堀切峠近辺の海岸に座礁した浚渫(しゅんせつ)船 2 posted by (C)cyber
【PJニュース 2010年12月26日】
今年10月24日午前、宮崎市の堀切峠近くの海岸に座礁した海の砂利を取るポンプ浚渫(しゅんせつ)船は、来月1月下旬の離礁に向けて、この12月20日から作業が始まっている。
浚渫船とタグボートは、10月22日に山口県の港を出港し、宮崎沖を経由し中国に向かう途中だった。宮崎海上保安部によると、同月24日午前0時すぎ、宮崎市の内海港の東約15キロ沖で、浚渫船を引いていたタグボートのロープが荒天で切れ、浚渫船が漂流した。
同日午前3時半ごろ、同保安部の巡視船が船の漂流現場に向かったところ、付近は風速12メートル、波の高さは約4メートル。午前8時45分ごろ、浚渫船は堀切峠近くの海岸の浅瀬に座礁した。
座礁した現場には国の天然記念物「鬼の洗濯板」があり、観光名所・堀切峠の近くでもある。「鬼の洗濯板」への被害が懸念された。調査の結果、座礁した地点は干潮時も海面下に隠れている岩で、「鬼の洗濯板」への影響は避けられた。油の流出もなかった。
2008年6月には、堀切峠近くの内海港の北側の海岸に、ガントリークレーンを積載運搬中の台船が座礁したことがあった。堀切峠と内海港の中間ぐらいに、観光地である「道の駅フェニックス」があり、離礁するまでの約1か月、景観を損ねていたことがあった。
青島バイパスが完成したとはいえ、風光明媚な日南海岸を訪れる観光客は多い。座礁現場に足を運んだ12月25日、道の駅フェニックスに向かう車が、途中の堀切峠で駐車して、この浚渫船を眺める姿を何度と目にした。
浚渫船の離礁を担当する韓国のサルベージ会社によると、12月20日から船体調査をはじめ、破損部などの補修を施したあと、潮位が高くなる来月20日前後に離礁させることにしている。場所が観光地なだけに、計画通りに離礁を進めてほしいものである。【了】
■関連情報
【YouTube動画】
○堀切峠近辺の海岸に座礁した浚渫(しゅんせつ)船
【2008年6月に座礁したときの動画】
○クレーン付き台船が漂着
○漂着クレーン付き台船、撤去へ向けて調査
○クレーン付き台船の離礁作業
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パブリック・ジャーナリスト 大谷 憲史
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