河野俊嗣新知事就任の日7 posted by (C)cyber
【PJニュース 2011年1月22日】
1月21日、先月の知事選で初当選した河野俊嗣新知事(46)が就任した。県庁本館講堂で行われた就任式で、河野新知事は幹部職員170人の前で、「対話と協働」を訴えた。
河 野俊嗣知事は、広島県呉市出身。東京大学法学部卒業後、1988(昭和63)年に自治省(現総務省)に入省。宮城県庁をはじめ、愛知県春日井市の企画調整 部長、埼玉県のまちづくり支援課長など地方自治体の要職を、総務省では、自治財政局地方債課理事官、税務企画官などを歴任。ハーバード大学へも留学し、オ バマ米大統領とは同級生である。
河野知事は、選挙戦で東国原県政の「発展的継承」を掲げるとともに、「対話と協働」を訴え、初当選を果たした。
1月21日午前9時30分、1200人の県職員及び県民などの出迎えを受けた。県庁本館前で、「このようなお出迎えに感無量です。どうぞよろしくお願いします」とあいさつした。
その後、東国原前知事との事務引き継ぎ式が行われ、河野知事は東国原前知事を「みやざき特命大使」に任命した。「肩書きのない名刺をつくったので、当分の間の肩書きができた」と、ジョーク交じりに東国原前知事は話していた。
午前11時30分から行われた就任式では、幹部職員170人を前にして、「これまでの県政から大きくかじを切ることはないが、今後は情報公開を徹底して県民目線での仕事をお願いしたい。職員が一枚岩になって県庁総力戦で、宮崎県のためにがんばってください」と述べた。
河野知事は、口蹄疫からの復興を最も重視する課題として挙げ、「畜産農家の経営再建や防疫態勢の強化にしっかり取り組んでいきたい」と述べた。また、東国原前知事が進めた入札制度改革については、「いまのところ、指名入札を復活させる考えはない」としている。
東国原県政で残された「深刻な医師不足の問題」「景気雇用対策」など、まったなしの課題が待ち受けている。河野知事には、自身が掲げる「対話と協働」をもって、4年間の宮崎県の舵取りをお願いしたい。
しかし、河野知事に早くも大きな仕事が。
宮崎県は1月21日午後9時すぎ、宮崎市佐土原町で、宮崎市内の農場で高病原性鳥インフルエンザの感染が疑われると発表した。河野知事を本部長とする対策本部を設置し、周辺10キロ圏内の51農場に鶏や卵など物品の移動自粛を要請した。
宮崎家畜保健衛生所で遺伝子検査をし、22日早朝にも結果が判明する。遺伝子検査で陽性と判明すれば、飼育している1万240羽を殺処分する方針である。
河野知事は就任式で、「口蹄疫や地震、台風などを想定した危機対応が基本」と述べていたが、就任早々、危機対応に迫られることとなった。東国原前知事の時も、就任直後に鳥インフルエンザが発生したが、今回も県庁総力戦で乗り越えていかなければならない。【了】
■関連情報
【YouTube動画】
○河野俊嗣宮崎県知事、初登庁
○東国原知事退任の日~退任会見~(他1本、順次アップ)
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パブリック・ジャーナリスト 大谷 憲史
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