私が参加させていただいております全国的な規模の市民メディア系のメーリングリストから、ショッキングなニュースが飛び込んで来ましたので、転載という形でそのままお伝えします。
フリージャーナリストの岩本太郎氏からの情報です。
以下、転載いたします。
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岩本太郎(フリーライター)です。
いつもお世話になっております(あるいは大変ご無沙汰しております)。
今回は自分の執筆記事の宣伝も兼ねつつのご報告です。
『
週刊金曜日』の本日(10月19日)発売号の特集「原発報道の正体」
にて、 『大飯原発抗議報道で家宅捜索された市民メディア』 という1ページ弱の短いレポートを書きました(p23に掲載)。編集部の伊田浩之さんからの依頼によるものです。
その家宅捜索(ガサ入れ)を食らった市民メディアとは、
福岡市を拠点に金子譲(ゆずる)さんというかたが運営している「Oneness TV」。
10月1日の朝9時に、福井県警の捜査官が金子さんの住所を訪れ、映像編集に使用してきたPCやメモリーカードなど一式を押収していったとのことです。
それにしても九州・福岡に在住の金子さんに、なぜ福井県警がガサ入れに来たのかというと、その理由は「大飯原発抗議報道」。
実は「Oneness TV」は今年6月30日~7月2日にかけて、大飯原発前で展開された「再稼動阻止闘争」の模様を、 『オキュパイ大飯の真実 〜市民が占拠した36時間に何があったのか〜』
という約2時間の映像作品にまとめて、ウェブ上で公開。現在でもユーチューブ上で以下↓のURLより視聴できます。
ただし、福井県警がガサ入れに来たのは同作品上に何か問題があったから、というわけではありません。
理由とされたのは、上記の大飯原発前での「再稼動阻止闘争」に参加したメンバーの一人が、あれから二ヶ月以上も経った9月20日になって、福井県警小浜署によって傷害・暴行などの容疑(ようするに警備員か警察官に「乱暴な真似をした」ということらしいですが)で逮捕(のちに起訴)された、ということ。
上記の『オキュパイ大飯の真実』には、その逮捕容疑となった傷害・暴行を写した場面は出てきません。しかし「編集前のテープの中にはそれがあるのではないか」と考えた福井県警がわざわざ福岡の金子さんのところまでやってきたというわけです。
幸いにも(というのか)編集前のテープは「こういうこともあろうかと思って」という金子さんが既に全部消去していたため、家宅捜索は結局空振りに。もっとも、前述の通り機材が押収されてしまったために「Oneness TV」の活動には目下支障を来たしている模様。
せめて公開中の映像は守りたいということで、金子さんはさっそくツイッターなどで映像の拡散・保存を呼びかけています。
ちなみに金子さんはもともとテレビ業界で約30年に渡り技術スタッフとして働き、近年は仕事をセーブのうえ栃木県北部の那須地方で田舎暮らしをしていたものの、約80km離れた福島第一原発の事故を受け、実家のある福岡へと疎開。その過程でマスメディアの原発報道を見ながら「自分も関わってきた業界がここまで堕落したか!」との思いから、マスメディアが伝えない原発関連情報を、個人で動画として配信するようになったのだそうです(その動画作品群はYouTubeにて公開中)。
こうした意志ある市民メディアはに対して警察がガサ入れ(それも別に逮捕者の犯罪容疑とされた行為に加担したわけでもなんでもない)して機材を押収する――などということが、許されていいのか!!
いや、別に「意志ある」か否かはともかくとして、もしこういうことが許されるんだったら、反原発集会やらデモやらを精力的に取材しているレイバーネットTVやOurPlanet-TVやIWJはもちろん、私のように個人の立場で何も考えずにぶらりと現場まで行って映像取材・ネット中継している人間も、そのうち同じような目に遭うのかも知れない(って、そんなことになったら私なんかもうフリーライター生活廃業ですよ。PCも携帯も関係資料も押収されたら)。
っていうか、今回の金子さんに対するのと同じ理由で、あの大飯原発再稼動阻止闘争を取材・報道したマスメディアに警察のガサ入れ(例えばテレビ局に「あの時に撮影した映像素材をみんな寄こせ!」とか)が入ってたとしたら、いくらマスメディアが警察と“お仲良し”だとしても絶対大騒ぎになったはずですよ。それが市民メディアだとまるで話題にもならない(って偉そうに言うけど、私も『金曜日』の伊田さんから取材依頼を受けて初めて知ったくらい)。
――などと以上、内容的にも分量的にも、紹介した『金曜日』の記事の中身以上のことを書いてますが(笑)、とりあえずの御報告および意見表明までに。
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これは、他人事ではありません。
九州にももちろん、原発はあります。市民メディアとして当然、これらの原発に関する取材をすることと思います。
大手マスメディアではなく、市民メディアに対して家宅捜索を行うなど、ちょっと考えられない事態が起きている現実を知ったわけですから、当然、何らかの防衛策を講じなければなりませんし、貴重な取材資料を守らなければなりません。
今後も、「時の権力者を監視する」という市民メディアの使命の一つを遂行していかなかればなりません。
本日、宮崎市で「第15回脱原発・再稼働反対ウォーク」があります。
今回のことをお伝えしたいと思います。
そして、このことを多くの市民の皆さんに知っていただきたいです。大手マスコミが伝えないことですから。
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