2010年青島神社新春の禊・裸まいり34 posted by (C)cyber
YouTubeのメッセージ機能を利用して、オーストラリアからのメールが届きました。
以下のような内容です。
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[Tori fune]
Hi,
I would be grateful for your help in understanding that ceremony.
http://www.youtube.com/watch?v=usTXCcc38Ls
Could you provide me with full text in japanese language?
I really hope for your help.
Yours
Ger
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英語が苦手なんで、Google翻訳を使ってみました。
こんにちは。
私はこの儀式を理解する上で、あなたからご連絡いただければ幸いです。
http://www.youtube.com/watch?v=usTXCcc38Ls
日本語のフルテキストを私に提供してもらえますか?
私は本当にあなたの助けを願っています。
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なるほど、URLの動画に関する情報が日本語で欲しいようですね。
で、その動画を観ると・・・
合気道の練習に関するもので、これは私にも深く関係することでした。
「天の鳥船の行(あまのとりふねのぎょう)」と呼ばれる合気道の浄化法です。
「天の鳥船」とは、神道で使われる用語で、神が救済にやって来る時に乗る船のことだそうです。この船は鳥のように早いので、「天の鳥船」と呼ばれているとのこと。
この浄化法は、いろいろなところで行われていて、私が年に1回参加している青島神社(宮崎市青島)の「新春のみそぎ 裸まいり」でも行っています。
青島神社の鳥居前の海岸で、1回目のみそぎを行う際に、この「天の鳥船の行」を行います。日体大のエッサッサではありませんが、簡単に言うと、「船漕ぎ運動」です。
船の櫓をこぐ運動をしながら深く、大きく呼吸をして、体内にあるいろいろな毒を外に出そうとするのです。単純な運動ですが、単純なだけに10分も繰り返すと汗が出てきます。
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「天の鳥船の行」は、こうです。
左足を前に出して立ちます。
そして、船漕ぎ運動をしながら、気合いを大声で発します。声は何でも構いません。青島神社では「エイサー(だったかな?)」と言っていました。気合い発することで、心の中に蓄積している毒を吐き出します。
この動作を繰り返します。「天の鳥船」なので、本来は段々スピードを早くしていくのですが、青島神社では、老弱男女、お子さんも参加しているので、イーブンペースで行いました。
終わったら左足を引き平行に立ちます。
気を付けの姿勢から、両手を頭のてっぺんで合わせます。合わせた手を臍の下に持っていきます。その体勢で、全身を振動させます。
これは「振魂(ふりたま)」という動作で、人間の中心である臍のセンターから振動を与えることによって、身体に詰まっているエネルギーを解放させます。
次は右足を前に出して、左足と同様に気合いを発しながら船漕ぎ運動をします。その後、振魂をします。
最後は、再び左足を前に出して、気合いを発しながら船漕ぎ運動をし、振魂を行って終わりです。
合気道では、この単純動作を千回行うのですが、かなりの時間がかかりそうですね。
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なかなか奥が深く、興味深い内容です。しかも、日本人ではなく、オーストラリア人が興味を示しているとは・・・。
日本人として、ちょっと恥ずかしいですね。
さて、このことをどのようにしてまとめてメールしようかな?
日本語のフルテキストが欲しいとのことだけど、日本語が理解できるかな?
あとでゆっくりと考えます。
その後、何通かメールが届きました。
返信削除オーストラリアの方が知りたかったのは、「禊神歌」のようでした。
朝夕に 神の御前に 禊して
皇が御代に 仕へ奉らむ
天神(あまつかみ) 地祇等(くにつかみたち)
見添(みそな)はせ 思ひ猛(たけ)りて
吾為す業を 遠津神
固め修めし 大八州
天地共に 永遠に栄へむ
なぜか私も勉強になりました。