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2010年4月20日に宮崎県で口蹄疫の発生が確認されて10年。
当時、私が市民メディアのPJニュースに提供した記事をご紹介していきます。
書かれて内容は当時のままで、加筆・修正はしておりません。
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5月14日、ツイッター上のつぶやきから始まりました「口蹄疫バスタオルプロジェクト(バスプロ)」の活動は、1か月となりました。この間、2054人の個人、団体様などから6万1342枚のタオルが集まりました。また、延べ781人(うち高校生が延べ54人)のボランティアさんが、タオルの仕分け作業等に参加いただきました。誠にありがとうございます。しかし、口蹄疫による感染拡大は依然続いていて、いつ終息を迎えるのか、まったく先が見えない状況にあります。
「募金活動以外に、何かできることはないか」
このことから始まった「口蹄疫バスタオルプロジェクト(以下、バスプロ)」の反響は思った以上に大きく、始めた私自身も驚きを隠せないでいます。
当初1週間ほど、午前中にバスタオルの仕分け作業を行い、午後に川南町へお届けする活動を一人で行っていましたが、お手伝いをしてくださるボランティアさんが次第に集まり、ご好意でお借りしていますバスプロ本部には、高校生から年配の方まで、実に様々な年齢層の方々が作業をされています。予算も何もない中で大変心苦しく思いますが、思いは皆さん同じです。
全国から届けられるダンボール箱には、タオルだけではなく、メッセージが添えられていることが多く、皆さんからのメッセージを読むことが私たちボランティアの楽しみの一つにもなっています。
メッセージは国内からだけではなく、アメリカからも寄せられています。紙によるメッセージだけではなく、YouTubeからビデオメッセージも寄せられています。とてもかわいいビデオメッセージで、心が癒されます。
また、お笑いのたむらけんじさん、宮崎県高鍋町出身で歌手の今井美樹さん、ご主人の布袋寅泰さん、お名前は出されていませんが宮崎出身の女優さんなど、支援の輪は芸能界にも広がっています。
特に、今井さんはお子さんが通われている小学校で、先生や保護者の皆さんとタオル集めから仕分け作業などを行い、多くのタオルを送ってくださいました。ご主人の布袋さんは、ブログでバスプロのことを取り上げていただきました。布袋さんのブログをご覧になられたミュージシャンのみなさんからタオルが届いたり、布袋さんのファンの方がボランティアとして参加されたりと、バスプロの輪はいろいろな方を巻き込んで、広がっています。
このバスプロは、当初、マスコミを使うことなく、ツイッターやブログなどを通じて活動の告知や報告などを行ってきました。インターネットが使えない年配のみなさんは、お子さんやお孫さんから情報を得て、さらに口コミで情報を広めてくださり、飛び込みでボランティアとして参加される方も少なくありません。
「一期一会」
バスプロは個人ボランティアの集合体で、ボランティア団体としての位置付けではありません。数週間前までは会ったこともない者同士がこうして集まったのも、「宮崎をどうにかしたい!」「個人でできることをしたい!」という思いからです。
政府は、今月中に殺処分作業を終わらせたいとのことですが、梅雨時の作業は困難を極めています。相手は見えない口蹄疫ウイルスです。私たちは、「すべてが終わるまでサポートし続ける」という思いで、これからもボランティア活動を続けていく覚悟です。
バスプロ活動1か月ということで、これまで支援してくださった全国のみなさまにお礼を申しあげます。と同時に、これからもバスプロをよろしくお願い申しあげます。【了】
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