がんばろう えびの花火大会4 posted by (C)cyber
【PJニュース 2010年11月29日】
11月27日、宮崎県えびの市の川内川河川敷で、「がんばろう えびの花火大会」(えびの市口蹄(こうてい)疫復興支援イベント実行委員会主催)が行われ、約6000発の花火が霧島連山にこだました。
えびの市では、今年4月28日に口蹄疫が確認された。被害がもっともひどかった宮崎県児湯(こゆ)郡から約70kmも離れているのだが、5月13日までに4か所の農場で約670頭の牛や豚が殺処分された。
その後、口蹄疫の感染疑い例はなく、6月4日午前0時に口蹄疫発生地から半径10km圏内の移動制限区域と、同20km圏内の搬出制限区域が解除され、えびの市での口蹄疫は終息した。
しかし、宮崎県の終息宣言が出されるまでは、えびの市民は気の抜けない日々を過ごした。夏に予定されていた恒例の花火大会や各種イベントも中止となった。
今年12月1日にえびの市が市制40周年を迎えることもあり、えびの市口蹄疫復興支援イベント実行委員会は、11月28日の市制40周年記念事業の前夜祭として、「がんばろう えびの花火大会」を行うことになった。
会場の川内川の河川敷は京町温泉にも近く、えびの市内外から多くの見物客が詰め掛けた。えびの市は、加久藤(かくとう)盆地に位置する。加久藤盆地とは、鹿 児島県湧水町から宮崎県えびの市および小林市にかけて広がる東西約15km、南北5kmのカルデラ性盆地のことである。この盆地の北はカルデラ外輪山であ る矢岳高原、南はカルデラ南縁に形成された霧島山に挟まれている。その中央に川内川が流れている。
午後7時すぎ、花火がうち上がると霧島連山にこだました。どこまでも続くようなこだまである。近くには今も噴火を繰り返している新燃岳があるが、その噴火さえも押さえるような迫力のある花火であった。
「この時期に花火が見られるとは思ってもいませんでしたが、秋の終わりの花火もいいですね」(えびの市、女性60代)
「いや、がんばらんといかんと、この花火を見て思いました」(えびの市、男性40代)
花火には、豚や牛の魂を鎮める意味も込められている。被害に遭われた畜産農家だけではなく、口蹄疫からの復興を願うえびの市民それぞれの思いも込められている。市制40周年を迎え、復興に向けてさらに歩みを進めてほしいものである。【了】
■関連情報
【YouTube動画】
○がんばろう えびの花火大会
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パブリック・ジャーナリスト 大谷 憲史
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