【新燃岳バスプロ】2月1日の様子15 posted by (C)cyber
霧島連山・新燃岳(1421m)は、3月13日午後5時45分、中規模な噴火。噴煙は火口の縁から約4000メートルの高さまで上がりました。
気象庁は2月22日、霧島連山の新燃岳の周辺7市町に対し、現在3(入山規制)となっている噴火警戒レベルについて、4(避難準備)、5(避難)に引き上げる場合の目安を初めて示しました。
今回、4000メートルまで噴煙が上がったのですが、すぐには噴火警戒レベルを「4」に上げるようなことはないようです。
2月22日の会議で、霧島火山防災連絡会の「コアメンバー会議」は、「現時点では多量のマグマが新たに流入する兆候はなく、すぐにレベルを上げる状況にはない」と説明しています。
気象庁は
1)長時間にわたって噴煙を上げ続ける1月26、27日の準プリニー式
2)散発的に爆発を繰り返す2月上旬以降のブルカノ式-
のそれぞれの噴火形態で検討。
1)は火砕流、2)は噴石による引き上げのケースとして想定しました。
レベル4に引き上げる目安は、
1)が「噴煙量が増大し高度3000メートルを超えて上昇。さらに空振や山体の急膨張、火山性地震の急増」
2)が「直径数十センチ超の大きな噴石を4キロ近く飛ばす」など。
今回の噴火に関する資料は、以下の通りです。
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火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第47号 平成23年3月13日19時20分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況 霧島山(新燃岳)では、本日(13日)17時45分に噴火が発生しまし た。噴煙の高度は火口縁上4000mで南東へ流れました。 この噴火による火砕流及び弾道を描いて飛散する大きな噴石は、観測され ませんでした。 気象庁の高千穂河原観測点の傾斜計では、11日03時頃から山体のわず かな膨張を示す変化が続いていましたが、17時45分の噴火に伴って山体 の急激な収縮を示す変化が認められました。 この噴火に伴う火山性微動は18時50分に終了しました。 火山性地震は、昨日(12日)から本日にかけて多い状態でした。 2.防災上の警戒事項等 新燃岳火口から概ね4kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する 大きな噴石に警戒が必要です。 新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う火砕流に警戒が必要で す。 風下側では降灰及び遠方でも風に流されて降る小さな噴石(火山れき)に 注意が必要です。これまでの噴火では、風に流されて直径4cm程度の小さ な噴石(火山れき)が新燃岳火口から10kmを超えて降りました。 また、爆発的噴火に伴う大きな空振に注意が必要です。噴火警報等及び霧 島山上空の風情報に注意してください。 降雨時には泥流や土石流に警戒が必要です。降雨に関する情報に注意して ください。 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>--------------------------
噴火警戒レベルを「4」に上げるには至らずということのようです。まずは一安心ですが、噴煙4000m超は他の条件が満たされていないため、というところでしょうか。
ちょっと気象庁の基準には、「?」があると思っているのは、私だけでしょうか?
それとも、今回の東北関東大震災で忙しいのでしょうか。
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