鹿児島県議会初日のこの日、鹿児島県議会がある鹿児島県庁前で、「6.13鹿児島県議会『再稼働させない』行動集会」が行われ、日本各地からおよそ1100人(主催者発表)が参加しました。
ここでは、午後に行われました「集会③」の模様をお届けします。
【収録内容】
0:35~ 本会議傍聴報告
5:22~ 知事要請の報告
9:11~ 会派要請の報告
27:54~ 広瀬隆さんからのメッセージ
35:22~ 鎌田慧さんからのメッセージ
42:07~ 玄海原発訴訟団から
44:50~ 行動集会アピール採択
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川内原発の再稼働を強行するな!
歴史的愚行を食い止めよう!
~6.13鹿児島県議会「再稼働させない」行動集会アピール~
6.13県議会行動に、県内から、九州から、そして、全国から参加された皆さん!
国と九州電力は、川内原発1・2号機の再稼働にしゃにむに突き進もうとしています。全く許し難いことです。
まず、川内原発の再稼働および全国の原発再稼働は絶対ゆるさないと、強く訴えます。
原子力規制委員は3月13日、川内1・2号機の「優先審査」を決めました。
しかし、その審査には極めて重大な欠陥があります。避難計画の問題です。昨年7月に施行された「新規制基準」は、「事故は起きる」ことを前提としていながら、避難計画が実効的かどうかは審査の対象になっていません。
「再稼働と避難計画は法的にリンクしない」とさえ公言しています。住民の命と暮らしに直結するのが避難計画です。それを審査しないのは「欠陥審査」「再稼働ありき審査」です。
川内原発の30キロ圏内には22万人が暮らしています。自治体質問への回答では、避難車両が確保できるのか、避難にどのくらいの時間がかかるのか、放射性物質のチェックは誰がどこで行うのか―――明確に答えた自治体はありません。混乱なく避難できるというのは全くの絵空事です。
病院や福祉施設にいる要援護者の避難計画は、5キロ圏内を除いて皆無です。
在宅要援護者の避難計画も30キロ圏内では全く想定されていません。
伊藤知事は5月の記者会見で「10キロ圏の要援護者計画は7月にはできる。そこまで出来たらパーフェクトに近い」と発言、「30キロ圏の要援護者計画を作らないと再稼働できないというなら、全部の原発は動かない」と暴言を吐きました。要援護者は切り捨てられようとしています。
また規制委員会の審査は、極めてズサンです。
一つは、川内原発周辺の断層評価が極めて、甘いということです。
政府の地質調査研究推進本部は昨年2月、川内原発周辺の活断層を大幅に見直して、九電の断層評価を酷評しました。さらに九電は、机上の解析で地震動を過小評価し、規制委もそれを追認してしまいました。想定を上回る地震が原発を襲った実例を見ようとしないご都合主義です。
二つ目は、火山の巨大噴火に伴う大規模火砕流をまともに評価していないということです。
火山専門家から、その危険性と噴火予知はできないということが、強く指摘されています。規制委は全く聴く耳をもちません。自分が定めた火山影響評価ガイドを、自分で踏みにじっています。
こんななかでの川内原発再稼働などもってのほか、歴史に汚点を残す愚行です。
私たちは、この鹿児島に暮らし続けます。命の源である海、大地、森や川を守り抜かなければなりません。川内原発再稼働を画策するあらゆる動きに対して、絶対にひるむことなく再稼働断念に追い込むことを強く訴えます。
川内原発1・2号機は再稼働するな! 廃炉にせよ!
全国すべての原発の再稼働を許さない!
再生可能な自然エネルギー社会へ移行しよう!
2014年6月13日
6.13県議会「再稼働させない」行動集会・参加者一同
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