市民や市民団体が政治に興味・関心をもって活動することはとても良いことです。
しかし、そこには「意義」と「責任」が伴いますし、「公開性」も出てきます。
今回の日向市長選挙で、「投票率の向上」を目指して、「日向市長選挙を盛りあげる市民の会」(以下、「市民の会」と略)が立候補予定者に対して「公開アンケート」を実施しています。
上記の文書では、
・アンケートは2月29日までに回答を
・公開時期は3月1日から
・フェイスブック等インターネットで公開
と書かれています。
ここで、気になるにが、「公正・公平性」です。
日向市長選挙では、日向青年会議所主催の「公開討論会」が3月3日に行なわれることは、日向市民、当然、この「市民の会」も知っているはず。
公正・公平性を保つためには、公開討論会を実施する日向青年会議所や他の意見交換会を実施する団体等との調整を行うか、状況を判断して、公開討論会以後に公開アンケートの回答期限を持っていくかの何らかの対応をとるはずです。
そのようなことを行なわずに、「公開アンケート」を行う時点で、このアンケートの危うさを感じます。
下記の文書を見ていただければお分かりいただけます。
立候補を予定している黒木健二さんの後援会からの文書です。
「市民の会」は、黒木健二後援会の3月4日以降に回答するという文書を受けておきながら、「黒木健二さんからは回答はいただけない」と勝手に判断したのか、3月4日を過ぎても黒木健二さんからの回答は公開されていません。
また、回答をいただいた十屋幸平さんの分は、「フェイスブック等のインターネットで公開する」としながらも、フェイスブックでしか公開していません。
フェイスブックで「市民の会」に尋ねました。
とのこと。
「公開アンケート」とは、広く有権者に公開し、立候補を予定している方々の意見を聞いてもらうためのものなのですが、
フェイスブックを利用しなければ見ることができない
という時点で、「公正・公平性」も「公開性」も何もありません。
おまけに「市民の会」では、「投票率の向上」を目指しているようですが、これでは
投票率が上がることはない
またっくもって「市民の会」のマスターベイションにすぎません。
他にも「市民の会」に尋ねました。
誰のための「記者会見」なのか分かりません。
記者会見が報道で取り上げられても、記者会見のすべてを報道するわけでもないので意味不明ですし、私が提案したようなことを行うとも思われません。
本当に投票率を上げたいのか?
大いに疑問です。
市民有志が立ち上げた会にしてはあまりにも杜撰な内容です。
日向市長選挙の告示日は3月13日。
まだ時間はありますので、十屋幸平さんの回答だけではなく、3月4日以降に届いたであろう黒木健二さんの回答も含めて、公開すべきです。
何度も言いますが、市民が身近な政治である「市政」に興味関心をもつことは非常に良いことです。
しかし、その会で行おうとする内容については、もう少し慎重に検討されなければなりません。
しばらく、この「市民の会」の動きを見守りたい思います。
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