5月7日、民主党の小沢一郎幹事長が宮崎を訪れ、宮崎市内で東国原知事やJA関係者らと口蹄疫対策について意見交換した。会談では現状を説明し、「防疫に要する人員確保への補助拡充」「出荷遅延となった子牛や肉用牛の飼育経費に対する助成」「国産稲わらの確保対策」など6項目を要望。これに対して小沢幹事長は「政府に要請したい」と、本県の要望に理解を示した。しかし、要望の中で、迅速で的確な対応をするため、国の口蹄疫対策本部を宮崎県の移設を求めていることから分かるように、本県関係者の政府の対応の遅さに対するいらだちが感じられた。このような中、少しでも県内の畜産・酪農農家のために何かをしたいと、支援の輪が広がりつつある。
5月7日、ニコニコ動画に「【口蹄疫】宮崎への寄付について【問題】」と題する動画が掲載された。これは、他の都道府県と同様、宮崎県でも行われている「ふるさと宮崎応援寄付金」を活用して、口蹄疫による被害を受けた畜産・酪農農家を支援しようとするものである。
ただ、このふるさと宮崎応援寄付金は1口5000円以上となっていますが、宮崎県の話によると、今回の口蹄疫に関しては、5000円以下でも受け付けるとのことである。ただし、あまり金額が少ないと県の負担(郵便代)が増えるとのことで注意が必要である。
寄付をするためには、まず、宮崎県のホームページから、「寄付申込書」をダウンロードする必要がある。一太郎ファイル、ワードファイル、PDFファイルが用意されている。その申込書の中に、「寄付金の使い道として、希望されるものをお選びください」という項目がある。「雇用創出・就業支援対策」「中山間地域対策」「子育て・医療対策」「環境エネルギー対策」「その他(希望される使い道をご記入ください。)」のうち、「その他」を選び、書きこみ欄に、「口蹄疫対策」と書く。
ホームページにある「寄付する 電子申請へ」から寄付申込書を送ることができるが、郵便、ファックスからでも送ることができる。詳しくは、宮崎県のホームページを参照してほしい。
また、宮崎県議会議員の中には、ツイッターを使って、畜産・酪農農家を支援する募金活動ができないかと、地元企業を精力的に回る様子が伝えられている。会を立ち上げて、ブログで募金をお願いする動きも出てきている。
ツイッターでは、対応の悪い政府や口蹄疫のことを伝えないマスコミを批判するのではなく、「今、自分たちにできることはないかを考えたい」とするつぶやきも増えてきた。まさに、東国原英夫知事が提唱してきた「県民総力戦」となってきた。
コンビニのレジそばに、ちょっとした募金箱が置かれている。コンビニ運営会社の社会貢献活動の一環で、ついこの間まで、中国青海省自身義援金の募金が行われていた。隣の国で発生した地震に対する募金活動ができるのであれば、口蹄疫で被害を受けた畜産・酪農農家を支援する募金活動も可能ではないかと考え、コンビニ大手3社(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)にメールを送った。
8日午前、さっそくセブンイレブンから回答をいただいた。週末ということもあり、週明けの月曜日に再度担当部署へ連絡するようにとのことであった。とりあえず、「一刻の猶予もありません。会社内部で連絡はできないのでしょうか」と伝えた。
マスコミがテレビで報道しないため、宮崎と首都圏では大きな温度差があるのではないかと感じた。週明け、再度、連絡したい。反応があることを願うばかりである。
少しずつではあるが、支援の輪が広がりはじめている。この輪をもっと大きくしていきたい。【了】
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