テレビでは普天間基地移設問題、大型連休最終日の様子を伝えているが、宮崎の口蹄疫問題についてはほとんど触れられていない。報道規制が敷かれているのではないかと思わせるほどだが、牛・豚合わせて3万頭近くが殺処分されようとしている状況にあって、宮崎だけの問題で終わらせても良いのだろか。このような宮崎の状況を少しでも多くの人に知ってほしいと、ソーシャルネットワークサービスを利用して、地元の酪農農家の方が情報を発信し続けている。政府、民主党のみなさん、地元の畜産・酪農農家の悲痛な叫びを聞いていただきたい。
Mさんは、宮崎県川南町で酪農を営んでいる。口蹄疫に関する日記は、4月27日から始まっている。
(日記より)
○4月27日
明日、また、大変な事・・・発表が・・・。これは、畜産県、宮崎の危機です・・・。
4月28日に川南町で8、9、10例目と、1日で3件も確認された前日の日記である。この日だけで牛1,294頭、豚486頭が口蹄疫と確認された。28日の日記には、次のようなことが書かれている。
(日記より)
○4月28日
皆さん、こんばんは、私は、川南町で酪農を営んでる者です。今回の口蹄疫の発生で、畜産農家は多大なる損害を受けています。私の友人も、3件廃業に追い込まれました。もう、これ以上の被害を増やしたくありません。私の近所にも、口蹄疫が発生しました。私の農場でも、いつ・・・発生するか分かりません。毎日毎日、牛を観察しながら血の気が引く思いをしながら作業してます。
と、当時の状況を生々しく語っている。読むだけでも胸が痛くなる。さらにこの日の日記では、口蹄疫の感染拡大を防ぐため、多くの人々への呼びかけも書かれている。
(日記より)
今の感染の状況を考えたら、畜産関係の車だけじゃ、 感染は防げないのではと思います。そこで、皆さんにもご協力願いたいのですが、 口蹄疫撲滅にご協力ください。(中略)「何もしないよりは」「何もしないよりは」「何もしないよりは 」少しでも、何かした方が良いのではと考えます。(中略)ご家族、ご友人の皆様 、より多くの方々に呼び掛けて頂けたら、ありがたいのですが。 宮崎県民総出で、消毒にご協力頂きたいです。
この日の日記には、「協力します! いえ、協力させてください!ウチのお店も鳥インフルエンザが出た時に苦しい思いをしました。 自分にできる事を精一杯します!」「一日も早く感染拡大が止まるのを願うばかりです」などと、県内外から多くのコメントが寄せられた。
(日記より)
○4月30日
さっき、仕事が終わる頃、北の方角に、灯りが見えてました。患畜の処理が行われてるんだな・・・ 辛いね・・・。
目の前で牛や豚が処分されていく様子を見守る畜産農家の方々の思いは、言葉としては言い表すことが出来ない。それを近くで見ていたMさんも、さぞつらかったことであろう。
(日記より)
○5月2日
私の出来る範囲にも限界があります・・・精神的にも・・・限界があります。昨日、JAの職員からお聞きしたのですが、各消毒ポイントでの消毒作業を農協青年部の方々が、お手伝いしてもらえるそうです。ありがたい事です、感謝いたします。現在は、役場や農協の職員の方々が消毒作業を行ってますが、口蹄疫発生から、13日になります。各現場で作業されてる方々も、体力的、精神的にも限界かもしれないです。
自衛隊は殺処分の人員として派遣されているため、消毒作業ができない。そのため、消毒作業は役場やJA職員、畜産・酪農農家以外の方々が手分けして行っている。日記は「一人、一人の力は小さいけど、皆さんが協力し合えば偉大なる力になりますから、今後も、消毒の徹底にご協力ください」と続く。
その後、Mさんは県庁へ電話をかける。
(日記より)
○5月3日
今日の昼に、県庁畜産企画室に電話しました。(中略)畑でトラクター仕事してたら電話があり、エンジンを止めて話を聞きましたが、今現在、広報はしてるから、これ以上はできないとの答えでした。私が必死に広報してくださいと食い下がりましたが、一方的に電話を切られました・・・・・
理由は、「一般の車両が沢山来たら渋滞して、畜産関係車両が出来ないから素通りしてしまう可能性があり、それで、また、蔓延を引き起こす」とのことである。大型連休と重なったこともあるが、政府の初動態勢の遅れに原因があったことは否めない。ましてや、農政トップの赤松広隆農水大臣は外遊中。
Mさんも不安と悔しさを隠さない。
(日記より)
果たして、今のままの消毒体制で、蔓延を食い止める事が出来るのか。凄く、不安です・・・凄く、歯がゆいです・・・。物資、人出が足りないから、一般車両の消毒が出来ない・・・。 今、一番しなきゃいけない事が出来ない。こんな宮崎県でいいのか?
5月4日、Mさんの近くの農場の方から連絡が入る。「間違いなく、口蹄疫でしょうとの診断だったそうです」とのこと。 「もう自分を守るのは自分でしなきゃ・・・・」とMさんは消毒のため、山から海に向かう二車線道路に100Kg石灰を撒いた。
(日記より)
○5月4日
でも、石灰をまいても・・・ビルコンを散布してても・・・。今は、どの農場でも石灰は散布されてるでしょうが、それでも、感染してしまってます。どうすりゃいいんですか~~~。専門家さん、対策があるなら、その対策を教えてください・・・・。対策が無いのなら・・・・せめて、私どもの要望をお聞き入れください。
再度言う。政府の初動態勢の遅れによって、宮崎の畜産・酪農農家は、極限の状態にまで追い込まれているのである。この日記は、以下の文章で締めくくられている。
(日記より)
畜産農家が、次々と・・・次は・・・・自分とこかなと・・・。毎日、不安な思い。血の気が引いてます・・・ 。明日の朝、牛に異常が無いようにと、祈る毎日だ・・・。
このMさんの思い、いや、叫びは、どこに届けば良いのだろうか。【了】
【関連サイト】
〇【社会】 宮崎県で発生した口蹄疫の感染拡大防止に使う消毒薬が不足 九州各地で輸入待ち★3
口蹄疫がマスコミが取り上げない訳
宮崎県児湯(こゆ)郡川南(かわみなみ)町(2例目の農場から北東約100m)
肉用牛肥育農場 725頭
8例目
宮崎県児湯(こゆ)郡川南(かわみなみ)町(2例目の農場から北東約2km)
肉用牛肥育農場 牛 1,019頭
9例目
宮崎県えびの市(1例目の農場から南西約70km)
肉用牛肥育農場 牛 275頭
ttp://www.agura-bokujo.co.jp/
安愚楽牧場で発生
何かしらの違反があったもようで全国の安愚楽牧場に家畜保健所の強制立ち入り検査が入っている
故、江藤隆美時代から安愚楽牧場と関係あり大院勲も投資していた、創価学会マネーも入っていた
現在の株主は、元プロミスの神内氏、多数マスコミに電通を通して広告を出している
ここからの圧力でマスコミにはニュースが流れない
関連スレ
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