トランプ主義への見事な抵抗の一撃

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皆さま 　素晴らしいできごとがありました。オランダの選挙戦で終盤までリードしていた、「オランダのトランプ」ことヘルト・ウィルダースが敗北したのです！ 　ウィルダースは、モスクの閉鎖やコーランの禁止、オランダのEU離脱を公約に掲げていました。ブレグジット（英国のEU離脱）やトランプ当選に続き、このまま恐ろしい極右勢力の台頭を許してしまうことになるのかと、全世界がこの選挙を注視していました。 　けれど最終的に、オランダの人々はトランプ主義に対して見事に抵抗の一撃を加え、世界に蔓延するファシスト政治の流れを食い止めたのです。同国の市民運動では、Avaazムーブメントも重要な役割を果たしました。 　その作戦はというと… 　２万人によるパレード、５００キロのバスの旅、視聴回数５００万回の動画、新聞３０万部分の意見広告、そして憎悪に立ち向かう団結したコミュニティです。  クリックして、オランダの人々に感謝の気持ちを伝えましょう 選挙直前、寛容で開かれたオランダの長い歴史を祝うためのパレードには、Avaazも動員を呼びかけ、２万人もの市民が街頭に結集しました。  オレンジ色の「団結のバス」で選挙運動に出発したオランダのAvaazメンバー。 　投票日の３日前でも、まだ多数の有権者は、どの候補者に投票するか決めていませんでした。そこで、Avaazメンバーはオランダ中を駆け回り、人々に花を手渡したり、話を聞いたり、憎悪感情に流されないで投票するよう訴えかけたりしました。 　さらに、５０万人を超える市民に投票を促すメールを送信しました。  熱烈なトランプ支持者であることを理由に、ウィルダース離れが進んでいることを知ったAvaazは、それを逆手にとって、トランプがウィルダースを応援するパロディー動画を作成しました。 　動画は瞬く間に拡散され、選挙当日までに５００万人が視聴することになりました！ ですが、これだけでは終わりません。今度は、ウィルダース支持者が多いとされる主要各地で、ハリウッド映画「ラ・ラ・ランド」をもじった意見広告を新聞に全面掲載、ウィルダースが当選すれば、オランダを「トランプ・ランド」へ導くことになると警告しました。 　最後にもうひとつ。選挙戦の直後、ハーグやパリ、ベルリンでオランダの投票結果を祝福するパレードを開催、フランスの極右政党党首ルペンやドイツの極右政党「ドイツのための選択肢（AfD）」に対し、今年開催される両国の選挙でも、私たちは戦うのだという力強いメッセージを送ったのです。 憎悪の脅威が蔓延する今、４４００万人の市民が築くグローバルなこのコミュニティは、かつてないほど必要とされています。私たちは手を取り合って、史上最強の市民運動を築き上げ、大きな影響力をもつようになったのです。 　けれど、それには責任が伴います。このコミュニティを強くする団結や寛容という価値を守るために、憎悪に対し立ち向かっていく責任です。でも何より大切なのは、より良い世界を思い描くという責任です。 　そして今日、オランダは皆で思い描いた夢に向かって一歩を踏み出したのです。 希望と祝福の気持ちを込めて エマ、アリス、クリストフ、アネカ、リサ、オスカー、マイク、スピロ、そしてAvaazチーム 【関連情報】 ・選挙勝利のオランダ首相「誤った大衆迎合主義」の否定と　右派ウィルダース氏抑え（BBC／日本語） ・トランプの衝撃が欧州の政界を変える？と言うにはまだ早い（ワシントンポスト／英語） ・オランダ選挙　ヘルト・ウィルダース率いる反移民政党　予測を下回る結果に（エコノミスト／英語）

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