5月6日付け記事「『口蹄疫』政府よ民主党よ、畜産・酪農農家の悲痛な叫びを聞け!=宮崎」で、川南町で酪農を営んでいる方の声を伝えた。その後、支援の輪が広がり、ブログには全国からコメントが寄せられている。また、川南町の畜産・酪農農家を支援するための募金活動を独自に展開している。5月13日現在で、800万円を超えた
宮崎県川南町でムッチー牧場を営んでいる弥永睦雄さん。
口蹄疫の状況を伝えるブログは、4月27日から始まる。町内の畜産・酪農農家の状況だけではなく、弥永さん自身の牧場の牛の様子も伝えている。さまざまなところから情報を収集し、牛の栄養ドリンクに穀物酢を薄めて加えたり、ビタミン剤を飲ませたりと、口蹄疫が感染しないようにと懸命の対策が続く。
「今日一日、私の可愛い可愛い牛さん達は、何事もなく餌を沢山食べて、牛乳も沢山出してくれましたよ。」という弥永さんの報告に、「今日も無事でよかったです」「ほんとに今日も元気で良かった~」などのコメントが。
5月7日、町内の現状を一番知っている弥永さんが、行動を起こした。
「募金活動の目的は、被災農家の当面の生活費などに活用させて頂きたいと思ってます。被災農家のご支援のために、皆様方のご協力をお願い致します」として、町内の被災農家のみなさんを支援するため、独自に募金活動を始めた。弥永さんはご自身の牧場のことでも大変なのだが、「私にできること」としてブログを通じて、全国に訴えたのである。
ブログは連日2万を超えるアクセスがあり、「募金しました。応援しています!」の声とともに、温かい励ましの言葉がコメント欄に並ぶ。
5月10日、宮崎市に活動拠点を置く女子プロゴルファーの横峯さくら(24)さんが、6~9日に開かれたワールド・サロンパス杯で獲得した賞金1200万円を宮崎県に全額寄付することが報道された。
その翌日、弥永さんのブログには、「皆さん、今日は、凄い方から、私の携帯電話がありました。それは、プロゴルファーの横峯さくらさんです。俺のブログを見て頂いてて、ご協力させてくださいって、お言葉を頂きました。感無量になり、私は、涙ながらに今の川南町、畜産農家の現状をお話しました」の言葉が。
宮崎の畜産・酪農農家への支援の輪は、確実に広がっている。
弥永さんの牛たちが心配で、毎日、ブログを見ては安心している自分がいる。「このまま、無事でいてほしい」と誰もが願っている。5月12日現在、募金は、811万1,507円になった。全額、口蹄疫の被害を川南町内の畜産・酪農農家に直接渡される。【了】
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