フェニックス・リーグ「斗山VS湘南」5 posted by (C)cyber
【PJニュース 2011年1月13日】
2月のプロ野球の春季キャンプへ向けて、自主トレが始まった。今年の目玉は、間違いなく日本ハムファイターズドラフト1位の斎藤佑 樹投手(22)だろう。残念ながら宮崎では、斉藤投手のキャンプでの姿を観ることはできないが、現在、キャンプ地・宮崎は、韓国の口蹄疫で揺れ動いてい る。
韓国プロ野球「斗山ベアーズ」は、2007年(平成19)年から宮崎県西都市でキャンプを行っている。今年も1月12日から約1か月、キャンプを行う予定であった。
西都市は、「宮崎での口蹄疫発生で、県民が県外で差別的な扱いを受けたことを、今度は自分たちが行ってはいけない」とし、1月6日付けで市内の畜産農家に対して、ベアーズのキャンプ受け入れに理解を求める文書を送った。
農林水産省の資料によると、1月11日時点で、3499農家の家畜約140万4千頭が殺処分になっている。また、ワクチン接種対象は、約278万4千頭で、そのうち約217万31千頭が牛である。宮崎で発生した時よりも、はるかに多い数である。
そ のために、宮崎県の畜産農家は、「また、口蹄疫がやって来ないか」と心配している。西都市が送った文書に対して、やはり、農家からの苦情が相次いだ。西都 市議会口蹄疫対策調査特別委員会は、キャンプの受け入れに納得はできないが、受け入れるなら防疫措置を徹底して欲しいと、橋田和実市長に申し入れた。
農家からの反発が強いことはベアーズに伝えられ、ベアーズはキャンプの日程を変更した。1月17日から24日まで別府市、26日から2月12日まで西都市、2月15日から3月1日まで宮崎市で行うことになった。
日向市では、同じく韓国プロ野球の「起亜タイガース」が、1月17日から2月24日までキャンプを行うことになっているが、日程に変更はないとのことである。
韓国からプロ野球チームがやってくることで、再び口蹄疫が発生するのではないか。しかし、宮崎での口蹄疫発生で、県民が県外で差別的な扱いを受けたことを、今度は自分たちが行ってはいけない。
初動態勢にはまずいものがあったが、国内で口蹄疫が宮崎県だけに抑えられたのは、徹底して消毒を行なってきたことにあるのではないだろうか。
私 たち県民有志は、「口蹄疫バスタオルプロジェクト」として、全国から送られたタオルの一部を消毒マットに作り替え、口蹄疫が発生した市町に届ける活動を展 開してきた。宮崎県は、韓国プロ野球チームを受け入れる宮崎市・西都市・日向市に対して、消毒の徹底などを求める文書を送ったとのことであるが、現在で も、約8000枚の在庫を抱えているので、いつでも動くことはできる。
2010(平成22)年6月18日付けPJニュース「へらへら笑って対応、『口蹄疫で宮崎県民お断り』と豊後大野市の役人」で取り上げた悲しいことを、二度と行ってはいけない。私たちができることを、徹底して行うことが大切ではないだろうか。【了】
■ 関連情報
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○へらへら笑って対応、「口蹄疫で宮崎県民お断り」と豊後大野市の役人
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○農林水産省「韓国の口蹄疫に関する情報」
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○【宮崎キャンプリポート】読売巨人軍vs斗山ベアーズ
■宮崎の話題はこちらで
○市民メディアみやざきCMM
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パブリック・ジャーナリスト 大谷 憲史
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