【PJニュース 2011年1月7日】
警察庁はこのほど、年末年始(2010年12月29日~1月3日)の全国の交通事故死者数が、前年に比べて30人減の56人であった ことを発表した。1970(昭和45)年以降で過去最少となった。また、1月2日、宮崎県警察本部は、2010年の県内の交通事故死者数において、死者数 の減少率が全国1位となったことを発表した。
2010年の宮崎県内の交通事故件数は1万1213件、負傷者数は1万3329人で、今後報 告される分もあるため確定はしていないが、交通事故死者数は、前年に比べて22人減の51人で、減少率が30%で全国1位となった。1957(昭和32) 年以降、2番目に少なかった。
しかし、全体の事故件数は減ってはおらず、高齢者が事故に巻き込まれる割合は依然として高い。宮崎県では「てげてげ運転追放運動」や交通指導・取り締まりを強化している。
宮 崎県警のサイトによると、この「てげてげ運転追放運動」は2009(平成21)年9月14日から行っているもので、「運転中の読書・お化粧・髭剃り・考え 事等をやめ、緊張感をもって運転し、交通事故防止を図る運動です!運転中の携帯電話はもちろんダメです!」と書かれている。
「運転中の読 書?」と思われるが、運転中に読書をしているドライバーを見かけたことがある。また、県外に出ると、「宮崎ナンバーの車は、運転マナーが悪い」という話を よく聞く。ドライバーのマナーの悪さが交通事故に結びつくこともあり、この「てげてげ運転追放運動」が継続されているのである。
社団法人 日本損害保険協会と全国地方新聞社連合会が調査した「全国交通事故多発交差点マップ」において、宮崎県内の交通事故多発交差点ワースト5は、すべて宮崎市 内であった。いずれも良く利用している交差点だが、前車への追突事故が多く発生している。ひごろから「てげてげ」で運転することなく、緊張感を持った運転 に努めなければならないのだが。
車を運転していて、事故には至らないものの、「ヒヤッ!」とすることはよくある。そこで、安物ではあるがドライブレコーダーを車に取り付けて、市内を走った。
1 月5日の夕方近く、宮崎市南部の住宅地やスーパーマーケットがあり、交通量の多い道路でのことであった。買い物を終えたであろう歩行者が3人、横断歩道手 前の歩道で待っていた。信号が黄色に変わったところで、前車のブレーキランプが光ったものの横断歩道手前で止まることはなく、そのまま走り去った。同じく 対向車も信号が赤に変わったにもかかわらず、信号を無視して走り去った。対向車に目をやると、高齢者らしきドライバーであった。
事故にはならなかったが、「てげてげ運転」の典型的な例である。交通事故死者数が減少したとはいえ、交通事故件数は減少してはいない。このようなちょっとした判断ミスが、大きな事故に結びつきかねないことを、すべてのドライバーは肝に命じなければならない。【了】
■関連情報
【関連サイト】
○「てげてげ運転追放運動」実施中(宮崎県警察本部)
○全国交通事故多発交差点マップ(社団法人日本損害保険協会)
【YouTube動画】
○【ドライブレコーダー】横断待ちの歩行者がいる横断歩道で
○交通事故多発交差点・宮崎「ワースト1位:江平五差路交差点」(他4本有り)
○【ドライブレコーダー】ひやっとした
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パブリック・ジャーナリスト 大谷 憲史
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