死から救うことができるはずです。
トルコとイランであれば、同盟関係にあるシリア国内の勢力と連携して包囲を解除することができますが、両国が主体的にそのような措置を講じるとは考えられません。
そこで、国連が仲介に立って、包囲解除を目指してすべての紛争当事者との連携を進めるよう、私たち100万人で声をひとつに力強く、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長に訴えましょう。
包囲が解かれれば、次の和平交渉にも前向きな効果を生むことが期待できます。
また、任期終了間近の潘事務総長にとっても、任期中に包囲解除を実現できたとなれば、業績に花を添えられます。
私たち一人ひとりが訴え、大きな圧力となれば、潘事務総長を動かし、今マダヤの人々が切望する包囲解除を実現できるはずです。
緊急キャンペーンに、ご署名をお願い致します。
ですが、その後はどうなるのでしょうか?
援助物資は昨年の10月にも届けられましたが、その一部が賞味期限切れで食中毒を引き起こした上、到着後すぐに底をついてしまいました。
本当の意味でマダヤの人々を助けるためには、包囲の全面解除が必要です。
今月に入り、すでに31名が飢餓で命を落としています。
脱出を試みれば、町を取り囲むようにして埋められた地雷で、命を落とす危険があります。1週間前の日曜日には、妊娠中の女性が娘を連れて町から逃れようとした際に、誤って地雷を爆発させてしまいました。
二人は爆発からは生き延びたものの、これにより軍に見つかり殺されてしまいました。
マダヤの住民たちは、町から逃げることができません。
絶望的状況にある彼らを救うことのできる唯一の方法は、包囲解除だけなのです。
シリアのアサド政権は、歯向かう者すべてを脅し罰するという、非道な戦略を展開してきました。
2011年に広がった政権に対する抗議運動に、積極的に参加したのがマダヤの人々でした。彼らは、その時に勇気を持って抗議の声を上げたことが災いして、今その報復を受けているのです。
シリア国内の町の包囲には、紛争当事者の多くが関わっていますが、中でも政府軍による包囲が圧倒的多数です。政府支持派には定期的に空輸で食料が届けられる一方、マダヤへの援助物資の搬入は一切認められず、住人たちは日に日に衰弱しています。
包囲解除を求める私たちの訴えは、政府軍または反政府勢力の支配地域に暮らす市民いずれにとっても、救いの手となるはずです。
たとえマダヤの住民を救えても、それによってシリア紛争が終結するわけではありません。
ですが、包囲解除に必要な材料はすべてそろっているのです。生きるチャンスを与えられるべき、罪のない何千ものシリアの人々を救うため、皆で働きかけましょう。
私たちは、彼らを見殺しにしてはなりません。
国連は、まさにこのような時のためにこそ、設立されたのです。
力を合わせ、マダヤの悪夢を終わらせましょう。すべての紛争当事者が、市民に「移動の自由」、「食料」、「その他物資」を約束するまで、私たちは決してあきらめないと、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長に伝えるのです。
出口の見えない紛争が続く中、Avaazコミュニティは繰り返し力を合わせ、シリアの人々を支援してきました。
私たちは、紛争開始直後からアクションを起こしてきましたし、これからも決してあきらめません。
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